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新しい発展観を持って共同発展・繁栄へ導き

発表時間:2018-08-01 | 字体拡大 | 字体縮小

著者:東艶 | 出所:「光明日報」(2018年6月18日)

  近ごろ、習近平主席は上海協力機構加盟国(SCO青島サミット)元首理事会の第18回会議で重要演説を発表し、上海協力機構の驚くべき発展の過程を総括して振りかえることを踏まえ、上海協力機構の獲得た重大な成果を高く評価し、「上海精神」の独自の価値と新しい内包を詳しく述べ、新時期に上海協力機構運命共同体の構築について5項目の提案をうち出して、発展観・安全観・協力観、文明観、グローバル統治(ガバナンス)観などのいくつかの面で上海協力機構のために中国の知恵を提供した。

  「上海精神」に新しい内包を与え、開放型世界経済の構築

  上海協力機構は中国がグローバル統治(ガバナンス)モデルの革新を促進する重要な成果であり、17年間の発展を経て、上海協力機構は着実に前進し、地域と世界平和・発展を促進し、公正で合理的な国際秩序を促進するための重要な力となった。「上海精神」は上海協力機構の魂である。相互信頼・互恵・平等・協議、多様な文明の尊重、共同発展をはかる理念の導きの下で、SCO青島サミット宣言の中で上海協力機構が「平等・共同・総合・協力・持続可能な安全を基礎としてより公正で、バランスの取れた国際秩序を構築し、国際法の準則と原則に則ってすべての国と個々の国家の利益を守ることに力を尽くす」。「上海精神」は開放・融通、互恵、ウィンウィンの協力観を持って、私利私欲をむさぼり、目先の利益しかきかない閉鎖的で狭隘な政策を拒絶して、WTOの規則を守って、多角的な貿易体制を支持し、開放型世界経済を作り上げ、世界の発展のために範を示し先導的意味をもっている。

  現在世界経済は変革・調整する時期にあり、2008年の金融危機を経てから、世界経済は回復する態勢が現れ、2018年4月国際通貨基金(IMF)の予測によると、2018年と2019年の世界経済の成長率は3.9%に達するであろうが、先進国は引き続きを潜在的成長率を上回ったスピードで拡張し、その後経済の成長が減速に向かいはじめ、新興市場と発展途上国の経済成長は加速して、その後次第に安定的になる。世界貿易が2009年以後の持続的に低迷期を経て、2017年に成長の勢いを回復した。WTOの4月12日に発表した最新ニュースによると、2018年の世界の商品貿易の成長率が引き続き4.4%を維持し、2019年に少し減速して、4.0%となるであろう。世界経済の回復は依然として不安定で、世界の発展は一連の重要な挑戦に直面して、国際と地域的な緊張・紛争はしっきりに現れ、一部の先進国が自国の利益に基づいて、保護主義などの措置をとって、世界のマクロ経済の安定に極めて大きな不確実さをもたらした。

  新しい世界の経済情勢に伴って、グローバル統治(ガバナンス)構造の見直す期に入った。このほどの一時期、世界と地域情勢が複雑で突然変わり、一国主義、保護主義、脱グローバルリズム、ポピュリズムの思潮が著しく高まり、世界で自由な市場秩序、自由貿易体系、国際秩序にもたらした脅威と挑戦が日増しににひどくなる。最近閉会した7Gサミットで、7Gグループ内部の相違は激化され、各国の利益は日増しに融合しあう状況の下、覇権主義で世界を横行し、災いを人に押しつける政策をとれば、必ず世界各国の反対に遭遇されて、協力ウィンウィンでこそ大局の赴くところだと物語っている。

  中国はグローバルな経済的地位が上がる過程で、世界経済の回復と世界経済の安定成長の促進に積極的な役割を発揮した。世界銀行は4月19日その更新したホームページで中国の紹介について「2008年の世界の金融危機から「中国がすでに世界経済成長の最大の貢献国となった」と言及した。世界の第2番大きな経済体として、中国はずっと積極的に世界経済統治(ガバナンス)に参加して、大国の責任を受け持って、理念の支持、政策の誘導、体系の革新および行動で引率して、世界統治(ガバナンス)のために中国の知恵を提供した。

  今年4月の博鰲アジアフォーラム2018年次総会で、中国は断固として開放規模を拡大し、開放型世界経済を構築するという中国の理念を表明して、2ヶ月後、上海協力機構SCO青島サミットで、中国は主催国として外交活動を展開して、各国が対等的に付き合い、開放・包容し、ウィンウィン・共有のパートナーシップを構築し、開放型世界経済を作り上げるよう唱導した。外圧に直面して、中国は積極的かつ穏当に自主的に開放の過程を推し進め、圧力を動力に変え、日用消費財と自動車などの輸入関税の引き下げを通じて、大幅に市場参入条件を緩和し、自動車生産の外資株シェアの制限を緩め、中国国際輸入博覧会を準備して、貿易投資の円滑化を促進し、自由貿易協定の交渉を推し進めるなどの一連の対策措置をとり、自ら手本を示して、着実に開放型世界経済の構築を推し進めている。

  SCOの新しい発展観を提唱し、共同発展・繁栄への力強いエンジンを作り上げる

  発展を促進することは上海協力機構の各加盟国の直面する重要な任務である。経済グローバル化の発展過程に含まれる重要なリスクの一つが世界の各国間の利益の格差が増大することであり、グローバル化による利益は下部へ移転していなくて、未発達地域と人民はグローバル化の利益を分かち合う能力と機会に乏しかった。上海協力機構の各国の経済は現在、すでに回復する兆しが現れるが、回復する原動力は依然として不足である。同時に、上海協力機構の各国は経済の異なる発展段階にあって、各国の経済発展の程度はかなり大きな相違が見られ、異なる発展の要請に直面している。カザフスタン、中国、ロシアの経済発展の程度は比較的より強かったが、1人当たりGDPは8000~10000ドル前後で、ウズベキスタン、パキスタン、インド、キルギスタン、タジキスタンの経済発展のレベルは、カザフスタン、中国、ロシア三国と比べるとかなり大きな開きがある。地域協力機構として、上海協力機構の機能は徐々に安全保障協力から経済協力へ拡大しつつあり、どのように加盟国間の経済の所得格差問題を解決するかは、上海協力機構の直面する新しい挑戦である。

  発展の不均衡の難題を解決し、各国間の所得格差を縮小させ、「共同繁栄」を実現るには、上海協力機構は新しい構想、新しい理念がなくてはならない。共同繁栄を促進する過程で、革新の引率を強化しなければならず、情報革命と技術革新を一助として効果的に活かして世界の経済発展のために新しい原動力を注ぎ込むみ、調和の取れた発展を重視し、貿易自由化と投資の移動を通じて技術の発展途上国での拡散を促進し、グリーン経済を提唱し、経済のバランスよく多元化の発展を重視する。開放理念をもって、貿易投資の障壁を引き下げ、貿易の不平等をなくして、包摂的成長を推し進め、中小企業が地域のバリューチェーンへ融け込みを促進して、国連2030年持続可能な開発アジェンダを推し進める。中国は上海協力機構ではじめて提唱した革新、調和、グリーン、開放、共有という発展観は中国の知恵と中国の案を提供した。革新、調和、グリーン、開放、共有という発展観は中国の「第13次五ヵ年計画」の重要な内容であり、中国が自国の発展経験に基づいてうち出す発展観を上海協力機構の発展理念へ融け込んで、中国の国家統治(ガバナンス)とグローバル統治(ガバナンス)をの相互促進を体現し、中国の知恵でグローバル化における発展途上国の直面する普遍的な問題の解決するために中国の案を提供する。

  「一帯一路」とのドッキングの推進 上海協力機構地域の融合発展の新しい枠組みを構築する

  習近平主席は上海協力機構が「開放、融通、互恵、ウィンウィンの協力観を持つべく」とをうち出して、これは「一帯一路」インセンティブの持つ共同協議・共同建設・共同享受の原則と一致している。「一帯一路」建設は上海協力機構に新しい発展のチャンスをもたらして、2015年以来、上海協力機構の毎回のサミットで発表された首脳宣言と首相会合プレスはすべて明確に「一帯一路」建設をサポートするとうち出した。上海協力機構は各国間の政策面の疎通、インフラの相互連結、貿易の円滑化、資金の融通、民心の通い合いを積極的に推し進める。上海協力機構加盟国は2014年に「上海協力機構加盟国の政府間の国際道路輸送円滑化協定」を締結し、「一帯一路」の地域の相互連結を促進する。今回のSCO青島サミットの前夜、中・露EEU「ユーラシア経済パートナーシップ協定の共同フィージビリティースタディーに関する共同声明」を締結し、双方の協力の深化で相互の優位補完の強化に役立ち、世界貿易の流動への両国の参与度を深め、双務的協力を通じて「一帯一路」建設と欧州アジア経済連盟の建設とのドッキングを引率する。

  上海協力機構のSCO青島サミットは貿易円滑化に関する共同声明を発表した、これは加盟国間に貿易円滑化を推進する重要な成果である。上海協力機構の各加盟国の経済発展の相違の程度が比較的に大きかったし、各国の経済の発展段階、国家の市場のビジネス環境と法制管理レベルなどの面で比較的顕著な差異が見られ、制度と規則のドッキングの面でなお共に努力しなければならず、たとえば一部の国家の税関、検証・検疫システムの充実化が待たねばならず、制度の相違、技術的障壁、関税割当額などの要因は協力の運営の実効果に影響を及ぼすかもしれない。貿易と投資の円滑化を着実に推し進め、障壁を取り除き、地域経済協力をの制度的なものとして徐々に確立し、地域経済協力の新しい道のりに着くくために基礎を打ち立てる。

  上海協力機構は多分野の協力を積極的に展開する。今回SCO青島サミットは食糧の安全保障、税関協力などの分野で多数の実務協力文書を締結した。未来を展望して、上海協力機構は引き続き各国の経済・貿易、投資、金融、相互連結、農業などの多くの分野の協力を深め、経済協力のために新しい原動力を注ぎ込んで、各国の発展戦略と「一帯一路」建設とドッキングするよう推進して、上海協力機構地域の融合・発展の新しい枠組みを築き上げる。

  (作者部門、中国社会科学院世界経済・政治所)

  

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