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経済の質の高い発展が社会主義現代化プロセスを推し進める内包である

発表時間:2018-06-21 | 字体拡大 | 字体縮小

著者:徐之順 | 出所:「光明日報」(2018年5月24日)

  党の第19回代表大会の報告は新しい歴史的位置付けから出発し、社会主義現代化国家の全面建設に向けた新たな征途につくという2つの段階、「2つの15年」戦略計画を提起して、つまり2020年から2035年まで、小康社会の全面的完成の基礎の上で、15年間奮闘を続け、社会主義の現代化を基本的に実現するのである。2035年から今世紀中葉まで、近代化が基本的に実現するする基礎の上で、また15年間奮闘を続け、我が国を富強・民主・文明で調和のとれた美しい社会主義現代化強国に築き上げる。党の第19回代表大会の報告は我が国の経済がすでに高速成長の段階から質の高い発展を目指す段階へと切り替わっているとの判断を下し、いささかも揺るぐことなく発展を党の執政・興国の第一の重要任務とし、新しい発展理念を貫徹し、現代化経済体系を建設して、「質第一、効率優先」を堅持し、供給側構造改革を深化させることを主軸にし、経済発展の質的変革、効率の変革、原動力の変革を推し進め、全要素の生産性を高めることを強調する。社会主義現代化は経済の質の高い発展の目標と方向であり、経済の質の高い発展は社会主義現代化の内包と支えである。社会主義現代化の内包と要請を的確に理解し、2つの段階の戦略配置を真剣にとらえることは、経済の質高い発展を着実に推進する前提である。 

  社会主義現代化の内包と要請を理解する 

  社会主義現代化は発展目標である。マルクス主義は、未来の理想社会では、個々の人の自由的発展はすべての人の自由的発展の条件であり、公平・正義・平等・尊厳をいっそう際立たせてすべての社会構成員の潜在能力を発揮できると思っている。党の第19回代表大会の報告は我が国の現代化の2つの段階における発展目標を描いた。社会主義現代化を基本的に実現する主要な目標が、経済建設の分野で、我が国の経済の実力、科学技術の実力は大幅に躍進し、イノベーション型国家の上位に上がる。政治建設の分野で、人民が平等に参与し、平等に発展する権利が十分に保障され、法治国家、法治政府、法治社会が基本的に築かれて、各方面の制度は更に整えて、国家統治(ガバナンス)体系とガバナンス能力の現代化は基本的に実現した。文化建設ので分野で、社会の文明度は新たな高みに達し、国家の文化のソフトパワーが著しく強まり、中華民族の文化はいっそう広く深く影響を及ぼしている。人民の生活と社会建設分野において人民の生活はよりゆとりがあるようになり、中所得層の割合は明らかに高まって、都市と農村地域の発展の格差と住民の生活水準の開きが著しく縮小し、基本公共サービスの均等化は基本的に実現され、人民の全体の共同富裕化にむけて確固とした足並みが踏み出された。社会統治(ガバナンス)分野では、現代社会統治(ガバナンス)の枠組みが基本的に形成され、社会が活力があふれて調和がとれて秩序がある。生態建設の分野で、生態環境が根本的で好転し、美しい中国の目標が基本的で実現するであろう。社会主義現代化強国の目標の要請は、富強・民主・文明・調和がとれて、美しいのである。その具体的な表現として、我が国の物質的文明、政治文明、精神文明、社会文明、生態文明は全面的に向上され、国家統治(ガバナンス)体系の現代化が実現されて、総合的国力と国際的影響力が先頭に立つ国家となり、人民の全体の共同富裕化が基本的に実現され、人民がより幸せで安心な生活を送っているであろうし、中華民族はさらなる昂揚たる姿で世界の諸民族の中にそびえ立っているであろう。とどのつまり、党の第19回代表大会の報告の描いた我が国の社会主義現代化の青写真は、中国の特色ある社会主義の本質的要請を際立たせて、人民大衆の素晴らしい生活へのあこがれを代表した。われわれは推し進めている社会主義現代化が、革新駆動型現代化であり、人間本位とする現代化で、人民の共同富裕化の現代化を実現するもので、人と自然の調和のとれる共生の現代化である。 

  社会主義の現代化は一定の発展水準である。社会主義現代化強国の完成は、高所得国・地域の仲間入りをする意味だけでなく、基本的に高所得国の中等ぐらいの水準に達する。高所得国の経済成長の規模、数量のレベルに達するとともに、その発展の原動力、社会の進歩、人の資質、生活水準、生態環境、政府統治(ガバナンス)などの面での質・効率の水準にも達するべきである。これらはわれわれが社会主義の現代化レベルを量り、評価する重要な標準である。また見てとるべきことは、我が国は小康社会の全面的建設の過程の中で存在する弱い部分、主として発展の不均衡・不十分の一部の問題であり、たとえば、発展の質と効率がまた高くなかったし、イノベーション能力はあまり強くなくて、実体経済のレベルの向上が待たねばならず、都市と農村地域の発展と所得分配の格差は依然としてかなり大きかったし、大衆は就業、医療、教育、住宅、養老居住、养老等などの面で多くの難題に直面し、生態環境の保護はあまり力が不足し、社会文明のレベルはまだ向上する必要がある。これらの問題は効果的に解決することができるかどうかは、直接人民大衆の我が国の現代化建設のレベルと成果に対する主観的な体得に影響を及ぼして、必ず重視しなければならない。したがって、新時代の中国の特色ある社会主義発展戦略計画をしっかりと学び、党の第19回代表大会の報告を徹底的に貫き、発展の不均衡・不十分の問題を確実に解決し、質のより高い発展、より効率的、より公平な、持続可能な発展を実現するよう努めるべきである。 

  経済の質の高い発展を推進するするいくつかの要点 

  小康社会の全面的完成の決戦に勝利し、社会主義現代化国家の全面建設に向けた新たな征途につくには、いささかも揺るぐことなく発展を党の執政・興国の第一の重要任務とし、社会の生産力の解放・発展を堅持し、社会主義市場経済改革の方向を堅持し、経済の持続的に健全な発展を推進し、経済の質の高い発展を推し進める。したがって、以下のいくつかの面にしっかりと取り組まなければならない。 

  グリーン発展の方式を確立する。社会主義現代化建設は長期にわたる過程で、主として物質資源の投入により経済成長を刺激する立ち後れた発展の方式から主に革新駆動型経済成長を推進する先進的発展方式への転換する歴史的過程である。これまでの経済の高速成長段階、資源の制約が比較的ゆとりがあり、我が国の経済成長方式は粗放だったため、現在のかなりひどい環境汚染と資源のボトルネック制約問題につながった。経済の質の高い発展を推進しするには、必ず資源のボトルネック制約を突破する科学的な発展方式を確立しなければならない。われわれは主に物質資源に頼り経済成長を刺激する立ち後れる発展方式を新しい発展段階に持ちこんではならない。党の第19回代表大会の報告は革新型国家建設を速めるする戦略任務を提起し、革新駆動型発展戦略をしっかりと実施することを強調し、基礎研究を強め、応用的基礎研究を強化し、国家革新体系の建設を強化して、文化の刷新の唱導など一連の重点分野で、新しい突破を成し遂げる。したがって、科学技術革新の役割を際立たせるべく、グリーン発展の新しい道を踏み出し、主に革新への投入により経済成長を推し進める先進的発展方式を形成する。 

  経済成長は社会の公平・正義と調和が取れるように促す。党の第19回代表大会の報告は発展の中で人民の生活の保障・改善を新時代の中国の特色ある社会主義を堅持し発展させる基本的な方策の一つとして、「人民の生活と福祉の増進は発展する根本的な目的である。必ず人民の生活の利を多く図って、人民の生活の心配事を多く解決しなければならず、発展の中で人民の生活のウイークポイントを補強し、社会の公平・正義を促進すべきである」と強調した。したがって、経済の質の高い発展を推進するには、人民の生活を優先させ、人民の生活を重点と、人民の生活を基本とすることを堅持すべく、不断に最も広範な人民の根本的利益を着実に実現し、しっかりと擁護し、大いに発展させ、その成果をより多く、より公平に全人民に恩恵をもたらすようにし、経済社会の発展を共同富裕化に向けて前進させる。実際の取り組みにおいて、就業の質を高めることと起業の推進を際立たせること、産業構造の調整で就業構造の最適化を促進する。基本公共サービス体系づくりを強化し、社会公共製品とサービスの供給を増大させ、供給の数量的増加だけでなく、更に供給の質を高めるべきである。社会保障システムの健全化を一層はかり、社会保険のカバーエリアを引き続き拡大し、社会保障待遇のレベルを着実に高める。現代化社会統治(ガバナンス)体系を形成し、社会統治(ガバナンス)方式を改善し、社会組織の活力を引き出し、社会統治(ガバナンス)の主体、手段、過程の現代化を推し進める。 

  都市と農村の融合・発展で「三農(農業・農村・農民)」の現代化を推進する。現代化するには、必ず地域格差が大きすぎた問題、都市と農村の発展が不均衡の問題を解決しなければならない。習近平総書記は強調したように、中国は強くするには、農業が強くならなければならない。中国は美しくするには、農村が美しくなるしかない。中国は豊かにするには、農民を富裕化させなければならない。党の第19回代表大会の報告は「三農」取り組みを非常に重視し、農村振興戦略の実施をうち出して、農業・農村の優先的発展を堅持し、「産業が興隆、環境が快適、気風が文明的、統治(ガバナンス)が効果的、生活が豊かになる」という全般的要請に基づき、都市と農村の融合・発展の体制・仕組みと政策体系を確立し、十全化し、農業・農村の現代化推進を加速させる。農村振興戦略の提起は、これまでの都市と農村の発展の統一計画において都市を持って農村を促進し、工業で農業を支援するという単一方向の資源移動を比較的重視する限界性を破り、都市と農村が一つの有機的な全体であり、差異を尊重し、資源を相互補完しあい、農民の主体とする地位を堅持し、農村の主動性を十分に発揮させて農村の活力を引き出して、農業・農村の持続可能な内生的成長の仕組みを探求・確立する。地域の調和のとれた発展を推進する面で、党の第19回代表大会の報告は次のように指摘し、「大中小都市と小城鎮(町)の調和発展に向けた都市構成を都市圏を主体として整える」。これは都市圏の地域の調和のとれた発展における重要な空間的効果と社会的価値を確立した。都市圏の発展を推し進めるには、重点的に都市間の分業協力と行政区を跨ぐ発展の難題を解決し、例えば地域的公共財を提供して都市間で共同建設・共有の大型のインフラ、分散型都市化の社会福祉、行政区を跨ぐ都市圏統治(ガバナンス)などの提供を含む。 

  リスクを防止・解消し、安定な成長を実現する。現代化の過程は常に一連の経済社会的リスクと不確定さが伴っている。経済のグローバル化の背景下で、国内外の様々な不確定要因は各種のリスクと挑戦を誘発し、我が国の経済社会構造のパターン転換と体制・仕組みのパターン転換の重なりにより、現代化建設はさらに複雑で困難になった。現在と今後の一時期は、おそらく我が国の発展は直面する各方面のリスクが絶えず累積しひいては集中的に現れる時期であり、これらのリスクは国内の経済、政治、イデオロギー、社会リスクなどを含めば、国際経済、政治、軍事のリスクなどを含んでいる。党の第19回代表大会の報告は指摘したように、今から2020年までは、小康社会の全面的完成の決勝期である。重点への取り組み、ボトルネックの解消、弱点の補強を際立たせ、とくに重大なリスクの防止・解消、的確な貧困脱却、汚染対策の難関攻略戦を断固戦い抜かなければならない。党の第19回代表大会の報告は更につぎのように強調し、金融監督管理体系を整え、金融の系統性(システミック)リスクを生じさせないという最低ラインを守る。リスクを解消するには、危機意識を強め、「ボトムライン思考」を貫き、問題志向を際立たせ、才能を高める。一連の改革を深めるべく、制度の抜け穴を防ぎ、トップダウン設計をしっかりと行う。根源からの対策を強化しなければならず、例えば断固として過剰生産能力を解消し、企業のレバレッジ比率を解消し、持続可能な発展能力を強める。発展と利益、効率と公平の調和のとれる関係をうまく処理し、人民の生活問題をしっかりと解決し、大衆の幸福感を増やす。引き続き腐敗撲滅に力を入れて、党と大衆の関係をさらに改善して、党委員会・政府の信頼度を高めるなど。 

(作者、江蘇省社会科学連合会副主席)

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