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「一帯一路」、発展途上国の共同発展を促進

発表時間:2018-06-13 | 字体拡大 | 字体縮小

著者:胡必亮 | 出所:『光明日報』(2018年05月16日)

  五年前、習近平氏は「一帯一路」提案を提示し、一年前に「一帯一路」国際協力ハイエンドフォーラムを開催し、中国と世界との深い融合を推進し、特に中国と発展途上国との全面的、深い融合を強化してきた。「一帯一路」国際協力プラットフォームを十分に利用すれば、発展途上国はよりよく中国発展の急行列車に乗り、より速くよりよい全面的な発展を実現することができる。 

  「一帯の一路」はインフラ建設によって発展途上国の発展プロセスを開始した。中国改革開放の基本的な経験から見れば、発展途上国は経済社会の発展を実現するために、一定レベルのインフラ条件を備えなければならないがわかる。道路、鉄道、橋、港、埠頭、空港などの交通インフラが非常に重要だ。それがなければ、運輸コストが高く、生産と市場がうまくつながらないため、再生産のプロセスは順調に完成しにくい。交通インフラのほかに、電力インフラ、インターネットインフラなど、どの社会の経済社会の発展に対しても直接で肝心な意義を有する。「一帯一路」建設の中核は、中国と世界、特に中国と周辺の発展途上国との間で、より良いインフラ施設相互連通のネットワークを構築することだ。これまで、「一帯一路」建設実施の重要プロジェクトはほとんどインフラ建設にかかわることだ。例えば、知られているジャカルターバンドン高速鉄道、モンバサ港―ナイロビ高速鉄道、中欧列車、テルアビブモノレール、哥通橋、サヒワールガス発電所、グワダル港、ハンバントタ港、コロンドン港、チャウピュ港などはいずれも典型的なインフラ建設プロジェクトだ。これらのインフラ建設プロジェクトが完成したら、関連国家の高速成長を促進することになる。 

  「一帯一路」は貿易の利便化によって共同発展を促進する。ハートインフラのほか、「一帯一路」の順調な推進は、ソフトインフラの構築に離れられない。一定の公路、鉄道、港、橋などの交通インフラ条件を備えれば、貨物運輸がより順調になり、運輸コストも低下する。それは、関連貿易利便化制度の建設を強化することを要求している。例えば、通関制度、自由貿易区建設、貿易法則なども徐々に改善しなければならない。ハートウェとソフトウェアの改善によって、各国は貿易を通してよりよい優位性を発揮し、補完的発展と互恵・ウィンウィンを実現することができる。 

  「一帯一路」は園区建設方式を通して工業化の発展を促進する。工業化は発展途上国が経済発展と現代化を実現するための重要なルートだ。中国は自分自身の経験に基づき、「一帯一路」関連国家で異なる園区を開設した。それは、外資を利用して新型産業をできる限り孵化、育成し、国際市場をできる限り拡大し、国家工業化を実現するためには重要な戦略的意義を持っている。 

  「一帯一路」金融制度の革新は、資金供給の増加に有利だ。「一帯一路」は主に大量のインフラ建設プロジェクトに関連し、一般的な資金需要が大きいため、投資上の「大推進」が必要となる。しかし、今、発展途上国に存在する普遍的な問題は資金不足なのだ。そのため、「一帯一路」建設に応じて現れるシルクロード基金や各種の生産能力協力基金、プロジェクト債券などは融資に新しい源を提供した。それは、発展途上国の発展に強い動力を提供した。 

  より重要なのは、「一帯一路」の共同建設は、発展途上国の発展を制約するようなマルク国際環境を改善するためにも有利だ。このようなマクロ環境の改善がなければ、発展途上国の飛躍と発展は非常に難しくなる。この点から見れば、「一帯一路」の価値と意義はより重要になった。 

  一、「一帯一路」を共に建設することによって、経済グローバル化を推進し、経済グローバル化のモデルチェンジとグレードアップを促進し、発展途上国の将来発展のために前提条件を作り出す。グローバル化は、資本、技術、人材を急速に世界の隅々まで運び、発展途上国にも持ち込んでいく。それは、発展途上国が高度成長を実現するために前提条件を作り出した。中国が改革開放を実施して40年莱の発展過程はこの点をよく証明した。しかし、現在のグローバル化も多くの問題に直面している。例えば、社会の不安定化が激化し、一部の国家産業が空心化し、いくつかの業界ではバブルが現れるなどの問題が発生している。よって、私たちは経済グローバル化の推進に取り組むのみならず、そのモデルチェンジとグレードアップの実現をも促進し、開放、包容、福祉、均衡、ウィンウィンの経済グローバルを推進し、十分な優位性を発揮させながらも、より多くのネガティブな影響を回避しなければならない。 

  二、「一帯一路」を共に建設することによって、グローバルガバナンスシステムを改善し、発展途上国の参加性を増加させることによって、広大な発展途上国が新たなグローバルガバナンスシステムから利益を得られるようにする。現在のグローバルガバナンスシステムは、第二次世界大戦後の世界の発展に重要で積極的な役割を果たしたが、問題は発展途上国の参加度が非常に低く、得た利益も非常に少ないことだ。したがって、我々は、既存のグローバルガバナンスシステムを改善することによって、より多くの発展途上国にグローバルガバナンスシステムに参加するチャンスを与え、積極的な役割を発揮させ、各国が共に管理するグローバルガバナンスの新構造を徐々に形成すべきだ。発展途上国は積極的に参加するのみならず、重要な役割を発揮し、法則の執行者だけでなく、法則の作成者にもなるべきだ。 

  三、「一帯一路」を共に建設することによって、国際協力の新モデルを構築し、世界の共同発展を促進する。国際協力の新モデルは開放・包容、平等・互恵のもので、南北協力、南南協力を統合し、より一体化の特徴を持つ協力であるべきだ。それは、各種の要素と資源が世界範囲でより順調に流れ、各国、各地区が自分の資源優位性を十分に発揮したうえで、補完的な発展を実現し、互恵・ウィウィンを実現し、最終的に人類運命共同体の構築を推進するために力を貢献すべきだ。 

(著者:胡必亮 北京師範大学「一帯一路」研究院院長) 

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