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社会発展の進歩を推進し、人民の素晴らしい憧れを実現

発表時間:2018-04-04 | 字体拡大 | 字体縮小

著者:賈高建 | 出所:『人民日報』(2018年03月15日)

  「人民を中心とする発展思想を堅持する」「人民の素晴らしい生活への憧れを奮闘目標とする」と習近平氏が党の十九大報告で強調している。また、彼は報告で「二つの百年」奮闘目標とさらに強調し、小康社会の全面的な完成、社会主義現代国家の全面的な建設という新征途の開始に対して新しい戦略的配置を行った。人民の素晴らしい生活への憧れが、社会発展進歩の推進に緊密に関わっているため、歴史的唯物主義の方法論を指導に、二つの面を有機的に統一し、全体から全面的に理解、把握すべきだ。 

  人民の素晴らしい生活への憧れは、社会発展進歩の最高価値目標を現わし 

  歴史的唯物主義の観点に従えば、社会歴史分野の基本的な関係は、社会主体と社会客体との関係だ。一定の社会構造システムに存在する現実の人間は社会の主体で、経済、政治、文化及び他の社会分野を含める社会構造システム全体は客体として、主体と対応している。言うまでもなく、両者は繋がっており、互いに制約している。客体としての社会構造システムは人間の存在と発展をっ成約し、主体としての人間は能動的な存在で、実践を通して社会客体を能動的に認識し、改造することができる。価値観の角度からみれば、主体としての人間は目的で、客体としての社会構造システムは手段だ。社会構造システムの発展と進歩は、最終的に人間の発展のためにあり、人間の発展は社会発展の最高価値目標だ。 

  基本的な観点からみれば、マルクス主義の創始者は資本主義社会を深刻に批判し、資本主義社会にある階級対立及び平等の形で隠された実際の不平等、特に労働者階級と労働民衆が搾取され、圧迫される現実を明らかにした。それに基づき、彼らは資本主義の局限性を乗り越え、より高い段階で人間発展と開放の理想目標を実現し、それを彼らが主張する未来社会主義と共産主義の最終価値観にした。『共産党宣言』が明確に指摘したように、「階級と階級対立が存在する資産階級の旧社会を取って代わるのはこのような連合体だ。ここで人々の自由発展はすべての人の自由発展の条件になる。」 

  中国共産党は成立した日から、誠心誠意に人民に奉仕することを根本的な主旨としてきた。我が党が人民を率いて革命を起こし、旧社会を覆し、新中国を建設したのは、人民を解放し、労働者階級と労働民主を「三つの山」の圧迫から脱却させ、国の主人公にするためにある。新中国が成立した後、人民が幸せで美しい生活を暮らせるために、我が党は人民を率いて社会主義革命と建設を行った。実践のプロセスでこの価値目標から逸脱した偏差とミスを起こしたこともあるが、最終的にこれらの偏差を克服し、中国の社会発展を正しい方向へと導いた。党の第十一回三中全会の後、共産党が人民を率いて改革開放を展開し、中国特色のある社会主義の道を切り開き、社会主義現代化建設を全面的に推進してきたのは、人民の生活レベルを向上し、人民民衆の根本的な利益を実現するためだ。 

  党の十八大以来、中国特色のある社会主義は新時代に入った。習近平氏は次のことを何度も強調している。人民を中心とする発展思想を堅持し、人民が素晴らしい生活への憧れを奮闘目標とすべきだということだ。党の十九大はこの重要な思想を習近平新時代の中国特色のある社会主義思想の基本的な内容として述べ、この思想の重要な地位を充分に示し、新時代の中国特色のある社会主義の最終的な価値観を現わした。党の十九大で指摘された小康社会の全面的な完成と社会主義現代化国家の全面的な建設に関する戦略的配置も、この最高の価値目標を貫き、現した。小康社会の全面的な完成も、社会主義現代化国家の全面的な建設も、人民が素晴らしい生活への憧れに着目し、人民の日増しに増加する素晴らしい生活への需要を満たすためだ。この点を深く認識することは重要な意義を持っている。現代中国社会の発展を推進する実践の中で、この目標と要求をしっかりと把握し、これをすべての仕事の価値けん引とすべきだ。何をしても、どのようにしても、それを評価基準とすべきだ。それから背離してはならない。 

  社会の発展進歩は人民の素晴らしい生活への憧れを実現するための現実のルート 

  歴史的唯物主義は人間が主体としての最高の価値意義を認めているが、古い人本主義のように人間を抽象的に語り、人間の発展と解放を中身のないスローガンとするのではない。歴史的唯物主義からみれば、人間は抽象的な存在物であるが、現実は一定の社会関係に存在するもので、人間の発展と解放は客体の社会構造システムによって制約されている。社会発展の進歩を推進することによってこそ、人間の発展と解放は実現されるわけだ。人間のいる社会構造システムは有機的に繋がる統一的な全体で、その存在と発展は固有の客観的な法則によって支配されている。それに関して、歴史的唯物主義は深く探索し、生産力と生産関係、経済基礎とトップデザインの矛盾運行の法則及びその一連の重要な法則を明らかにし、我々の社会実践に科学的な方法論指導を提供した。 

  このような科学的な方法論を参照したからこそ、マルクス主義の創始者は彼らが直面する資本主義社会を深く研究し、資本主義生産方式及び社会構造システム全体の運行法則を明らかにし、社会主義と共産主義が最終的に資本主義をとって変わる歴史的必然性を解明した。マルクスとエンゲルスが社会主義を空想から科学に転換したのは、彼らは主観的な願望で未来の理想社会を構築するのではなく、社会発展の客観的な法則に基づいて理想社会への現実の道を探索したからだ。このような現実の努力を通してこそ、理想の彼岸に着き、斬新の社会主義と共産主義を構築することができる。このような新しい社会条件においてこそ、人民民衆の素晴らしい生活への需要を最大限に満足し、マルクス主義が主張する最高の価値目標、すなわち、人間の発展と解放が実現されることができる。 

  歴史的な原因で、中国は経済文化が遅れをとった状況の中で社会主義社会に入ったのだ。それで、中国の社会主義建設は特別な歴史段階を経験せざるを得なくなった。それは社会主義初級段階だ。社会各方面の発展がまだ不十分であるために、人民生活レベルの向上と最高価値目標の実現はかなり制限されている。そのために、経済建設及び社会各分野の建設を推進し、社会主義現代化をできる限り実現することは、この段階で完成すべき歴史的任務だ。新中国が成立してから70年、我が党は人民を率いて努力し、一連の重大な成果を成し遂げた。特に改革開放以来、我が党は混乱をしずめて正常にもどして、仕事の重心を経済建設に移し、「一つの中心、二つの基本点」という基本的な路線を確定したために、社会主義現代化建設が中国特色のある社会主義の旗の下で全面的に展開されている。中国は「三段階」の現代化発展戦略を提出し、前の二段階の戦略目標を時間通りに実現したうえで、「小康社会の全面的な建設」という新しい目標をさらに提案し、それを「現代化戦略の第三段階の戦略目標を実現するために経験しなければならない上を受けて下を起こすような発展段階だ」にした。たゆまない努力によって、現代中国社会は各分野で新しい成果を成し遂げ、人民生活レベルの向上を保証した。 

  党の十八大以来、共産同は人民を率いて、小康社会の全面的な完成のために努力し、「二つの百年」奮闘目標をさらに明確にした。党の十九大では、次のことが提案された。小康社会の全面的な完成を一つ目の百年奮闘目標にし、時間通りに実現したうえで、「その勢いで社会主義現代化国家の全面的な建設という新征途を開始し、二つ目の百年奮闘目標に向かって進む」。この要求に従い、党の十九大は2020年後の現代化建設に対して二つの15年戦略配置を作成し、二つ目の百年奮闘目標を実現するために具体的なルートを示した。この戦略配置の実施と新しい戦略目標の実現は、人民に良い多くの利益を提供し、人民の素晴らしい生活への需要を満たすために有利な社会条件を提供することができる。 

  現段階の具体的な実際状況に基づき、社会の発展進歩と人民の素晴らしい生活への憧れを有機的に統一 

  人民の素晴らしい生活へ憧れは、社会発展と進歩の最高の価値目標である一方、社会の発展と進歩は、人民の素晴らしい生活への憧れを実現するための現実的ルートだ。党の十九大は社会主義現代化を推進し、人民の素晴らしい生活への需要を実現する青写真を描いた。次にすべきことは、現段階の現実に基づき、この二つの面の要求を有機的に統一し、着実に努力することによって、党の十九大の各戦略配置の実施を確保することだ。 

  党の十九大の配置に従い、現段階の主要な任務は依然として経済建設を積極的に推進し、社会生産力発展のレベルをさらに向上することだ。長期にわたって努力してきたため、中国の社会生産力は成長したが、依然として各種の格差と不足を持っている。発展の不均衡・不充分問題がまだ解決されず、発展の品質、効果と利益も高くなく、革新能力が強くなく、実体経済レベルが向上する余地もある。これらの問題を解決するために、発展方式をさらに転換し、経済構造を改善し、成長動力を転換させ、現代化経済システムの建設を加速させなければならない。また、供給側の構造的改革を深め、実体経済の発展に取り組み、中国経済品質の優位性を強化し、革新型国家の建設を加速させ、現代化経済システムに戦略的支援を提供し、農村新興戦略を実施し、「三農」問題の解決を全党仕事の中心とし、区域協調発展戦略を実施し、より有効な区域協調発展新メカニズムを構築し、社会主義市場経済システムを改善し、全面開放の新構造の形成を推進すべきだ。それらの努力によって、社会生産力レベルがさらに向上し、小康社会と社会主義現代化強国を全面的に建設し、人民の素晴らしい生活への憧れをより良く実現するために堅実な基礎を打ち立てる。 

  経済建設を重視しながら、「五位一体」の全体的配置に従い、政治建設、文化建設、社会建設と生態文明建設を統合的に推進し、社会全体の発展進歩を推進すべきだ。新時代に、人民の素晴らしい生活への需要は広まり、物質文化に対してより高い要求を提出したのみならず、民主、法治、公平、正義、安全、環境などの面に関する要求も日増しに成長している。そのために、社会各分野の建設を推進し、これらの新要求を全方位的に満足させるべきだ。現段階の状況からみれば、中国はまだ数多くの難問に直面している。社会主義民主を発展させ、社会主義法治国家を建設する任務は依然として難しく、意識形態分野の闘争は依然として複雑で、民生分野にも数多くの短所があり、社会文明レベルがまだ高くなく、社会矛盾と問題が重なり、生態環境保護が任重くして道遠しだ。これらの問題に対して、さらなる措置をとるべきだ。人民を主人公とする制度システムを改善し、社会主義民主政治を発展させ、法治国家の建設を推進し、文化自信を固め、社会主義文化の繁栄と盛んを推進し、社会主義精神文明と物質文明の協調的な発展を推進し、民生レベルを保障、改善し、社会ガバナンスを強化、革新させ、より多くの改革発展の成果を全体人民により公平に与え、生態文明システムの改革を加速させ、美しい中国を建設し、人民の日増しに成長する美しい生態環境への需要を満足するためにより多くの優秀な生態製品を提供すべきだ。 

  中国共産党は中国特色のある社会主義事業の最高の政治指導者だ。現代中国の社会発展を引き続き推進し、人民の素晴らしい生活への憧れを実現するために、党自身の建設に工夫しなければならない。党の全面的な指導を堅持、強化し、厳しい党内統治を動揺せずに堅持し、党の執政能力と指導レベルを引き続き向上すべきだ。「四つの意識」をさらに強化し、習近平氏を中核とする党中央の指導のもとで、党の十九大で提案された政策配置を徹底的に実施し、初心を忘れずに、使命を銘記し、引き続き開拓、進取し、小康社会の全面的な完成と社会主義現代化強国の全面的な建設を勝ち取るために取り組むことによって、人民の素晴らしい生活への憧れをよりハイレベルで実現すべきだ。 

(著者は中共中央編訳局の局長)

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