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革新型国家に向かって進み

発表時間:2018-04-04 | 字体拡大 | 字体縮小

著者:胡志堅 玄兆輝 | 出所:『光明日報』(2018年03月12日)

  政府工作報告によると、五年以来、革新型駆動発展は著しい成果を成し遂げた。社会全体の開発投入は年間平均で11%上昇し、世界第二位を占めるようになった。科学技術進歩の貢献率は52.2%から57.5%まで向上した。有人宇宙飛行、深海探査、量子通信、大飛行機などの重大な革新的成果が次々と現れた。高速鉄道ネットワーク、電子商取引、モバイル支払、シェアリング経済などは世界を先駆けている。 

  中国科学技術発展戦略研究院が作成した『国家革新指数報告2016-2017』によると、近年、特に十八大以来、革新的資源の持続的な投入と科学技術メカニズム・システムの改革の深まりにつれて、中国の革新効率はさらに向上し、中国の革新的発展成果は著しい成果を成し遂げたという。 

  当面、科学技術の革新は世界各国が経済構造を調整し、経済発展新動力を育成するための重要な戦略だ。世界経済成長が低迷する中、グローバル開発投入と科学技術革新の成果が安定成長の態勢を保ち、先進国の開発活動は金融危機前の成長レベルに回復した。中国を代表とする新興経済体の技術が追いかけ、イノベーショングローバル化の動向が日増しに著しくなった。 

  近年、中国は革新的資源の投入が引き続き増加し、革新能力の発展レベルが他の経済段階を大幅に乗り越え、世界中の他の発展途上国を遥かに上回り、知識産出効率と品質の高速成長、企業の革新能力の強化などに現れている。グローバル競争を背景に、2017年、中国の国家革新指数の国際ランキングは第17位まで上がり、指数のスコアが引き続き成長し、先進国との格差が縮小している。 

  主なデータ指標は、科学技術革新能力の強化を示している 

  『国家中長期の科学と技術発展の計画綱要(2006-2020年)』が公表、実施されて以来、特に十八大以来、中国科学技術の革新能力は著しく強化されてきた。革新的資源の投入は引き続き増加している。R&D経費総額はすでに世界第二位になり、R&D人員総量は長期にわたって世界第一位を占めている。知識創造能力は穏やかに向上している。国際科学技術論文の数は世界第二位になり、国内発明特許申請量は世界第一位を維持している。国内発明特許授与量は日本を乗り越え、世界第一位になった。科学技術が経済発展に対する貢献は日増しに著しくなった。知識集約型産業は良好な発展態勢を保ち、産業構造は持続的に改善されている。 

  豊富な革新的資源は革新活動が順調に展開されるための重要な保障だ。開発経費と開発者は革新的資源の中核的な要素として、その貯蓄状況は国の革新活動の活躍度に直接に関わっている。近年、中国はR&D経費とR&D人員に対して高い投入レベルを保ち、著しい成果を成し遂げた。R&D経費ランキングで世界前三位を占める国は依然としてアメリカ、中国と日本になっている。 

  中国のR&D経費は世界を先駆けている。21世紀以来、各国のR&D経費全体は成長態勢を示している。不変価格で計算すれば、2000-2015年、中国のR&D経費の年間平均成長率は15.9%に達し、世界第一位を占め、他の国を大幅に乗り越え、最近二年も依然として高速成長を保っている。R&D人員は長期にわたって世界第一位を占めている。中国R&D人員総量は約400万人で、2007以来はずっと世界第一位を占めている。 

  知識産出能力は著しく強化された。知識産出能力は革新活動レベルと革新能力の重要な現れで、国のオリジナル革新能力、革新活躍程度と技術革新レベルを集中的に示している。国際科学技術論文と発明特許申請及び授与状況は知識産出能力を反映する重要な指標だ。中国国際科学技術論文と発明特許申請量、授与量は穏やかに向上し、知識産出能力は著しく強化した。世界SCI論文本数ランキングでは、世界前三位を占める国は依然としてアメリカ、中国とイギリスだ。2000年以来、世界各国のSCI論文本数は異なる程度の成長を示している。中国、韓国、ブラジル、インドなどの新興国家のSCI論文本数の成長率は他の先進国を明らかに乗り越えている。『国家中長期の科学と技術発展の計画綱要(2006-2020年)』が公表されて以来、中国のSCI論文は本数の成長を保ったのみならず、品質も向上してきた。 

  国内発明特許の申請と授与量は世界前列に仲間入りしている。世界の国内発明特許申請量と授与量は主に中国、日本、アメリカ、韓国に集中している。この四つの国は合計で世界の90%を占めている。2000-2015年の世界の国内発明特許申請量、授与量の増量の中で、中国の貢献率は90.0%と61.8%に達した。 

  科学技術の革新が経済発展に対する貢献は日増しに著しくなり 

  改革開放以来、中国経済は高速成長、かつ安定成長し、巨大な成果を成し遂げてきた。中国経済総量は世界第二位を占めるようになった。経済の安定成長は、開発資源の引き続きの投入を保証し、科学技術の革新が経済社会の発展に対する支援とけん引役割も日増しに強化され、経済発展に絶え間ない活力を注いでいる。 

  科学技術進歩の貢献率は穏やかに向上している。中国経済発展が「新常態」に入ったことにつれて、革新は発展を促進するための第一の動力になった。第十八回五中全会は、革新的発展を五大発展理念の首位とし、科学技術の革新が全面的な革新におけるけん引役としての役割を強調している。科学技術進歩の貢献率は、科学技術の進歩が経済成長に対する貢献率を反映する指標で、経済成長方式の転換効果と経済発展の品質を有効に評価することができる。 

  R&D経費の投入強度が日増しに増加している。R&D経費の投入強度(R&D経費とGDPとの割合)は科学技術投入レベルを反映する重要な指標だで、経済構造の調整、科学技術と経済との協調的発展を反映する重要な印だ。持続的で安定な開発投入は、革新的活動を展開するための基本的な保障で、主な先進国がR&D経費投入強度の向上を革新型駆動発展を実施するための重要な措置だ。中国R&D経費投入強度の高速成長は、中国の投資構造が深く変化し、科学技術の革新が経済発展の肝心なブースターになることを示している。 

  産業構造が引き続き改善されている。知識経済時代に入り、人材、知識、科学技術、教育などの要素が経済社会の発展における重要性は日増しに際立っている。知識集約型産業はハイテク設備と高素質な人材の集積を特徴とし、産業構造の内的モデルチェンジとグレードアップを反映している。近年、中国知識集約型産業の持続的で安定な発展は、中国産業構造のモデルチェンジとグレードアップをサポートしてきた。 

  革新能力が向上する潜在力が依然として大きい 

  全体的にみれば、中国の革新的能力が向上する潜在力が大きく、社会全体の革新的資源の高速成長を保てば、中国は低コスト要素型駆動から革新型駆動への転換を徐々に実現し、科学技術の革新も先進国への追いかけからより多くの分野での先駆者になることへと転換し、最終的に世界科学技術強国になる。 

  中国の革新能力が向上する潜在力は革新効率の向上に由来している。今、中国革新の優位性は、大きい革新規模にあり、未来発展の潜在力は主に革新効率と品質の向上にある。中国の人口規模と発展段階に影響され、一人当たりの資源投入あるいは産出の相対的指標、例えば、科学技術論文などの知識産出の効率、労働生産率が反映する人員産出効率及び機関エネルギー消耗の経済産出が反映するエネルギー産出率はさらに向上する余地がある。教育と情報化レベルの向上につれて、人口大国の労働力の優位性は革新大国の高素質科学技術人材の優位性へと転換し、情報化利益と科学技術人材資源の利益がもたらす革新効率の向上は、中国革新能力のさらなる飛躍を促進する。    

  中国革新能力の向上する余地は、資源の持続的な投入に由来している。質的変化は量的変化の積み重なりから来ている。中国は科学技術の革新を国家発展全局の中心的な位置に置いた。近年、中国のR&D経費投入は高速成長を保ち、2013年のR&D経費投入総量が日本を乗り越え、世界第二のR&D経費投入国になり、アメリカとの格差が縮小しており、2005のアメリカR&D経費投入総量の10%弱から2015年の約57%になった。 

  中国革新能力の向上する余地は、資源の持続的な投入に由来している。世界革新発展の歴史を振り返れば、国の革新規模はある程度、革新発展動力の大きさと発展動向の安定程度を現わしている。それは中国にとって非常に重要なことだ。中国のGDPは2010年に日本を超えて世界第二の経済体になり、2015年の中国のGDPが世界GDPに占める割合は15.5%に達した。膨大な規模を持つ経済総量は革新活動に巨大な需要と財力支持を提供したのみならず、革新成果のビジネス応用にも膨大な市場空間を提供した。 

  中国革新能力の向上する余地は、改革の全面的な深まりで開放された革新活力に由来している。近年、中国政府はシステム改革を系統的に推進し、重大な措置は飛躍的な進展を成し遂げた。中央は行政の簡素化と権限の委譲を推進し、新しい『科学技術成果の転換を促進する法則』を公表、実施し、『知識価値の増加を主導とする分配政策の実施に関する若干の意見』を作成し、業績給料分配の奨励を強化し、科学技術成果転化の奨励を実施することによって、科学技術者が成果の転移、転化を展開する熱意を呼び立ててきた。財政科学技術計画の改革、科学技術プロジェクト経費の管理、自主的革新モデル区の試行政策の普及、科学研究インフラの社会開放などに関する一連の改革措置を実施し、革新型駆動発展戦略の実施を促進した。政府の各機関は小微企業への融資支持を強化し、ハイテク企業の税金減免と開発費用の控除などの革新支持政策を実施し、社会全体は「大衆創業、万衆革新」のブームを引き起こした。それらは、中国が革新的な活力を釈放するために有利だ。 

  中国は科学技術の革新を重視し、新しい経済グローバル化と産業革命の動向に順応し、けん引し、現代化経済発展動力の変革を推進し、経済革新能力と競争力を引き続き許可し、科学技術の革新によって、供給側の構造的改革を推進すべきだ。人工知能、ビッグデータなどの戦略的新興産業を積極的に発展させるのみならず、新技術と「インタネットプラス」によって伝統的産業の発展を改善し、グレードアップさせ、インタネット化、デジタル化、グリーン化、インテリジェント化製造を手掛かりに、実体経済発展の新モデル、新業態の形成を加速させ、現代化の経済システムを積極的に構築すべきだ。新しい人工知能は経済活動の各環節を改造し、インテリジェント化の新需要を作り出し、斬新な製品産業形態とビジネスモデルを生み出し、人類の生産、生活の方式を深く変え、社会生産力の全体的な飛躍を実現する。 

  とにかく、中国の革新活動が比較的に高速成長する段階にあり、中国はR&D経費投入の持続的な成長を保ち、国内市場の優位性と潜在力を発揮し、革新成果の普及と応用をより重視し、科学技術革新のシステム・メカニズムの改革措置を深く実施し、全社会の革新業績と生産効率を引き続き向上することによって、革新型国家の建設を深く推進すべきだ。 

(著者の所属:中国科学技術発展戦略研究院)

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