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中国社会の主な矛盾の変化は全局に関わる歴史的変化

発表時間:2018-03-22 | 字体拡大 | 字体縮小

著者:韓慶祥 | 出所:『光明日報』(2018年03月02日)

  「中国特色のある社会主義が新時代に入り、中国社会の主な矛盾は人民の日増しに増大する素晴らしい生活への需要と不均衡で不十分な発展との間の矛盾に転化した。」と習近平総書記が党の十九大報告で指摘している。また、中国社会の主な矛盾の変化の新しい特徴及びその影響を深く勉強すべきだと彼が強調している。それは、中国社会の主な矛盾の変化は全局に関わる歴史的変化で、党と国の工作に対して数多くの新しい要求を提供することになるからだろう。 

  社会の主な矛盾は本質的に言えば、需要と供給との矛盾関係によって確定されるものだ。マルクスがまとめた人類歴史発展の一般的法則は、人間の生活と生産、需要と供給との関係及びその内的矛盾を掲示するする中で発見されたものだ。「中国社会の主な矛盾は人民の日増しに増大する素晴らしい生活への需要と不均衡で不十分な発展との間の矛盾」という言葉は、「と」の前は「需要側」を語り、「と」の後ろは「供給側」を語っている。そのために、唯物史観は社会の主な矛盾を分析するための哲学方法論だ。 

  社会の主な矛盾は需要状況と供給状況及びその関係状況から、一定の時代社会発展の全体的な状況を現わしている。実際に、人類社会のすべての活動は根本的に、需要と供給及びその関係に関わっている。マイクロ視点からみれば、中国の経済、政治、文化、社会、生態、軍事、外交などの分野における発展は、需要と供給との関係を解決することだ。メゾ視点からみれば、各地域、各部門、各機関、各組織が行るすべての仕事は、人民民衆の需要を満たし、社会の需要を満たし、党と国家発展の需要を満たすためにある。マイクロ視点からみれば、全ての個人活動は、自分の需要か他人、社会、国家の需要を満たすためにある。よって、時代発展、社会発展の全体的な状況を認識、把握するためには、人々の需要状況と供給状況及びその関係状況から着手すべきなのだ。 

  党の第十一次六中全会では、中国社会の主な矛盾が人民の物質文化への要求と遅れた社会生産の間との矛盾だということが指摘された。この主な矛盾は、中国の根本的な任務が力を合わせて社会生産力の発展に取り組むことを決定した。この主な矛盾をしっかりと掴めば、社会矛盾の全局をはっきりと観察、把握し、各種の社会矛盾の解決を有効に促進することができる。それだけでなく、需要と供給との関係の重要性は、「主な矛盾―根本的問題―根本的任務―工作重点」というロジックで現れている。「主な矛盾」には「根本的な問題」が含まれている。上述の主な矛盾の中で、「遅れをとった社会生産」は当時の時代、社会に存在する根本的な問題だった。この根本的問題を解決することは党と国家の「根本的任務」だった。ここで、「根本的任務」と解決すべき「根本的問題」は一致していた。「根本的任務」を完成することは、党と国家の「仕事の重点」だった。そのためには、1978年以来、党と国家のすべての仕事と任務は社会の主な矛盾を集中的に解決し、社会の主な矛盾を解決することだった。それも改革開放以来、中国が巨大な成果を成し遂げた重要な原因の一つだ。 

  社会全体に対して正確な判断を下し、時代状況、社会発展状況に対して正確な判断を下すための根本的な分析枠組は、人民の需要状況、供給状況及びその両者の関係状況から着手することだ。それは我々が正確な政策を作成するための基礎と前提なのだ。 

  まずは十八大以来の人民「需要」の全体的な状況から見てみよう。党の十八大以来、人民民衆の物質生活レベルが大幅に向上し、人民の衣食・住居・交通生活も大きく変化し、一人当たりの所得も大幅に上昇し、人民民衆の文化需要も大きく改善されてきた。2020年までに、中国は小康社会を全面的に完成する。それだけでなく、今日、人民民主が社会生活の各方面に対する需要も拡張し、人民の需要の品質も向上し、人民が素晴らしい生活への憧れを現わしている。「中国は十数億人の衣食問題を穏便に解決し、全体的な小康社会を実現し、間もなくは小康社会を全面的に完成する。人民の素晴らしい生活への需要が日増しに広まり、物資文化生活に対してより高い要求を提出したのみならず、民主、法治、公平、正義、安全、環境などに対する要求も日増しに高まっている。」と習近平総書記が指摘している。 

  また、党の十八大以来の社会全体の「供給」状況を見てみよう。目下、中国社会生産力のレベルは全体的に著しく向上し、社会生産能力は多くの面で世界の前列に仲間入りした。しかし、今、中国発展が直面する主な問題は二つある。一つ目は発展の不均衡問題だ。東西部、南北部、都市・農村、各業界、各部門の間の発展不均衡問題は際立っている。二つ目は発展の不充分問題だ。それは、発展の品質と効率がまだ低いことを示しながらも、中国製造が中国創造、中国知造へとグレードアップしなければならないことに現れている。このような分析と判断に基づき、党の十九大は社会主な矛盾の変化を提出した。 

  社会主な矛盾の変化は、全体的に中国時代の発展、社会発展の基本的な状況を反映している。中国は社会主な矛盾の変化の状況及びその特徴をめぐって、新発展理念を樹立し、不均衡で不充分な発展問題の解決を党と国の根本的任務と仕事の重点にすべきだ。党と国家発展のすべての仕事はこの根本的任務と仕事重点をめぐって展開すべきだ。こうしてこそはじめて、中国発展の全体的なモデルチェンジとグレードアップをさらに推進し、強くなるという偉大なる飛躍の実現を迎え、中華民族の偉大なる復興という歴史的使命をさらに推進し、世界舞台の中央に日増しに近づくことを実現することができよう。そのために、「中国社会の主な矛盾の変化は全局に関わる歴史的変化で、党と国家仕事に対して数多くの新しい要求を提出したことを明確に認識すべきだ。我々は発展を引き続き推進したうえで、発展の不均衡、不充分問題を解決し、発展の品質と利益を向上し、人民が経済、政治、文化、社会、生態などの面における日増しに成長する需要をより良く満足させ、人の全面的発展、社会の全面的進歩をより良く推進していくべきだ」と習近平総書記が強調している。 

(著者の所属:中共中央党校)

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