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「裕福」と「共同」を両立させ

発表時間:2018-03-22 | 字体拡大 | 字体縮小

著者:陳宗勝 | 出所:『人民日報』(2018年03月01日)

  党の十九大報告によると、今世紀の中頃までに、全体人民の共同裕福を 

  基本的に実現する。共同裕福の基本的な実現は社会主義の本質的な要求のみならず、社会主義現代化強国を全面的に建設するための重要な内容でもある。共同裕福を実現するために、区域、都市・農村と業界間の格差を縮小し、「裕福」と「共同」を両立させなければならない。 

  共同裕福を実現するためには、「裕福」に工夫しなければならない。「貧乏は社会主義ではない」という言葉は鄧小平氏が社会主義の本質に対して出した有名な論断だ。改革開放40年以来、共産党は終始して経済建設を中心に、経済の規模を拡張し、共同裕福を実現するために堅実な物質基礎を打ち立てた。党の十八大以来、中国経済建設は新しい成果を成し遂げ、人民生活のレベルが大幅に向上し、達成感が著しく強化された。2017年、中国の経済総量は80兆元を突破し、世界の第二位を占め、一人当たりの国民総生産が中高所得国に仲間入りした。改革開放以後、共産党は社会主義現代化建設の「三段階」戦略を提案した。人民の衣食問題を解決すること、人民の生活が全体的に小康レベルに達すること、という二つの目標は前もって実現され、今は小康社会の全面的な完成という正念場に入った。党の十九大配置によって、小康社会の全面的な完成に基づき、中国は現代化を基本的に実現し、社会主義現代化国家を全面的に建設する新しい征途を開始する。 

  歴史的成果と歴史的変革は、近代以来幾多の困難を乗り越えてきた中華民族に立ち直り、裕福になることから強くなることまでの偉大なる飛躍を迎えさせ、中国社会の主な矛盾が人民の物質文化への要求と遅れた社会生産の間との矛盾から人民の日増しに増大する素晴らしい生活への需要と不均衡で不十分な発展との間の矛盾に転化したように推進した。社会主な矛盾の転化は、中国社会主義建設が新しい突破、新しい成果を成し遂げ、新しいレベルに達したことを示したのみならず、経済社会の発展を推進するためにより新しく高い要求を提出した。新時代社会の主な矛盾の主要な方面は不均衡で不十分な発展で、区域、都市・農村、業界の収入格差は不均衡で不十分な発展の具体的な現れなのだ。よって、共同裕福を実現するためには、「共同」の面にも工夫しなければならない。すなわち、区域、都市・農村、業界の収入格差を着実に縮小することだ。 

  党の十八大以来、習近平氏を中核とする党中央は正確な貧困扶助・貧困脱離政策と積極的な雇用政策などの一連の着実な措置を実施することによって、6800万以上の貧困人口を貧困脱離させ、都市・農村の新規雇用を年間平均で1300万人以上に達させた。都市・農村収入の成長率は経済成長率を上回り、都市・農村住民をカバーする社会保障システムは基本的に構築された。これらの措置と成果は、住民の収入格差と区域、都市・農村の格差を縮小し、キニ係数が低下し始めた。しかし、全体的に見れば、このような縮小も低下も初歩的なことだ。十九大精神を真面目に、徹底的に貫き、今世紀の中頃までに共同裕福を基本的に実現するためには、着実で有効な措置をさらにとり、区域、都市・農村と業界の収入格差を引き続き縮小しなければならない。一、農村振興戦略を全面的に実施し、農村経済を発展させ、戸籍制度改革を深め、農業移転人口の市民化プロセスを加速させ、都市・農村の格差を引き続き縮小する。二、労働に応じて分配する原則を堅持し、要素に応じて分配するシステムとメカニズムを改善し、収入分配の合理性と系統性を促進する。勤勉して法律を順守することによる金儲けを奨励し、中所得層の拡大を加速させ、低所得層収入の増加に取り組み、高すぎる収入を有効に調整し、非法収入を断じて取り締まる。三、民生分野の短所を補い、社会保障システムの建設を強化し、人民民衆が雇用、教育、医療、住居、養老などの面で直面する困難を着実に解決する。四、正確な貧困扶助と精確な貧困脱離を堅持し、農村の貧困人口が計画通りに貧困を脱離するように確保する。 

  指摘すべきなのは、共同裕福を実現することは、生産力の発展レベルを無視して同時裕福、平均裕福を実現することではない。現段階、中国は所得の格差を縮小することによって社会公平を促進しながら、合理的な所得格差を保つことによって経済効率を向上すべきだ。共同裕福を実現することは長い過程だ。社会生産力を安定に発展させ、経済発展の品質と利益を向上させることに基づき、収入分配制度の改善、収入分配秩序の規範、社会保障の強化に取り組み、発展の成果を人民全体により多く、より公平に与えなければならない。また、関連するシステムとメカニズムを改善し、民主の積極性、主動性と創造性を引き立て、人々が自分の努力と奮闘によって素晴らしい生活を暮らすように奨励し、支持すべきだ。 

(著者の所属:南開大学)

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