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供給側構造改革を主軸として現代化経済体系を構築する

発表時間:2018-02-28 | 字体拡大 | 字体縮小

著者:劉偉 | 出所:「人民日報」(2018年1月26日)

  党の第19回全国代表大会の報告は新しい発展理念を貫徹し、現代化経済体系を建設構築するとはっきりと指摘した。現代化経済体系を構築する核心は質の高い発展を推進することであり、その内容は主に2つの大きな面に含まれる。1、質の変革、効率の変革、原動力の変革と全要素生産性の向上をふまえて、実体経済、科学技術イノベーション、現代金融、人的資源の協同発展の産業体系を構築する。2、社会主義市場経済の改革する方向を堅持することをふまえて、市場メカニズムが効果的に機能し、ミクロ経済主体の活力が引き出され、マクロコントロールが適度に行われる経済体制を構築する。この2つの構築を推し進めることには、どれも供給側構造改革を主軸としなければならない。 

  供給側構造改革を主軸とするのは客観的な必然性がある 

  党の第18回全国代表大会以来、中国の特色ある社会主義は新時代に入って、党と国家の事業は全方位的かつ創造的なものであり、この五年の変革は深層的かつ根本的なものである。党と国家の事業は歴史的な変革が起こった重要な体現として、主要な社会矛盾は人民の日増しに増大する素晴らしい生活への需要と発展の不均衡・不十分との矛盾の転化である。我が国の主要な社会矛盾の変化は、根本から供給側構造改革を主軸とて現代化経済体系を構築しなければならないと決定付けた。 

  主要な社会矛盾の基本的運動方式が変わっていないことは、発展が依然としてすべての問題を解決する基礎とカギだとを決定付けた。新時代に入ると、我が国の主要な社会矛盾が変わったが、その基本的運動方式が変わっていないし、依然として「発展」と「需要」との矛盾で、それを解決する道は依然として「発展」を通じて「需要」を満すのである。したがって、主要な社会矛盾は変わったが、「我が国の社会主義が今もなお、そしてこれからも長期にわたって社会主義の初級段階にあるという基本的国情は変わっておらず、世界最大の発展途上国としてのわが国の国際的地位は変わっていない。これは発展が依然としてすべての問題を解決する基礎とカギだと意味し、党が政権担当・国家振興をする上での最も重要な任務である。供給側構造改革の根本目的は社会の生産力のレベルの向上をはかり、より良く人民の日増しに増大する素晴らしい生活を満すことである。それは供給体系を通じて需要構造の変化に効果的に適応し、それによって「発展」と「必要」が互いに連結するとともに効果的にマッチングする。したがって、新時代に、発展、特に社会発展の基礎である社会生産力の解放と発展は、供給側に力を入れて、供給側構造改革を深化しなければならない。 

  主要な社会矛盾の内包は深く変わたので、発展の中で必ず供給側の問題の解決に力を入れなければならないと求められる。新時代に入って、我が国の主要な社会矛盾の運動の両端――「必要」と「発展」そのもの内包はそれなりに深い歴史的変化が起こり、それによって主要な社会矛盾の運動の内包はそれに応じて深く変わり、人民の日増しに増大した物質・文化の必要と立ち後れた社会生産力と矛盾が人民の日増しに増大する素晴らしい生活の需要と発展の不十分・不均衡との矛盾に転化した。現在、人民の日増しに増大する素晴らしい生活の需要を制約する主要な原因は発展の不均衡・不十分なことで、このような不均衡・不十分な根源は供給の質と効率、構造とレベルおよび革新能力があまり高くなかったためで、実体経済の水準の向上が待たれており、生態環境保護が任重くして道遠しである。民生分野になおも少なからぬ脆弱部分が存在し、貧困脱却の堅塁攻略の任重くして道遠しであり、都市・農村間および地域間の発展の格差と所得分配の格差が依然としてかなり大きかったなど。これらの際立った問題は、本質は国民経済の供給側にある問題であり、根本的な原因は生産力があまり発達していないからであり、根源は重要な構造的不均衡にある。供給側構造改革の重点は構造的問題を解決するのであり、重点方向は供給の質を高め、根本的な出発点は我が国の供給能力をより良く人民大衆の日増しに増大し、不断に高度化と個性化の素晴らしい生活に対する需要であり、それによって社会主義の生産の目的を実現する。供給側構造改革を主軸として現代化経済体系を構築してこそ、はじめて重要な構造的不均衡を解決することができ、発展の不均衡・不十分な問題を徹底的に解決し、人民の日増しに増大する素晴らしい生活の需要を満たすために確固たる物質の土台を打ち立てつことができる。 

  当面する経済の動きにおけるリスクを効果的に解消するには、供給側構造改革を主軸としなければならない。現代化経済体系が必然的にリスクに効果的に対応することができるものである。現在、我が国の経済は「ダブル・リスク」はあり、コストの押し上げで潜在するインフレもあれば、需要の軟化にで招かれた経済減速のリスクもあり、その原因は主に供給側に集中している。たとえば、潜在的インフレの主要な原因が供給側の要素コストの上昇にある。投資の需要の伸び率が緩かになる深層にある原因が供給側に革新能力が不足するためであり、効果的な投資の機会が見つかりにくいからである。消費はある程度抑制される主要な原因が効果的な、ミドル・ハイエンドの供給が足りないためである。したがって、「ダブル・リスク」ある新しい不均衡を克服するには、供給側構造改革を主軸として現代化経済体系を構築しなければならない。 

  供給側構造改革は協同発展の産業体系を構築するカギを捉えた 

  実体経済、科学技術革新、現代金融、人的資源の協同発展の産業体系は現代化経済体系の重要な構成部分である。供給側構造改革は協同発展の産業体系を構築するカギを捉えた。 

  実体経済、特に制造業のレベルを全面的に高める。党の第19回全国代表大会の報告は次のように指摘し、「現代化経済体系の構築に当たっては、経済発展の重点を実体経済に置き、供給体系の質的向上に主力を傾け、わが国経済の質的優位性を著しく高めなければならない。」経済がいつまで発展であろうと、実体経済はあくまで我が国の経済の発展、国際経済競争の中で主動権を勝ち取る基礎である。実体経済を発展するのは実体経済、科学技術革新、現代金融、人的資源の協同発展の産業体系を構築する核心とカギである。供給側構造改革の主要な任務は正に実体経済を振興するである。需要側管理は力点を需要側、消費者に置くのと違って、供給側構造改革の力点は供給端、生産者に置く。これは主に3種類が含まれ、1、生産要素としての労働者であり、供給側構造改革は労働生産性の向上に目を付け、知識型、技能型、創新型の労働者大軍を育成する。2、生産手段と結び付ける企業、供給側構造改革は企業の競争力の向上に着眼し、グローバルな競争力のある世界一流企業を育成して、企業家精神を引き出して保護し、より多くの社会主体が革新・創業に身を投じるよう励ます。3、企業と企業の集合である――産業、供給側構造改革は産業組織の健全化をはかり、産業構造を最適化し、新しい成長分野を育成して、新しい原動力を形成して、在来産業の最適化・高度化サポートし、世界レベルな先進制造業クラスターを育成する。これらの措置は必ず経済の活力を引き出して、経済成長の原動力の転換を加速して、実体経済、特に制造業のレベルを全面的に高めるにちがいない。 

  産業構造を全面的に最適化し、産業の質を向上させる。産業構造の最適化、産業の質の向上は実体経済、科学技術革新、現代金融、人的資源の協同発展の産業体系を構築にあるべき意義である。供給側構造改革は新たな供給で需要を牽引し発展させることに着眼して、3つの面から産業構造の最適化と産業の質の向上を促進する。1、科学技術、資本、労働力などの生産要素の配置と組合せを最適化し、生産要素の利用レベルを高め、全要素の生産性向上を促進し、経済の内生的原動力を絶えず強める。2、既存の供給構造を最適化して、既存の製品の供給構造の調整を通じて、製品とサービスの質を高め、深層にある供給と需要の「錯位」(ミスマッチ)問題を解決する。3、産業の最適化再編を促進し、新産業と新業態の発展に力を入れて、戦略的新興産業と現代サービス業を大いに発展させ、新しい製品とサービスを提供する。供給側構造改革は生産側から着手し、要素の配置する効率を高め、全要素の生産性、労働生産性と企業の競争力を高めることを踏まえて、産業構造の最適化・高度化を推し進め、産業の体質と質を全面的に高め、経済の引き続き成長のために新しい原動力を育成し、新しいエンジンを作ることは、実体経済、科学技術革新、現代金融、人的資源の協同発展の産業体系を構築する要請に合致している。 

  供給側構造改革は市場メカニズムが効果的に機能し、ミクロ経済主体の活力が引き出され、マクロコントロールが適度に行われる経済体制の構築にプラスになる 

  市場メカニズムが効果的に機能し、ミクロ経済主体の活力が引き出され、マクロコントロールが適度に行われる経済体制は、現代化経済体系のもう1つの重要な構成部分であり、その核心は3者の有機が統一を実現することである。3者が有機は統一してこそ、はじめて最大限度に社会生産力の発展にある各種の束縛を打ち破り、社会の生産力を解放し発展させることができるし、経済の急激な起伏を避けることができ、経済の持続的健全な発展を維持できる。社会の全体の創造力と発展の活力を引き出すことができ、質のより高い、より効率的、より公平で、より持続可能な発展を実現することができる。供給側構造改革する本質的な属性は改革を深めることで、社会主義市場経済体制整備の加速、国有企業改革の推進、政府機能転換の加速、価格、財産税、金融、社会保障など分野の基礎的改革が求められる。供給側構造改革を主軸として現代化経済体系を構築してこそ、はじめて市場メカニズムが効果的に機能し、ミクロ経済主体の活力が引き出され、マクロコントロールが適度に行われる経済体制をみごとに構築することができる。 

  市場メカニズムの効果的に機能するのにプラスになる。資源配置において市場に決定な役割を果たさせつつ政府の機能をよりよく発揮することは、供給側構造改革を推進する重要な原則である。供給側構造改革は需要管理のように総量の関与に止まらず、生産者と経済構造に深く影響を及ぼしているので、政府と市場の関係、社会主義市場経済体制の健全化がより高く求められる。供給側構造改革を主軸として現代化経済体系を構築するには、市場ルールに従って、市場メカニズムを活かして問題をうまく解決するとともに、政府に果敢に責任を負って、やるべきことをやってもらうべきである。したがって、資源配置において市場に決定的役割を発揮することを堅持し、市場メカニズムを整備して、業界独占、地方保護主義などを打ち破って、市場ニーズの変化に対する企業の反応と調整能力を強め、企業の資源要素の配置効率と競争力を高める。政府の役割をうまく発揮して、市場ルールを尊重する上、改革で市場の活力を引き出し、政策で市場の期待を導いて、企画で投資の方向を明らかにし、法治で市場行為の規範化をはかる。 

  ミクロの主体の活力を高めるのにプラスになる。供給側構造改革を主軸として現代化経済体系を構築するには、財産権制度の改革と要素の市場化改革の深化が求められる。財産権制度の改革を深化す目的は各種の所有制経済と各種類の財産権の境界をはっきりさせ、厳格に保護し、順暢に移転するようにし、良好な市場秩序を保障し、市場主体の活力を引き出し、市場の期待を安定させる。現段階に特に国有企業の改革を深める必要があり、混合所有制経済を発展させ、グローバルな競争力ある一流の企業を育成する。同時に、民営企業の発展をサポートし、各種類の市場主体の活力を引き出す。要素市場化改革を深める目的は等価交換の原則を貫徹することであり、市場競争の公平性と真実性を高め、現段階で特に市場参入ネガティブリスト制度を全面的に実施しなければならず、統一市場と公平な競争の妨げとなっているさまざまな規定や慣行を整理・廃止し、民営企業の発展をサポートし、各種の市場主体の活力を引き出す。同時に、商事制度改革を深化させ、行政独占をうち破り、市場独占を防止し、生産要素価格の市場化改革を急ぎ、サービス業の参入規制を緩和し、市場の監督管理体制を充実させ、最大限度に市場が価格を決定する作用を発揮させる。この2つの大きな改革を通じて、財産権による効果的なインセンティブ、生産要素の自由な移動、価格の伸縮的な変動、公平で秩序のある競争、企業の優勝劣敗を実現して、効果的にミクロの主体の活力を高める。 

  マクロコントロールが適度に行われにプラスになる。供給側構造改革を主軸として現代化経済体系を構築するには、マクロコントロールの方式を改めることが求められ、総需要のコントロールと供給側構造改革の深化を統一して、短期的なコントロールと長期的なコントロール、総量コントロールと構造的なコントロールを統一して、適度な総需要の管理で経済の安定的成長のために有利な環境を生み出して、供給側構造改革で総量の不均衡の深層にある矛盾の効果的な解決を促進する。現在、マクロコントロールの革新と健全化に力を入れるべく、国家発展計画の戦略の指導的役割を発揮させ、財政・通貨・産業・区域などの経済政策調整の仕組みの健全化をはかる。投融資体制の改革を深め、金融体制の改革を深化し、金融政策とマクロプルーデンス政策を二本柱とするコントロールの枠組みを十全化し、金融監督管理体系を整え、絶えずマクロコントロールの科学性、先見性と有効性を高める。 

(作者部門、中国人民大学)

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