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中国発展の新しい歴史的方位を科学的に認識

発表時間:2018-01-08 | 字体拡大 | 字体縮小

著者:黄守宏 | 出所:『人民日報』(2017年11月24日)

  習近平氏は党の十九大報告でこのように述べている。長期的な努力によって、中国特色のある社会主義は新時代に入り、それは中国発展の新しい歴史的方位なのだ。中国発展の新しい歴史的方位を科学的に認識することは、全局的、戦略的、見通しのある行動綱領を正確に策定し、中国特色のある社会主義をより良く堅持、発展させるために重要な理論と実践的意義を持っている。 

  習近平新時代の中国の特色ある社会主義思想を指導に、中国発展の新しい歴史的方位を認識する 

  歴史的方位とは、客観的事物が歴史の進展における前進する方向と位置する場所だ。「方位が明確であれば、法則が明らかになる」という言い伝えがあるように、発展の歴史的方位を明確に認識することは、発展の成功を決定する根本的な問題だ。しかし、それは決して簡単なことではない。新中国が成立して以来、中国には、発展を順調に推進し、成果を成し続ける時期もあれば、挫折に遭い、回り道をする時期もあった。その重要な原因の一つは、歴史的方位に対する認識が正確かどうかというところにある。 

  中国発展の新しい歴史的方位を科学的に認識することは、発展方向、発展ルート、発展措置と各仕事が中国の国情と実況、発展段階に適合するように保障するための鍵で、中国特色のある社会主義を堅持、発展するための認識基礎と実践基礎だ。それを行うためには、科学的な理論指導がなければならない。習近平新時代の中国の特色ある社会主義思想を指導にすることを堅持し、弁証法的唯物論と歴史唯物論を堅持し、歴史と現実、理論と実践、国内と国際などの角度から、中国社会発展の実況、変化動向、外部条件などを深く分析し、中国発展の新しい歴史的方位を正確に把握し、思想と行動を党の十九大精神に着実に統一し、党と国の各仕事をより自覚的に、より積極的に展開すべきだ。 

  中国社会発展の段階的特徴から、中国発展の新しい歴史的方位を認識する 

  歴史的方位は発展段階によって決定される。党の十八大以来、習近平氏を中核とする党中央は、巨大な政治勇気と強烈な責任感を持って、一連の新理念・新思想・新戦略を提案し、一連の重大な方針・政策を公表し、一連の重大な措置を実施し、一連の重要な仕事を推進し、長期的に解決しようとしても解決できなかった難問を解決し、過去にやりたくてもできなかったことを完成し、党と国の事業が歴史的成果を成し遂げ、歴史的変化をするように推進した。中国特色のある社会主義は新時代に入り、中国発展は数多くの段階的特徴を現した。 

  社会生産力のレベルは明らかに向上し、総合的国力は世界の前列に躍り出った。改革開放40年以来、中国経済は高速成長し、低所得国から中高所得国へ仲間入りし、今は高所得国に向かって進んでいる。経済総量は世界第十一位から世界第二位に、世界第一の製造大国、第一の貨物輸出大国、重要な対外投資国になった。2016年、中国国内総生産は世界の14.8%を占め、1978年より13%上昇した。近年、中国が世界経済成長に対する貢献率は30%を超えている。 

  経済発展が新常態に入り、発展構造が大きく変化した。第二次世界大戦後、国高速成長の最長の持続時間を記録してから、中国経済発展は新常態に入った。厳しく複雑な国際環境と国内経済の下ぶり圧力に直面し、中国は改革を深め、開放を拡大、革新的駆動を強化すること堅持し、経済が安定さの中で好転し、安定さの中で前進することを実現した。2013年から2016年まで、国内総生産は年間平均で7.2%上昇し、成長率が世界主要国の前列に仲間入りした。構造調整は著しい成果を成し遂げ、サービス業の増加価値は、国内総生産の半分以上を占めており、消費が経済成長の主な牽引力となった。都市・農村、区域発展の格差も短縮している。科学技術の革新を中核とする全面的な革新は深く推進され、発展新動力の集積が加速している。中国経済発展の構造は主に投資、輸出によるけん引から消費、投資、輸出の協調によるけん引へと転換し、第二次産業によるけん引から第三次産業協調によるけん引へと転換し、外延による拡張から品質の向上による効果の増加へと転換し、経済が長期的に中高速成長を保ち、産業がミドル・ハイエンドレベルへと上昇するために堅実な基礎を固めた。 

  人民生活が著しく改善され、社会事業が高速成長している。雇用が穏やかに増加し、この4年間、都市新規雇用は毎年1300万人を超え、失業率は比較的に低いレベルを保っていた。都市・農村住民の所得レベルは向上し続け、特に、近年、一部の住民所得の成長率は経済成長率を上回った。その中、農村住民の所得成長は都市住民を上回り、貧困人口が減少し続けている。全国13億人の人口を覆うような社会保障ネットワークを構築した。人民生活は貧困から、衣食が満ち足りるようになり、そして全体的小康へと飛躍し、今はより美しい生活へと進んでいる。 

  中国の国際的地位と影響力は大幅に向上し、世界舞台の中央に日増しに近づいている。党の十八大以来、中国は国際舞台でより重要な役割を演じてきた。中国は、人類運命共同体の構築を提案し、国連憲章の趣旨と原則を中核とする国際秩序を守ることを堅持し、経済グローバルと多国間主義を堅持し、互恵・ウィンウィンの協力理念を積極的に提唱し、国際社会に認められ、支持されている。中国は「一帯一路」を提案し、アジア投資銀行などの新型多国間金融機構を発起し、二十カ国グループ指導者杭州サミットなどの一連の重要な外交活動を開催し、グローバルガバナンスに深く参加し、けん引し、作り出す実力と能力を現わした。今の中国は、世界システムのへりにいる傍観者、国際秩序の受動的な引受者ではなく、積極的な参加者、建設者、けん引者で、人類問題を解決するために中国知恵、中国方案を貢献し続けている。 

  社会主な矛盾の転化から中国発展の新しい歴史的方位を認識する 

  社会主な矛盾は、党と国の中心任務を決定する。異なる歴史時期の社会主な矛盾を正確に認識することは、発展が位置する歴史的方位を明確にするための基本的な依拠だ。社会主義の改造が基本的に完成した後、党の八大報告は、国国内の主な矛盾は、人民が経済文化の高速成長に対する需要と、当面の経済文化が人民の需要を満足できない状況の間の矛盾になったことを指摘した。しかし、それからのある時期、様々な理由で、この提案は長く続かなかった。党の第十一回三中全会の後、共産党は混乱をしずめて正常にもどし、党の八大で指摘された中国社会の主な矛盾に関する論断を認めた。「中国が解決すべき主な矛盾は、人民の日増しに増大する物質文化への需要と遅れた社会生産の間の矛盾だ」と党の十一回六中全会で通過された『建国以来の党の若干の歴史的問題に関する決議』が指摘している。 

  改革開放してから40年近くたち、中国社会の主な矛盾の性質と特徴は大きく変化した。社会生産力は歴史的飛躍を成し遂げ、数多くの分野で世界先進的なレベルに達した。豊富多様な商品を生産し、人民の物質文化への需要を基本的に満足できたのみならず、大量の輸出製品を生産し、「メイドインチャイナ」は世界に名をはせている。それは、中国社会の生産は昔とは異なり、「遅れた社会生産」がすでに時代遅れだということを示した。また、人民生活が全体的に小康レベルに達してから、素晴らしい生活への憧れが強くなり、一般的な物質文化ではなく、より高く、より広い要求を持ち、多様化、多層化、多方面の特徴を示している。人々はよりよい教育、より安定な仕事、より満足できる収入、より信頼できる社会保障、よりハイレベルの医療衛生サービス、より気持ちよい住居条件、より美しい環境、より豊富な精神文化生活を期待し、民主、法治、公平、正義、安全、環境などへの要求も日増しに成長している。それと比べて、中国発展の不均衡、不十分問題が際立つようになった。一部のミドル・ローエンド製品の過剰化問題とミドル・ハイエンド製品の供給不足問題が共存し、公共サービスにも数多くの短所があり、都市・農村区域発展の格差と住民収入分配の格差が依然として大きく、生態環境問題が際立っている。各方面の情況を総合的に分析し、党の十九大報告は、中国特色のある社会主義が新時代に入り、中国社会の主な矛盾は、人民の日増しに増大する素晴らしい生活への需要と発展の不均衡・不十分との矛盾だという重大な政治判断を出した。過去と比べて、この判断は、大きく変化しながらも連続性を持ち、中国発展の段階的要求のみならず、党と国事業発展の重点要求をも反映している。 

  中国社会の主な矛盾の変化は、全局の歴史的変化に関わっており、党と国の仕事に対してよい多くの新しい要求を提出した。中国は発展を推進し続けることに基づき、発展の不均衡、不十分問題を解決しなければならない。「五位一体」全体的配置と「四つの全面」戦略的配置に従い、新発展理念を貫き、発展における重大関係を正確に処理し、都市・農村区域の協調的発展を促進し、経済社会の協調的発展を促進し、新型工業化、情報化、都市化、農業現代化の同時発展を促進し、国家のハードパワーを向上しながらも国家のソフトパワーを向上し、発展の均衡性を強化すべきだ。経済建設を中心にすることを堅持し、生産力をさらに開放、発展させ、現代化経済システムを建設し、供給側の構造的改革を主線に、経済発展品質の変革、効率変革、動力変革を推進すべきだ。発展の充分性を強化し続け、人民の経済、政治、文化、社会、生態などの面における日増しに増加する需要をより良く満足させ、人の全面的発展、社会の全面的な進歩をより良く推進すべきだ。 

  社会主義初級段階及びその変化し続ける特徴から中国発展の新しい歴史的方位を認識する 

  中国社会の主な矛盾の変化は、中国社会主義が経験する歴史的段階に対する判断を変えなかった。中国発展の新しい歴史的方位を科学的に認識するためには、社会主義初級段階というおおきな歴史的スパンから見なければならない。社会主義初級段階という基本的な国情をしっかりと把握し、社会主義初級段階という最大の実際に基づき、中国社会主義初級段階が変化しつつあるという特徴を正確に把握すべきだ。 

  社会主義初級段階は、百年も続く歴史的段階だ。改革開放以来、中国発展は著しい成果を成し遂げたが、社会主義初級段階の基本的特徴と根本的任務に変わりはない。今、中国の経済総量は11兆ドルを超えているが、一人当たりの国内総生産は世界平均レベルの80%を占めている。小康社会を全面的に完成するまでに、一人当たりのレベルは世界平均レベルに達し、革新能力、産業レベル、公共サービスなどの面では、先進国と大きな後れをとっている。富強・民主・文明・調和・美しい社会主義現代化強国の目標を実現するために歩んでいく道はまだまだ長く、長期的に奮闘しなければならない。 

  社会主義初級段階は発展・変化しつつある歴史的段階だ。我々は、社会主義初級段階の長期性を強調しているが、それは、社会主義初級段階は永久に変わらないことをしめしているのではない。社会生産力レベルの向上及びそれがもたらした生産関係、トップデザインの深刻な変化につれて、社会主義初級段階は発展の面で新しい進展を成し遂げ、レベルの面で向上し、実践の面で新しい中身を実現している。今、社会主義初級段階の基礎、レベル及びその段階的特徴は、改革開放の初期とは異なり、小康社会を全面的に建設するという奮闘目標を提案した今世紀の始めとも大きく異なった。「時代が変われば、物事が変わる。物事が変われば、その変化に応じて準備しなければならない。」我々は社会主義初級段階発展変化の特徴と要求に応じて、時代に応じて柔軟な措置をとり、ローレベルからハイレベルまで、量的変化から質的変化までの飛躍を推進し、最終的に初級段階を乗り越え、社会主義のよりハイレベルに向かって進むべきだ。 

  社会主義初級段階における党の基本的路線は、党と国の生命線、人民の幸福線で、長期的に堅持しなければならない。我々は社会主義初級段階という基本的国情、最大の実際に基づき、発展を計画し、政策を策定しなければならない。実際を離れて、段階を乗り越えてはならない。また、社会主義初級段階が変化しつつある特徴を正確に把握し、発展の新しい要求と人民群衆の新しい期待をより良く現わすべきだ。党の基本理論、基本路線、基本方略に従い、経済発展を推進しながら、中国社会で起こった各種の問題をより良く解決し、各事業の全面的な発展をより良く実現し、新時代、中国特色のある社会主義事業をより良く発展させるべきだ。 

  96年前、「黄金時代は、我々の後ろではなく、我々の目の前にあるのだ。過去ではなく、将来にあるのだ。」と中国共産党の先駆者である李大釗氏が述べている。今日、我々は歴史上のどんな時期よりも、中華民族の偉大なる復興という目標に近づており、より大きな自信と能力を持ってそれを実現することができる。我々は習近平氏を中核とする党中央の周りに緊密に団結し、中国発展の新しい歴史的方位を科学的に認識し、中華民族の偉大なる復興の中国夢を実現するという目標に向かって着実に進むべきだ。 

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