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新たな発展理念を貫徹し、現代化経済体系を構築する

発表時間:2018-01-03 | 字体拡大 | 字体縮小

著者:王蘭軍 | 出所:『光明日報』(2017年11月28日)

  党の第19回代表大会の報告が新時代の中国の特色ある社会主義経済建設の配置を行った。どのように中国の特色ある社会主義の新時代に入り、主要な社会矛盾の転化と新たな発展理念と現代化経済体系構築の内在的関わりを突っ込んで学び理解し、どのように現代化経済体系の豊富な内包、核心的な重要意義を全面かつ的確的に理解し、新しい発展理念を貫徹し、現代化経済体系の構築を加速し、更に社会の生産力を解放し発展させ、全社会の創造力と発展の活力を引き出し、より高質・高効率の、より公平で持続可能な発展を実現するよう努力すること、これは、われわれが党の第19回代表大会精神を学習、宣伝、貫徹し、現代化経済建設の新たな征途につくには、必ず真剣に学習し、よく理解し、しっかりと実行する理論と実践の問題である。 

  中国の特色ある社会主義が新時代に入るには、現代化経済体系を構築しなければならない 

  中国の特色ある社会主義は新時代に入って、我が国の主要な社会矛盾が変わり、経済発展は高速成長から質の高い発展を目指す段階へと切り替わって、難関を乗り越えるには、現代化経済体系を構築しなければならない。 

  中国の特色ある社会主義は新しい時代に入った。改革開放の初め、わが党は独自の道を歩み、中国の特色ある社会主義を建設する偉大な呼びかけを出した。その時から、わが党は全国各民族人民を団結させ、導いて、たゆまず努力し、改革開放40年来の努力を経て、特に党の第18回代表大会から5年来の開拓的な奮闘により、我が国の経済実力、科学技術の実力、国防の実力、総合国力は世界の上位に入って、我が国の国際地位はかつてないほど向上され、党、国家、人民、軍隊、中華民族は未曾有の変貌を遂げ、中華民族は新しい姿で世界の東方でそびえ立つようになり、中国の特色ある社会主義の新時代に入ることを推し進めた。これは我が国の発展の新しい歴史的位置付けであり、大きな歴史的意義がある。中国の特色ある社会主義は新時代に入ったことは、近代以来苦しみをなめつくした中華民族は立ち上がって、富裕化してきたことから強くなってきていることまで偉大な飛躍を迎え、中華民族の偉大な復興を実現する明るい展望を迎えていることを意味し、科学的社会主義が21世紀の中国で強大な生気と活力をみなぎらせ、世界で高く中国の特色ある社会主義の偉大な旗幟を挙げることを意味している。中国の特色ある社会主義の道、理論、制度、文化の絶えざる発展は、発展途上国が現代化への道を広く開拓していることを意味し、世界における発展の加速と自国の独立性保持とも期待する国家と民族に全く新しい選択肢を提供してくれて、人類の問題解決のために中国の知恵と中国の方案に貢献した。 

  中国の特色ある社会主義は新しい時代に入って、我が国の主要な社会矛盾は深く変わった。我が国が中国の特色ある社会主義の新時代に入るに従って、我が国の主要な社会矛盾はすでに人民の日増しに増大する素晴らしい生活への需要と不均衡で不十分な発展との間の矛盾に転化した。40年来の発展を経て、我が国の社会生産力のレベルが全体として著しくて向上され、社会の生産能力は多くの面で世界の上位に上がった。わが国は十数億の人々の衣食の問題をしっかりと解決し、小康(ややゆとりのある生活水準)を全般的に達成し、小康社会の全面的完成を目前にしている。人民の素晴らしい生活への需要が日増しに多様化しており、物質的、文化的生活への要求がより高いものになってきているだけでなく、民主・法治・公平・正義・安全・環境などの面での要求も日増しに増大している。同時に、認識しておかなければならないのは、わが国の主要な社会矛盾は変わったが、わが国の社会主義が位置する歴史的段階についてのわれわれの判断は変わっておらず、わが国が今もなお、そしてこれからも長期にわたって社会主義の初級段階にあるという基本的国情は変わっておらず、世界最大の発展途上国としてのわが国の国際的地位は変わっていない、という点である。全党は、社会主義の初級段階という基本的国情をしっかりと把握し、社会主義の初級段階という最大の現実にしっかりと立脚し、党の基本路線という党と国家の生命線、人民の幸福線をしっかりと堅持し、全国各民族人民を指導して団結させ、経済建設を中心とし、四つの基本原則を堅持し、改革開放を堅持し、自力更生・刻苦精励によって、わが国を富強・民主・文明・調和の美しい社会主義現代化強国に築き上げるために奮闘しなければならない。 

  我が国の経済は高速成長の段階から質の高い発展を目指す段階へと切り替わっている。改革開放以来特に党の第18回代表大会から、我が国の経済建設は重要な成果を収めた。経済が中高速成長を維持し、1979年~2012年の我が国のGDPは年平均9.9%増、2013年~2016年の我が国ののGDPは年平均7.2%増、世界の平均成長率の3倍近くなり、世界の主要国の中で上位をキープしている。我が国のGDPは2013年の54兆元から80兆元にまで増え、世界の第2位をしっかりしてキープして、世界経済成長への寄与率が30%を上回った。我が国の高速鉄道・自動車道路・橋梁・港湾・空港などのインフラ整備が急ピッチで進んだ。農業の現代化が着実に推し進められ、食糧の生産能力は六億トンに達した。都市化率が年平均1.2ポイント上昇し、農業からの移転人口八〇〇〇万人余りが都市部住民となった。地域間の発展の調和性が増し、「一帯一路」建設、京津冀(北京市・天津市・河北省)地区協同発展、長江経済ベルト発展に著しい成果があった。革新駆動型発展戦略が大いに実施され、革新型国家の建設が多大な成果をあげ、宇宙実験室「天宮」、有人深海調査艇「蛟竜」、五〇〇メートル球面電波望遠鏡「天眼(FAST)」、暗黒物質粒子探査衛星「悟空」、量子科学実験衛星「墨子」、大型航空機など大きな科学技術成果が相次いでデビューを飾った。開放型経済の新体制が次第に整い、対外貿易・対外投資・外貨準備の面で世界の上位をキープした。しかし我が国の経済は「大きくて強くない」「成長のスピードは速いが、依然として経済の質は高くない」特徴は非常に明らかで、多くの肝心な分野でのコア技術、重要な製品とサービスの質、労働生産性、全要素の生産性などは先進国と比較して、かなり大きい開きがある。我が国の現行の経済体系の提供できる製品とサービスの供給の多くがミドル・ローエンド・低価格・低品質の需要に止まり、ミドル・ローエンドの大量の生産能力が過剰し、ハイエンドの生産能力がかなり不足だ。そのためにいくつかの重要な原材料、カギとなる部品、ICチップ、航空機・自動車エンジン、高級数値制御工作機械などのハイエンド製品と設備技術が輸入に依存して、自動清浄装置付きの便座、電気炊飯器、料理ナベ、赤ちゃん粉ミルクなどまでも、国民は質のより高いドイツ、米国、日本、オーストラリアの製品を買うトレンドが見られる。こうしたことは我が国の経済の発展のスピードがわりに速いけれども、質的にはさらなる向上しなければならないことを物語っている。そのため、我が国の経済は高速成長の段階から質の高い発展を目指す段階に変わっていかなければならず、現在、発展パターンの転換、経済構造の最適化、成長の原動力転換の難関攻略期にあり、現代化経済体系構築はこの難関を乗り越える上での差し迫った要請にしてわが国の発展の戦略的目標である。 

  現代化する経済の体系を全面的に正しく理解する 

  党の第19回代表大会の報告は、「質第一、効率優先」を堅持し、供給側構造改革を主軸として、経済発展の質・効率・原動力の変革を促し、全要素生産性を高め、実体経済・科学技術革新・現代金融・人的資源の協同発展に向けた産業体系の整備加速に力を入れ、市場メカニズムが効果的に機能し、ミクロ経済主体の活力が引き出し、マクロコントロールが適度に行われる経済体制の構築に力を入れ、わが国経済の革新力と競争力を不断に高めていかなければならないと提起した。 

  十九大の報告は「現代化経済体系」に関する論述が豊富な内容が含まれ意味深長であり、その中核的重要内容が1つの目標、1つの主軸、2つの原則、3つの革新、3つのポジティブな経済体制、4者協同発展の産業体系とまとめることができる。「1つの目標」とは「わが国経済の革新力と競争力を不断に高めること」。「1条の主軸」は「供給側構造改革を主軸とすること」、「2つの原則」は「質第一、効率優先」を堅持すべく」、「3つの革新」は「経済発展の質・効率・原動力の変革を促すること」、「3つのポジティブな経済体制」は「市場メカニズムが効果的に機能し、ミクロ経済主体の活力が引き出し、マクロコントロールが適度に行われる経済体制の構築に力を入れる」、「4者協同発展の産業体系」は「実体経済・科学技術革新・現代金融・人的資源の協同発展に向けた産業体系の整備加速に力を入れる」ことである。 

  さまざまな措置を講じて、現代化経済体系構築を速める 

  新たな発展理念を貫き、現代化経済体系を構築することは、複雑な系統的事業である。さまざまな措置を講じて、長期にわたり努力し、長く続けていくことである。党の第19回代表大会の報告はこれに対して系統的な配置を行った。 

  1、供給側構造改革を深化させて、革新型国家の建設を加速させ、現代化産業体系を構築する。 

  供給側構造改革を深化させて、経済発展の重点を実体経済に置き、供給体系の質的向上に主力を傾け、わが国経済の質的優位性を著しく高めなければならない。①製造強国づくりを加速させ、先進的製造業の発展を加速させ、インターネット、ビッグデータ、人工知能(AI)と実体経済との高度な融合を促し、ミドル・ハイエンドの消費、イノベーションによる牽引、グリーン・低炭素、シェアリングエコノミー、現代サプライチェーン、人的資本サービスなどの分野において新たな成長ポイントを育成し、新たな原動力を形成する。在来産業の最適化・高度化を支援し、現代サービス業の発展を速め、国際基準までのレベルアップをはかる。グローバル・バリューチェーンにおけるミドル・ハイエンドへとわが国の産業が邁進するよう促し、世界レベルの先進的製造業クラスターをいくつか育成する。②水利、鉄道、自動車道路、水運、航空、パイプライン、電力網、情報、物流などのインフラ網の整備を強化する。③「過剰生産能力の解消、過剰在庫の解消、過剰債務の解消、コストの低減、脆弱部分の補強」を堅持し、既存資源の配置を最適化し、良質な新規供給を拡大し、需給の動的平衡を実現する。④企業家精神を喚起・保護し、より多くの社会主体がイノベーションや起業に身を投じるよう奨励する。⑤知識型・技能型・革新型の労働者を数多く育成し、労働模範の精神と匠の精神を発揚し、労働を栄誉あるものとする社会的気風と研鑽に励む勤勉な気風をつくり出す。 

  革新型国家の建設を加速させ、現代化経済体系を構築する上での戦略的支えである。世界の科学技術の最先端を目標に、基礎研究を強化し、先見性のある基礎研究と先導性のある独創的成果によって大きなブレークスルーを実現する必要がある。応用基礎研究を強化し、国家重要科学技術プログラムを拡充して実施し、基幹・基盤技術、先端・先導技術、現代工学技術、破壊的技術(ディスラプティブテクノロジー)の革新を際立たせ、科学技術強国・品質強国・宇宙強国・インターネット強国・交通強国・デジタル中国・スマート社会の建設に力強い支えを提供する。国家革新体系の整備を強化し、戦略的科学技術力を強める。科学技術体制の改革を深化させ、企業主体、市場志向、産・学・研高度融合の技術革新体系を構築し、中小企業の革新への支援を強化し、科学技術成果の実用化を促進する。革新の文化を唱導し、知的財産権の創出・保護・運用を強化する。国際レベルの戦略的科学技術人材、科学技術リーダー人材、若手科学技術人材、ハイレベル革新陣を数多く育成する。 

  2、社会主義市場経済体制の充実化を急ぎ、全面的開放の新たな枠組みづくりを促して、現代化の経済体制を構築する。 

  社会主義市場経済体制の充実化を急ぎ、経済体制改革は、財産権制度の充実化と生産要素の市場化配分を重点として、財産権による効果的なインセンティブ、生産要素の自由な移動、価格の伸縮的な変動、公平で秩序のある競争、企業の優勝劣敗を実現しなければならない。①各種国有資産の管理体制を整え、国有資本の授権経営体制を改革し、国有経済の配置適正化、構造調整、戦略的再編を速め、国有資産の価値の維持・増大を促し、国有資本を強く、よく、大きくし、国有資産の流失を効果的に防ぐ必要がある。②国有企業改革を深化させ、混合所有制経済を発展させ、グローバルな競争力を備えた世界一流の企業を育てる。③市場参入ネガティブリスト制度を全面的に実施し、統一市場と公平な競争の妨げとなっているさまざまな規定や慣行を整理・廃止し、民営企業の発展を支援し、各種の市場主体の活力を引き出す。④商事制度改革を深化させ、行政独占をうち破り、市場独占を防止し、生産要素価格の市場化改革を急ぎ、サービス業の参入規制を緩和し、市場の監督管理体制を充実させる。⑤マクロコントロールを革新して充実させ、国家発展計画の戦略的道標の役割を発揮させ、財政経済政策・通貨経済政策・産業経済政策・区域経済政策などの協調メカニズムを十全化する。⑥消費促進のための体制・仕組みを充実させ、経済発展に対する消費の基礎的役割を強化する。⑦投融資体制改革を深化させ、供給構造の最適化に対する投資の肝要な役割を発揮させる。⑧現代財政制度の確立を急ぎ、権限と責任が明確で、財力の配分が適切で、地域間の均衡がとれた中央と地方の財政関係を確立する。あらゆる面で規範と透明性があり、基準が科学的で、拘束力が強い予算制度を確立し、業績管理を全面的に実施する。⑨税制改革を深め、地方税体系を十全化する。⑩金融体制改革を深化させ、金融の実体経済へのサービス能力を強化する。 

  全面的開放の新たな枠組みづくりを促す。①「一帯一路」建設を重点とし、海外から引き入れることと海外に出て行くことの両方の重視を堅持し、共同協議・共同建設・共同享受の原則に従い、イノベーション能力面の開放・協力を強化し、陸海内外連動・東西双方向互助の開放の枠組みを形成する必要がある。②対外貿易を拡大し、貿易の新業態・新モデルを育成し、貿易強国の建設を推し進める。③ハイレベルの貿易・投資自由化・円滑化政策を実行し、「参入前内国民待遇とネガティブリスト管理」制度を全面的に実施し、市場参入条件を大幅に緩和し、サービス業の対外開放を拡大し、外商投資の合法的権益を保護する。④地域開放の配置を最適化し、西部地区の開放度を高める。⑤自由貿易試験区により大きな改革自主権を与え、自由貿易港の建設を模索する。⑥対外投資方式を革新し、生産能力をめぐる国際協力を促進し、国際経済協力・競争における新たな優位性の育成を急ぐ。 

  3、農村振興戦略・地域間の調和発展戦略を実施し、我が国の経済発展の不均衡・不十分の問題を解決する。 

   農村振興戦略を実施し、農業・農村の現代化推進を加速する。農業・農村の優先発展を堅持し、産業が興隆、環境が快適、気風が文明的、統治が効果的、生活が豊かという全般的要請に基づき、都市・農村融合発展の体制・仕組みと政策体系を確立して充実させる。①農村基本経営制度を強固にしつつ充実させ、農村土地制度の改革を深化させ、請負地の所有権・請負権・経営権の分離に関する制度を充実させる。そして土地請負関係が安定的なのが長い間不変であることを維持して、土地請負関係の安定と長期的不変を保ち、第二期土地請負を期間終了後さらに三十年延長する。②農村集団財産権制度の改革を深化させ、農民の財産的権利・利益を保障し、集団経済を大きく発展させる。③国の食糧安全保障を確保し、国民への食糧供給を自らの手でしっかりと賄う。④現代農業の産業体系・生産体系・経営体系を構築し、農業支援・保護制度を充実させ、多様な形態の適正規模経営を発展させ、新しいタイプの農業経営主体を育成し、農業社会化サービス体系を十全化し、小規模農家と現代農業の発展との有機的な結びつきを実現する。⑤農村における第一次・二次・三次産業の融合発展を促し、農民の就業・起業を支援・奨励し、収入増のルートを広げる。⑥農村末端の基礎活動を強化し、自治・法治・徳治が相互に結びついた農村統治体系を十全化する。農業を熟知し、農村を愛し、農民を愛する「三農」活動人材を育成する。 

  地域間の調和発展戦略を実施する。①旧革命根拠地・民族地区・辺境地区・貧困地区の発展加速への支援に力を入れ、措置を強化して西部大開発の新たな枠組みの構築を促し、東北など旧工業基地の振興を加速させ、優位性を発揮させて中部地区の興隆を促し、イノベーションによる牽引で東部地区の最適化発展を先行実現し、より効果的な地域間の調和発展の新しい仕組みを確立する。②大中小都市と小城鎮(町)の調和発展に向けた都市構成を都市圏を主体として整え、農業からの移転人口の市民化を速める。③北京の首都機能以外の諸機能の分散を要諦に京津冀地区協同発展を促し、雄安新区を高い起点に立って計画し、高い基準で建設する。④流域地域共同の環境保護に大いに取り組むこと、大規模な開発をしないことを方針として長江経済ベルトの発展を推し進める。⑤資源依存型地区の経済モデルの転換による発展を支援する。⑥辺境地区の発展を加速させ、辺境地区の安定と安全保障に万全を期す。陸海の統一的計画を堅持し、海洋強国の建設を加速させる。 

(作者:王蘭軍、部門:中央対策研究室の経済の研究局)

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