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我が国主要な社会矛盾の転化の重要な意義を深く突っ込んで理解しよう

発表時間:2017-12-06 | 字体拡大 | 字体縮小

著者:李君如 | 出所:『人民日報』2017年11月16日

  党の歴史上、党の第十九回代表大会は画期的な重要な意味がある。習近平同志は同大会で「中国の特色ある社会主義が新時代に入り、すでにわが国の主要な社会矛盾は、人民の日増しに増大する素晴らしい生活への需要と不均衡で不十分な発展との矛盾へと変化している」という重要な政治的論断を指摘した。この重要な政治的論断は非常に重要な意味があり、歴史、現実と未来の発展と結び付けて深く突っ込んで理解し把握ししなければならない。 

  主要な社会矛盾の転化は集中的に我が国の社会の発展の新しい段階的特徴を反映している。 

  党の思想路線はすべては実際から出発し、理論と実際を結びつけ、実事求是をむねとし、実践の中で真理を検証し、発展させることである。中国の共産党員にとって、実際から出発することを堅持には、3つの要点をとらえなければならない。1、客観的な真実性。つまり実践の中に深く入り、大衆の中に深く入り、客観的に社会の現実を反映し、人民大衆の真実な需要を含む。2、物事の全面性。実際には大小があり、全局もあれば、局部もあり、現象があれば、本質もある。中国の特色ある社会主義を堅持し発展させるには、我が国の基本国情を全面的に認識し、とりわけ重要なのは我が国の主要な社会矛盾をはっきり見分けなければならない。3、発展の変動性。物事はいつも発展、変化しており、旧い矛盾が解決されたら、また新しい矛盾が生まれて、新しい矛盾はなおも絶えず変わっている。したがって、我が国の基本的国情を認識し、把握するには、必ず社会の発展の段階的特徴をじっと見まもり、認識しなければならず、主要な社会矛盾の段階的転化する特徴を深く突っ込んで分析し認識しなければならない。 

  党の第18回代表大会以来、習近平同志を中核とする党中央が、わが国の社会の発展の段階的特徴を的確に認識し、把握しなければならないと強調した。習近平同志は指摘したように、わが国の社会の発展の段階的特徴を的確に認識し、把握するには、弁証法的唯物論・史的唯物論の方法論を堅持すべく、歴史と現実、理論と実践、国内と国際などの結合から考えて、我が国の社会の発展の歴史的方位で考え、党と国家の事業の発展の大局から出発して考え、正しい結論を得るべきである。 

  今日我が国の社会の発展は確かに多くの新しい段階的特徴が現れたことを見取ることができる。一方では、我が国の経済は依然として中高速度成長を維持している。我が国の総合国力と人民大衆の生活水準はより大きく向上を成し遂げ、経済規模がしっかりと世界2位をキープしている。党の第18回代表大会以来の5年、我が国の国内総生産は54兆元から80兆元に増え、世界経済の成長に対する寄与率が30%を上回った。対外貿易、対外投資、外貨準備高は世界の上位を占めている。他方で、我が国の一人当たりのGDPは依然として中所得の段階にあり、4300万余りの農村貧困人口を抱え、都市と農村の間、地域間の発展の格差は依然としてかなり大きくて、発展の質と効率が高くなかったし、実体経済はまだ強くなくて、生態環境の保護が任重くして道遠し、民生の分野には少なからぬ弱い部分があって、発展が不均衡・不十分だったいくつか際立った問題がまだ解決されていない。 

  我が国の経済社会の発展において現れたこれらの段階的特徴は、主要な矛盾に反映すると、一方では人民大衆は衣食の問題を解決し、小康社会に入ってから、物質・文化生活に対してより高い要求を出しただけでなく、民主、法治、公平、正義、安全、環境などの面での要求が日増しに増大している。他方で、我が国の社会生産力と生産様式が改革と発展を通じて明らかな進歩をとげたが、発展の不均衡・不十分な問題が浮き彫りになり、人民の日増しに増大する素晴らしい生活への需要に満たすのに主な制約的要因となった。「中国の特色ある社会主義が新時代に入り、すでにわが国の主要な社会矛盾は人民の日増しに増大する素晴らしい生活への需要と不均衡で不十分な発展との矛盾へと変化している」という重要な政治的論断は、わが党の今日中国の社会の発展の段階的特徴に対する科学的な判断であり、党の第19回代表大会の重要な理論的革新の成果である。 

  主要な社会矛盾の転化は党と国家の最も重要な政策・方針、長期戦略を制定する重要な根拠だ 

  主要な社会矛盾に対する判断は、党と国家の最も重要な政策・方針、長期戦略を制定する重要な根拠である。長期にわたって、わが党は複雑で錯綜した社会現象を通じて主要な社会矛盾を明らかにし、社会の発展の段階的特徴を分析し把握して、党の各時期の綱領と路線を制定してきたのである。 

  改革開放の初め、鄧小平同志は1956年の党の第8回代表大会の我が国の主要な社会矛盾に対する判断に基づいて、「われわれの生産力の発展水準はたいへん低く、まだまだ人民と国家の需要を満たすことができない。これがわれわれが当面する主要矛盾であり、この主要矛盾を解決するのがわれわれの中心任務である」と指摘した。それからわが党はこれを深く研究して、この重要な理論的概括を「社会主義的改造が基本的に完成した後、わが国は解決しなければならない主要な矛盾は人民の日増しに増大する物質・文化面の要求と立ち遅れている社会生産力との間の矛盾である」とまとめた。 

  党の第19回代表大会の報告は「すでに我が国の主要な社会矛盾が、人民の日増しに増大する素晴らしい生活への需要と不均衡で不十分な発展との矛盾へと転化している」と提起したのは、意義はとても重要である。これは主要な社会矛盾の変化は全局の歴史的な変化に関わりがあるだけでなく、主要な社会矛盾の変化は中国の特色ある社会主義が新しい段階的特徴が現れていることを意味するためである。我が国の発展する段階的特徴をしっかりととらえ、人民大衆の素晴らし生活への新しいあこがれをしっかりととらえて、はじめて主要な社会矛盾の新しい変化に対して新しい構想、新しい戦略、新しい対策措置、を打ち出すことができ、引き続き「五位一体(経済建設・政治建設・文化建設・社会建設・生態文明建設)」の総体的配置を推し進め、「四つの全面(◇小康社会の全面的完成、◇改革の全面的深化、◇全面的な法に基づく国家統治、◇全面的な厳しい党内統治)」の戦略的配置をバラス良く推進することができ、小康社会の全面的完成の決戦に勝利し、中国の特色ある社会主義の偉大な勝利を奪い取って、中華民族の偉大な復興という中国の夢の実現にたゆまず努力していかなければならない。今日、党の第19回代表大会の報告の主要な社会矛盾に関する重要な政治的論断を学習し貫徹するにあたり、それが我が国の社会発展の新しい段階的特徴を集中的に反映し、党と国家の活動に対して多くの新しく要請を提起したことを見取るべく、新しい発展理念を徹底的に実行し、発展不均衡・不十分な問題の解決に力を入れて、より良く人民の多方面での日増しに増大する需要を満たし、より良く人の全面的な発展、社会の全面的な進歩を推し進めなければならない。 

  わが国の主要な社会矛盾は変わったが、わが国の社会主義が位置する歴史的段階についてのわれわれの判断は変わっていない 

  党の第19回代表大会の報告は主要な社会矛盾の転化を述べるとともに、「わが国の主要な社会矛盾は変わったが、わが国の社会主義が位置する歴史的段階についてのわれわれの判断は変わっておらず、わが国が今もなお、そしてこれからも長期にわたって社会主義の初級段階にあるという基本的国情は変わっておらず、世界最大の発展途上国としてのわが国の国際的地位は変わっていない」と強調した。われわれは主要な社会矛盾の転化の重要な政治的論断を学習し、理解する際、主要な社会矛盾の転化の問題と社会主義初級段階が変わっていないという問題を統一して考え、研究し、「変わる」と「変わっていない」この2つの論断を統一して理解し、とらえなければならない。 

  いわゆる「変わっていない」ということは、我が国は依然として長期にわたり社会主義初級段階にあるという基本的な国情が変わっていないし、我が国は世界最大の発展途上国という国際地位が変わっていないのである。これは我が国は社会主義の現代化を実現する任務がまだ完成していないからである。改革開放以来、われわれは社会主義初級段階が我が国の基本的な国情をを認識する際、社会主義初級段階の内包が未発達の社会主義だと強調していた。なぜか未発達の社会主義であるかというと、それは我が国の社会主義が半植民地半封建社会から生まれ変わって、まだ工業化と現代化の任務を完成していないし、社会主義の条件の下で多くの他国の資本主義の条件の下で完成する工業化と現代化を実現しなければならないからである。この任務は完成しないかぎり、社会主義初級段階は終わっていないし、我が国は世界最大の発展途上国の国際地位が変わっていないのである。 

  いわゆる「変わる」と言ったのは、社会主義初級段階は絶えず変わる特徴があるためである。或いは、社会主義初級段階も段階に分けられるからである。社会主義制度の確立する当初「一に貧窮二に空白」が初級段階であったし、社会主義建設の中で独立する工業体制と国民経済体系を打ち立てたのも初級段階であり、衣食の問題を解決されて「まずまずの生活へ向かわせる」のも初級段階であった。小康社会を全面的に完成した後もまだ初級段階である。21世紀以降に入ってから、我が国の経済実力が著しくて強まった。そこで、中国は依然として社会主義初級段階にあるかどうか、主要な社会矛盾がすでに変わったかどうかなどの重要な理論問題がわれわれの前に横たわっている。党の第17回代表大会は「基本的国情が変わっていない」「主要な社会矛盾が変わっていない」と肯定するとともに、「新世紀の新しい段階に入って、我が国の発展は一連の新しい段階的特徴が現れる」と提起した。我が国の新しい段階的特徴が日に増しに明らかになるに従って、党の第19回代表大会は今日の我が国の社会の発展の段階的特徴を深く突っ込んで分析し、すでに我が国の主要な社会矛盾が、人民の日増しに増大する素晴らしい生活への需要と不均衡で不十分な発展との矛盾へと変化しているという重要な政治的論断を打ち出した。これは、我が国の社会の発展の客観的な実際を反映し、より良く我が国の発展の中で現れる各種の問題を解決するのに有利であり、諸般の事業の全面的に発展するのに有利であって、中国の特色ある社会主義の事業の発展に有利である。 

  党の第19回代表大会の報告は次のように指摘し、世界は常に変化しており、中国も常に変化している。われわれは理論の面で時代に遅れをとらぬよう、絶えず法則を見定め、絶えず理論の革新、実践の革新、制度の革新、文化の革新およびその他の面の革新を推し進めていかなければならないと。我が国主要な社会矛盾をはっきり見分けることは、基本的国情を正しく認識し、把握し、党と国家の最も重要な政策・方針、長期戦略の制定に関わり、中国の特色ある社会主義の長期にわたる発展に関わっている。我が国主要な社会矛盾の転化に関する重要な政治的論断は、習近平の新時代の中国の特色ある社会主義思想の重要な構成部分である。われわれは習近平の新時代の中国の特色ある社会主義思想の指導の下で、社会主義初級段階の主要な社会矛盾の新しい変化を深く突っ込んで理解し、社会主義初級段階のこの基本的国情をしっかりととらえて、社会主義初級段階というこの最大の実際にしっかりと立脚し、党の基本路線この党と国家の生命線、人民の幸福線をしっかりと堅持し、全国各民族人民を指導して団結し、引率して、経済建設を中心とし、四つの基本原則を堅持し、改革開放を堅持し、自力更生・刻苦精励によって、わが国を富強・民主・文明・調和の美しい社会主義現代化強国に築き上げるために奮闘しなければならない 

(作者:中央党校の元副学長)

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