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BRICS協力の歴史に新たな一章を書き添え

発表時間:2017-10-30 | 字体拡大 | 字体縮小

著者:王毅 | 出所:『人民日報』(2017年09月12日)

  9月3日~5日、第9回BRICS協力首脳会議が厦門で開かれた。本会議はBRICS協力の10年の発展を経て、初めての重要な会議であり、党の十九大を開催する前に我が国がホームグラウンドとして主催した外交活動でもある。習近平主席がBRICS政府首脳との小規模及び大規模の会議、新興市場国と発展途上国の対話会を全行程司会し、BRICS工商フォーラム開幕式、工商理事会議との対話会など活動に出席し、一連の重要な発言をした。習近平主席がBRICS協力直面する新たなチャンスとチャレンジに対し、BRICS協力をリードする中国のイニシアティブ、中国の案を主張し、BRICS協力プロセスにおいて中国のしるしを深く残った。習近平主席の談話は、BRICS協力に新しい動力を注ぎ込み、グローバル・ガバナンスの完備に新しい方案を提供し、世界発展の促進に新たに貢献し、世界の大勢をよく把握し、時代潮流をリードする大国の指導者風采を十分に現れ、世界の各国から広く称賛と好評を博した。 

  BRICS協力成果と歴史経験を振り返り 

  「万丈のビルも平地から」。BRICS工商フォーラム開幕式に出席した際、習近平主席が「BRICS協力の基礎が既に築かれ、整体構成・輪郭は現れて始めた」と指摘した。真実なデータや実例を通じ、10年以来BRICS国との共同発展を求め、互恵協力を推進し、国際舞台において積極的な役割を果たすことなどを深く解釈し、BRICS国が絶えず向上する潜在能力と傾向が変わらないと強調した。習近平主席の談話はBRICS協力が絶えず発展し、振興しつつある歴史的必然性を深く明らかにして、五ヵ国協力の自信や熱情を極めて呼び起こした。国際メディアが評論したように、BRICS国の発展する潜在能力が巨大であり、一層的な協力と融合の先行きは非常に広大だ。 

  5年以来、習近平主席はBRICS協力について、一連の重要な主張を提出し、BRICS国家が深く、穏やかに協力するのを積極的に進め、BRICSメカニズムの発展方向を明確にしつつある。2013年、習近平主席が南アフリカ・ダーバンで開かれたBRICS首脳会議に出席し、BRICS国家の4大目標とする「一体化した大市場、多層的な大流通、陸海空の大連結、文化の大交流」を打ち出した。2014年、ブラジルのフォルタレザで、習近平主席が「開放・包摂・協力・ウィンウィン」というBRICS精神を提唱した。2015年、ロシア・ウファで、習近平主席はBRICSが構築すべき「4大パートナーシップ」として、「世界平和を維持し、共同発展を促進し、多元的文明を発揚し、世界経済ガバナンスを強化する」を打ち出した。2016年、インド・ゴアで、習近平主席がBRICS国「モーメンツ」を拡大し、固めるすべきだと強調した。一連の中国の理念がリードするに従って、BRICS協力が絶えず新たな活力や新たなビジョンを生み出していく。 

  2017年、6年ぶりに、中国がBRICS首脳会議を第二回主催し、BRICS協力が過去を受け継いで、未来を切り開く時代にあたる。厦門会議で、習近平主席がこの前に提唱したイニシアティブに基づいて、「平等に付き合い、小異を残して大同につく」「実務に励んで革新を求め、協力とウィンウィンを実現する」「天下に思いを寄せ、自国の成功のためにも他国の成功を後押しする」という3つの重要な啓示を指摘した。「BRICSは対内的にはみなで相談したうえで決める」、「BRICSが空論の場ではなく、知行合一の行動隊である」、「BRICSが発起した時から、「対話しても、対抗しなく、協力しても、同盟に参加しない」を規準にして、国際社会のプラスエネルギーになっている」という。この三つの啓示は中国の古代哲学思想、現代外交理念及び新時代の外交実践を凝縮し、BRICS協力の要旨とBRICS精神の精粋を精確的に伝え、五ヵ国の10年も協力する上での凝集する共同的な価値観を透徹し総括し、協力・ウィンウィンを核心とする新たな国際関係を築くのに手本を示した。 

  BRICS協力の第二の「黄金の10年」青写真を描き 

  習近平主席が現在に立脚し、長期に着眼し、向上・安全・統治・協力の四つの角度からBRICS協力の重点的な方向について計画し、BRICSパートナーシップを全面的に深化する中国の案を明らかにした。各界がそれについて、積極的に応じて、未来のBRICS協力のために素晴らしい青写真を描き、BRICS協力の第二の「黄金の10年」という歴史的新たな一章の始まりとなる。 

  発展に注目し、BRICSの実務協力を新たな段階に促進する。習近平主席が次のように指摘し、経済協力がBRICSメカニズムの根基であり、この主軸をしっかりめぐって、貿易投資・貨幣金融・相互連結・持続可能な開発・革新と産業協力など分野による利益最大化を開拓し、各分野の協力メカニズム化と充実化を推進し、BRICS協力の価値を向上しつつあるべきだという。そして、中国側が各国と共に努力し、挙げた成果と共通認識をしっかり実行し、 現在のメカニズムをよく運行し、新工業革命からもたらす歴史的チャンスを共同に把握し、実務協力の新たな分野と方法を積極的に探求し、リンクの絆を張り切り、BRICS協力のメカニズムを長期的安定成長させる。これらの主張が五ヵ国の共同発展目標をめぐって、実務協力の深化、五ヵ国経済成長動力を促進するために、正しい道路を計画し、強い動力を注いだ。習近平主席の導きに従い、五ヵ国が最も肝心な領域に注目し、経済協力において30件余りの具体的な成果を達成し、貿易投資大市場・通貨金融大流通・インフラ設備大連結の目標へ、実質的な一歩を踏み出した。 

  共同主張によるBRICS協力の国際影響力を向上する。習近平主席によると、BRICS国は5本の指のように、伸ばすと各々長所があり、握ると1つの拳になるのだ、五ヵ国が国際平和と発展につき、共同主張、共同提案が国際社会の期待に適合し、我々の共同利益の維持にも役立つ。国際と地域における重要な問題につき、交流と調和を強化し、BRICS合力を集結し、国連憲章の趣旨と原則及び国際関係の基本準則を守って、多国間主義を断固として維持し、国際関係の民主化を推進し、覇権主義及び強権政治に反対し、地政の重要な課題の解決プロセスに建設的に参加するという。戦略上にBRICS国が政治安全の協力を深化する重要な意義を明らかにするとBRICSの各国が一般的に認められている。BRICSが国際事務において、より多い「BRICS声」をあげ、世界平和の擁護者と国際安全秩序の建設者になることに賛成する。 

  開拓革新し、「3輪駆動」というBRICS協力の新たな枠組みを築く。習近平主席がこのように強調し、BRICS自身の協力を深化するのであれ、パートナーシップを広く築くのであれ、人民がお互いに了解・理解・友情するのが欠かせない根基である。そして、人文交流の絆の作用を発揮し、各界の方をBRICS協力事業まで集め、五ヵ国人民の付き合いと友情を滔々と流れる大川のように築き、BRICS協力のために動力を絶えず注ぐ必要があると習近平主席が強調した。習近平主席のイニシアティブがBRICS協力における人文交流の重要な地位と作用を際立たせるので、参加する各国首脳に熱烈に応じられた。豊富多彩な人文交流がBRICS「中国年」の一つの見どころになって、BRICS協力を経済金融、政治安全という「2輪駆動」から経済、政治、人文という「3輪駆動」にレベルアップさせた。BRICSパートナーシップが更に心に届け、BRICS協力の民意支持がより強くようになっている。 

  新興市場国と発展途上国の協力方向を明らかに 

  現在、BRICS国家を代表とする多くの新興市場国と発展途上国は迅速に発展し、国際影響力が向上しつつ、グローバル・ガバナンスにおける発揮する作用がますます重要である。習近平主席は時代の脉を精確に感じ取り、新興市場国と発展途上国がグローバル・ガバナンスに深く参加するのをリードし、国際体系の変革と完善、より公正合理な国際秩序を築くために深い影響を与えている。 

  国際経済統治の変革を提唱する。習近平主席が次のように指摘し、より均一・包摂な統治モードとルールの建設を推し進めて、国際分業体制及びグローバル・バリューチェーンの最適化と再構築を促進するべきのだ。そして国際経済統治体系の変革を推し進め、国際経済構造の現実を反映し、新興市場国と発展途上国の代表性と発言権を向上すべき。深海、極地、宇宙、サイバー空間などの新たな領域の統治ルールを完備し、各国の権利シェア、責任を共にするのを確保すべきという。それを通し、新興市場国と発展途上国が国際経済統治体系の変革を促進する共同利益と責任を一層明らかにし、国際経済統治の完備のため、進む方向を示し、BRICS協力を深化できるよう行動する目標を明確した。 

  「BRICSプラス」協力モードを築く。「1本の矢が折れやすい、10本の矢が折れにくい」という生動的な比喩を通じ、習近平主席は新興市場国と発展途上国に対する団結と協力の重要性を強調した。BRICS協力の波及範囲、受益範囲を拡大し、「BRICSプラス」協力モードを促進し、開放多元な発展パートナーネットワークを築き、団結・協力及び互恵・ウィンウィンの事業に参加する新興国と途上国が増えるようにする必要があると指摘した。「BRICSプラス」協力モードはBRICS協力の発展途上国の背景色を明らかにし、BRICS協力を世界で最も影響力ある南南協力プラットフォームにさせ、新興市場国と発展途上国のためにグローバル・ガバナンスに参加し、共同発展を求める新たなチャンスを提供した。 

  2030年持続可能な開発アジェンダを実行する発展途上大国として、中国が発展途上国の主張を反映し、発展途上国の利益を守るのに終始重視している。G20杭州サミットと「一帯一路」国際協力サミットフォーラムの後、BRICS首脳会議は再び発展のテーマに注目した。新興市場国·発展途上国の対話会で習近平国家主席は「自国の国情に着目して、経済・社会・環境の協調的な並進、そして持続可能な開発の道を模索するべきだ」と発表した。発展をマクロ政策協調の重要なポジションに位置づけ、持続可能な開発の実行に拍車をかけることを国際社会に呼びかけるべきだ。約束を守り、発展途上国へのサポートを強めることを先進国に促すべきだ。習近平主席は新興市場国と発展途上国との協力を強化する一連の有効な対策を発表した。中国が世界の持続可能な開発への責任感を現れ、国際社会の称賛と好評を博した。 

  外交理論の革新を推し進め、新しい突破を成し遂げた 

  習近平主席はBRICS首脳会議で重要な講話を発表した。より多くの中国理念を国際コンセンサスにアップさせ、より多くの中国提案を国際行動に転化させ、中国の特色ある外交理論体系をさらに補充して発展させた。 

  人類の運命共同体の構築に新しい原動力を注ぐ。BRICS諸国は近い発展段階に位置づけ、同じな発展目標を持っており、類似の歴史使命を担っている。BRICSの協力は、5ヵ国の協力発展、互恵・ウィンウィンの共通の運命を反映して、歴史進歩の流れを体現する。習近平主席はBRICS諸国の利益と運命共同体を共同で構築すると主張し、「発展共同体、運命共同体」の共同建設を新興市場国と発展途上国に呼びかけ、各国から热烈な反響を呼んだ。BRICS諸国の利益と運命共同体の提案は、習近平主席が主張した人類の運命共同体を構築する理念の延長であり、BRICS協力の第二個十年間の発展に雄大なビジョンを描いて、人類の運命共同体の建設を推進するために新しい動力を注ぐ。 

  経済のグローバル化のリバランスを実現するために新しい道を切り開く。習近平主席は、経済のグローバル化の過程で発生した問題に関して、我々は見過ごす訳にはいかなく、他人のせいにしなく、力を合わせて解決策を出すべきだ。力を合わせて経済グローバル化の発展方向を良く誘導し、経済グローバル化の再均衡を実現し、各国の人民に利益をもたらす。この提案は経済グローバル化の再均衡の「BRICS視角」を開け、経済グローバル化が開放、包容、互恵、均衡、ウィンウィンという方向に発展することを後押しする「BRICS実践」をけん引しているが、国家内のある保守主義とは鮮明な対比となっている。 

  開放型の世界経済を構築するのに新たな方向を明示する「開放するだけで進歩できるが、包容するだけで持続的に進歩できる。」中国は開放型世界経済の提唱者とプロモーターである。習近平主席は開放・包容・協力・ウインウインが唯一正確な選択肢であることを提出し、多角貿易体制を堅く支持することと、保護主義を反対することを呼びかけた。彼はBRICS五ヵ国がお互いに開放のレベルを高め、開放の中で共同利益を拡大し、包容の中でチャンスの共有を図るへきだと強調した。そのシリーズの主張は中国が多角貿易体制とグローバル開放合作を支持する固い態度を表明し、各国を団結して共同に発展し、グローバルの広く繁栄を促進するという積極的なメッセージを伝えた。中国は継続的に各国と共に、開放型世界経済を構築し、貿易と投資の自由化利便化を促進し、新たなグローバルバリューチェン作りに貢献する。 

(著者:外交部部長)

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