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人民利益の最大化は終始して改革を全面的に深める根本的な原則

発表時間:2017-10-23 | 字体拡大 | 字体縮小

著者:韓保江 | 出所:『光明日報』(2017年09月26日)

  編者の言葉:「人民に要求があれば、改革が呼応しなければならない」、それは習近平総書記が提出した改革の全面的な深化を実現するための根本的な要求で、改革の全面的な深化を推進するための方法論だ。党の十八大以来、習近平総書記を中核とする党中央は今日の世界と現代中国の発展の動向を科学的に把握し、実践の要求と人民の願望に順応して、一連の重大な戦略的措置を作成し、一連の重大な方針・政策を実行し、一連の重大な仕事を推進し、解決したくてもできなかった難問を解決し、やりたくてもできなかったことを完成し、改革の全面的な深化は優れた成果を成し遂げ、改革発展の成果は人民全体によりよく、より公平的に利益をもたらした。 

  全面深化改革顺应了人民利益的多样化趋势 

  改革の全面的な深化は人民利益多様化の動向に順応している 

  党の十八大以来、習近平総書記を中核とする党中央は決心し、力を入れて改革の全面的な深化をするのは、民衆が美しい生活への憧れに順応し、人民群衆利益の最大化をさらに維持、実現するからだ。第十八回中共中央政治局常務委員の記者会見では、「中国の人民は生活を心から愛し、より良い教育、より安定な仕事、より満足できる所得、より信頼できる社会保障、より高いレベルの医療衛生サービス、より住みやすい住居条件、より美しい環境を期待し、子供のよりよい成長、よりよい仕事、よりよい生活を期待している。人民のより良い生活への憧れは、我々の奮闘目標だ。」と習近平総書記は公園の最初から話の主旨を明らかにした。それは、新しい中央指導者の国政運営の価値観のみならず、改革の全面的な深化の根本的な初心と原因をも明らかにした。それに基づいて、党の第十八回三中全会で通過された『改革の全面的な深化の若干重大問題に関する中共中央の決定』は、経済、政治、文化、社会、生態文明、党建という六大改革主線をめぐって15つの分野、60件の具体的な改革任務、300件以上の具体的な改革措置を確立した。それはいずれも人民群衆の主体地位と根本的な利益を最大限に守り、人民群衆がより良くより公平的に改革発展の成果を共有し、より多くの達成感を得られるようにするためだ。特に、中央全面深化改革指導者グループは成立して以来、30回以上の専門的会議を開催し、200件以上の具体的な改革方案を通過してきた。そのほとんどは百姓の切実な利益に関する発展と民生の難問を解決するためのもので、「百姓が関心を持て、期待することを、改革は掴み、推進する」を着実に実行した。 

  民衆が最も関心を持つことは安定な仕事とよい収入だ。雇用を保障するために、党中央は政府職能の転換と行政システム改革の深化をつかみ、供給側の構造的改革を深め、新産業と新ビジネスモデルを積極的に育成してきた。それは経済成長を支援したのみならず、大量の新規雇用をも作り出した。一方、「放、管、服」、特に商事制度改革と営業ライセンス、組織機構コード証明書、政務登録証の「三証合一」は民間資本投資を最大限に促進し、新興産業が引き続き10%の高速成長を維持している。もう一方、発展方式と経済構造の調整を深め、新規雇用を作り出す能力は明らかに向上した。2013年、GDPが1%成長すれば、150万つの新規雇用を作り出すことができたが、今は193万以上の新規雇用を作り出すことができる。中国経済発展が新常態に入り、経済成長率が低下する中、5年間連続で通年雇用の目標を超過達成した。毎年、都市新規雇用は1200万人以上を保ち、新規雇用が合計で6500万人に達した。住民所得成長は経済成長を上回り、例えば、今年の上半期、中国のGDPは6.9%成長し、所期を上回った。しかし、住民所得成長はより速く成長し、比較価格で計算すれば前年同期比で7.3%成長し、経済成長を0.4%上回った。 

  百姓は息子の出世を願い、良好で公平な教育を望んでいる。党の十八大以来、党中央は教育公平の推進に取り組み、家庭経済困難の学生支援システムを改善し、区域、都市・農村・学校間の格差を縮小したのみならず、学校選択の難問を積極的に解決し、学生の学業負担をも軽減した。特に職業教育という「短所」に対して、党中央は現代職業教育システムの建設、産教融合と学校・企業の連携の深化、高質的な動労者と技術型人材の育成を加速させている。当面、中国の義務教育普及率は高所得国の平均レベルを上回り、高校と高等教育の入学率もそれぞれ87.5%と37.5%に達し、中高所得国の平均レベルを上回った。 

  百姓は医療、養老の保障、環境、食品の安全に関心を持っている。そのために、百姓の生活に最も近い分野の改革の深化は、党中央が真っ先に考える重点だ。習近平総書記によると、改革は民衆が最も期待する分野から行うべきだという。2015年4月1日、中国全面深化改革グループ第十一回会議では、『都市公立病院の綜合的改革試行に関する指導意見』が通過され、その年の10月の末に全国で県レベル公立病院総合的改革が全面的に推進された。まさに厳格かつ迅速であることだ。農民も都市の住民と同じく社会保障を共有できることは農村住民の夢だった。党の十八大以来、党中央は都市・農村の最低生活保障制度を統合・発展させ、都市・農村住民の基本的な養老保険制度、基本医療保険制度を統合して、都市・農村の社会保障制度を構築してきた。2016年の年末までに、全国養老保険の参加者数は8.9億人で、医療保険の参加者数は13億人を超え、オールカバーを基本的に実現した。2017年の年末までに、分級診療試行点は85%以上の都市まで拡大し、公立病院の綜合的改革も全面的に推進され、全ての公立病院は薬品の付加をキャンセルする見込みだ。中国は、世界で最も多くの人をカバーするような社会保障ネットワークを完成した。2016年の年末、国際社会保障協会はある国が社会保障の面で行った素晴らしい承諾と成果を代表する「社会保障傑出成果賞」を中国政府に授与した。 

  百姓が生態と食品安全に対する関心に反響するために、党中央は強力な手段を出した。一方、人民民衆の環境需要に反響し、生態と環境保護システムの改革をひきつづき深め、美しい中国の建設を加速させてきた。また、生態保護のレッドレインを策定し、最も厳しい源保護制度、損害弁償制度、責任追及制度、環境汚染と損害に対する「零容赦」を実行した。もう一方、国が特別に策定した『「十三五」国家食品安全計画』と『「十三五」国家薬品安全計画』は、最も厳しい標準、最も厳しい監視・管理、最も厳しい処罰、最も厳しい問責を強調し、食品・薬品の安全を確保している。 

  住民私有財産の増加と個人私営企業資産規模の拡大につれて、民衆が財産、特に知的財産権の保護に対する要求が日増しに強くなった。2016年、『中共中央、国務院の知的財産権保護制度の改善、法に従う知的財産権の保護に関する意見』が公表され、「恒常な財産を持つものは恒常な心を持つ」という千年に伝わる諺も中央文書に取り上げられ、トップデザインから知的財産権の法治化ルートを強化し、各種の市場主体の投資・創業と普通の百姓の住宅購入を安定させた。 

  特に注意すべきなのは、十八大以来の正確な貧困扶助は著しい成果を出し、貧困人口が大幅に減少した。貧困扶助は経済発展の「短所」を補い、公平・正義な収入分配メカニズム・システム改革にも関わっている。2020年までに小康社会を全面的に完成するために、習近平総書記は貧困扶助作業を自ら行い、省市県郷村五級の貧困扶助、責任制の実施管理構造を形成している。2013年から2016年まで、農村貧困人口は毎年1000万人以上減少し、合計で5564万人も貧困脱離し、中等規模の国家人口総量に相当している。未来三年、4335万人が貧困脱離するだろう。 

  中国事業をきちんと行うための鍵は党にある。党の十八大以来、習近平氏を中核とする党中央は断固とした決心で、腐敗に対する「零容赦」の態度で党内統治を全面的で厳しく行い、著しい効果を出した。各レベルの党組織の党内統治の責任感が明らかに強化し、党の紀律建設も全面的に強化され、腐敗蔓延の勢いが有効に制約され、党内の政治生活が新しい気象を表し、党が終始して事業の中核的な指導者であることを確保している。清らな政治生態で、党心と民心を集め、人民群衆の信頼を得た。 

  全体的にみれば、党の指導を強化しながら、教育、医療、雇用、収入分配、社会保障、貧困扶助などのいくつかの分野をしっかりとつかみ、改革発展の成果を一人一人に共有させている。百姓の獲得したことが多くなり、気持ちがより良くなり、より安心するようになり、自信を持つようになり、より大きな希望を持つようになった。 

  新しい角度から改革の全面的な深化の効果を感知する 

  改革の全面的な深化は著しい効果を表し、世界に認められている。しかし、改革は形だけのものにとどまり、改革の効果が著しくないと思う人がいる。明らかに下心がある人以外に、このように認識している人は、今回の改革と以前の改革を混同してしまい、人民利益の多様化を無視し、改革の成果を評価する角度と標準を正確に把握していないのだ。 

  まず、今回の改革の最大の特徴は「全面」だ。かつて実施していたある問題あるいはある分野の問題を解決しようとする改革と比べて、今回の改革は広い分野、ひいてはかつてない深い分野に関わっている。ある地区、ある階層、あるグループ、中央のある機関としても、自分自身の利益や認識範囲に制限され、全面的改革の進展と効果を理解することができなく、「1枚の葉に目を覆われて泰山が見えない」ことになってしまう。そのために、その地区、階層、グループに関わる改革でなければ、他の地区、階層、グループの改革に対する感想を正確に出すことが難しくなる。全局的な全面的改革の効果を正しく評価することはもっと難しい。その地区、階層、グループとの関わりが薄かったり、既得利益が多かったりすると、全面的改革の効果に対する評価は「明らかでない」になってしまう。よって、各レベルの党委と政府は百方手を尽くして、公衆が全面的改革のプロセスと改革成果の情報を十分に理解するようにさせ、公衆が改革成果に対する局限性を最大限に回避すべきだ。 

  次に、今回の改革のもう一つの特徴は「深化」だ。改革開放初期の改革と比べて、不足経済の終わりにつれて、改革の重点は製品とサービスの品質の向上、国家と社会の管理能力の向上、十分な公共製品と公共サービスの提供に変わった。不足経済の時期に、民衆は物質製品か物質利益の量ばかりを求めていた。限界効果の逓減法則が作用していたが、物質製品か物質利益の量に対する感知は非常に敏感だった。しかし、経済の高速成長につれて、民衆の衣装・飲食・住宅・交通などの物質需要は量で満足されたうえで、質の向上を求め始めた。つまり、精神需要、物質需要の以外の他の需要を求めるようになった。だから、今回の改革の「短所を補い」は、物質製品の「量の増加」に取り組むほか、「質の向上」の面でも努力しなければならない。また、製品やサービスの品質に対する感知は人によって異なる。例えば、病気の人は医療改革や薬品の値下げがもたらした利益には敏感かもしれないが、健康な人は敏感ではない。よって、今回の改革の成果を正確に認識するためには、「品質の角度」と「サービスの角度」を増やし、製品とサービスの品質向上などのささやかなところから改革の効果を正確に認識すべきだ。 

  さらに、今回の改革のもう一つの特徴は、「在庫品」に触れることだ。「簡単で喜ばしい改革はすでに完成し、食べやすい肉はすべて食べられ、残ったものはみんな食べにくい硬い骨です。」と習近平総書記が述べている。増量改革は人々に利益をもたらしたため、改革効果に対する共感は高いわけだ。在庫品の改革で、一部の人は利益を得たが、一部の人は損した。それで改革の成果を疑うのは良くないことだ。改革の中で利益を調整する目的は、社会の公平と正義を守り、発展の成果を人民全体により公平的に共有させ、民衆がより多くの達成感と幸福感を感じさせることだ。それは、ほとんどの百姓が改革を支持し、喝采する原因だ。例えば、幹部の作風転換と腐敗官員の懲罰からみれば、今回の改革はかつてない効果を示し、利は当代、功は千秋にある。民衆は手をたたいて快哉を叫んでいる。 

  党の十八大以来、改革の全面的な深化は終始して人民利益の最大化を出発点と立脚点とし、改革の成果が著しい。改革は進行形しかなく、完成形がない。我々は中国特色のある社会主義制度という偉大な旗を挙げて、終始して経済建設を中心に、社会主義市場経済を発展させ、社会生産力を開放、発展、保護し、「ケーキ」を引き続き大きくし、人民利益の多様化を実現、満足させるために、物質基礎を最大限に固めるべきだ。また、「ケーキ」の配分を重視し、共同富裕の実現を加速させるべきだ。人民利益の多様化、最大化を満足させる角度から、「山にトラがいると知りながら、あえてその山へ登ろうとする」と「鉄をかけば、痕跡を残し、石を踏めば、印を残す」精神とやる気を持って、困難を克服し、「二つの百年」奮闘目標と中華民族の偉大なる復興という中国夢を実現するために基礎を引き続き固めなければばらない。 

(著者の所属:中共中央党校)

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