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政策的金融で一帯一路を促進

発表時間:2017-09-01 | 字体拡大 | 字体縮小

著者:胡暁錬 | 出所:『人民日報』 2017年07月26日

  2013年の秋、習近平総書記は「一帯一路」提唱を提出し、国際国内で強い反響を引き起こした。4年以来、「一帯一路」は数多くの成果を成し遂げ、世界経済発展のために新たな成長ポイントとグローバルガバナンス構造の変革に知恵に満ちる中国方案を提供した。今年の5月、「一帯一路」国際協力ハイレベルフォーラムが開催される間、習近平総書記は「一帯一路」提案をめぐって国際社会に全面的、系統的、深い解釈をした。「一帯一路」建設を推進するために方向を示した。 

  シルクロードの精神と中身を深く理解 

  シルクロードは中国対外友好交流の紐帯で、特別な意義を持っている。習近平総書記によると、シルクロード精神は「平和・協力、開放・ 包容、相互学習・相互参照、互恵ウィンウィン」を中核としている。それは時代の発展に従う勢いで、グローバルチャレンジに対応し、発展の困難を克服するための中国理念、中国知恵、中国貢献なのだ。 

  平和・協力からみれば、シルクロードが展示するのは兵器ではなく、宝物と科学技術だ。持ち帰ったのは屠殺と強奪ではなく、香料とお土産なのだ。シルクロードの使者は平和と友情の使者で、侵略者ではない。シルクロードの精神は平和・協力だ。対話、交流、協商によって紛争を解決し、交流と協力を促進し、チャレンジに対応する中に運命共同体、利益共同体、責任共同体を形成する。協力で発展を促進し、発展で平和を促進し、平和で発展を保障し、協力で発展をけん引する。 

  開放・包容からみれば、「一帯一路」は次のような4つの特徴を持っている。第一、協力の理念は開放と包容で、共に話し合い、共に建設し、共に分かち合う。連れ立って前進し、互いに力を貸しあう。第二、協力の空間は開放と包容で、重点国家と地区もあれば、ほかの国の参加も大歓迎だ。第三、協力の分野は開放と包容で、五通は重点分野におけるもので、政策の疎通から施設の連通、貿易の開通、資金の融通と民心の相通まで、政府から企業、民間まで、貨物から資金、インフラまでにかかわっている。第四、協力のプラットフォームは開放と包容で、二国間連携、多国間連携、国際組織の協力などが含まれている。国連大会は「一帯一路」提唱を決議に書き込み、190か国以上の国に評価されている。 

  相互学習・相互参照からみれば、人類の文明に良し悪しがなく、いずれも優れたもので、世界で共存している。自国の文明を高く評価し、他国の文明を見くび、または自国の文明で他国の文明を消滅し、とって代わろうとすれば、衝突と対抗を招くことになる。歴史上のシルクロードは各種の文化を伝え、異なる文明を紹介していた。そのような理念、知識、商品、技術交流が社会の進歩と発展、人民生活レベルの向上を促進した。 

  互恵ウィンウィンからみれば、中国の改革開放以来、経済が高速成長し、実力が強化し、世界各国にとって巨大な魅力を持っている。「一帯一路」建設の日から、各国の発展戦略と連携し、ソロせずに合唱し、優位性の相互補完をすることによって、各国を中国経済発展のエクスプレスに乗らせ、中国発展のボーナスを共有させ、利益共同体を形成することで互恵ウィンウィンを実現すると中国が提出した。 

  シルクロード精神の中核は、共に話し合い、共に建設し、共に分かち合う原則を通して、世界範囲で経済要素と発展資源を統合し、合力を形成し、世界経済が直面するチャレンジに手を携えて対応し、発展の新たなチャンスを共に作り出し、発展の新しい空間を拡張し、発展の新動力を注ぎ、持続的発展を促進し、共同繁栄を実現し、平和と安定を維持することだ。 

  長期、安定、持続可能な一帯一路建設の融資メカニズムを構築 

  金融支持が「一帯一路」建設の推進において肝心な役割を果たし、融資ルートを拡張し、融資方式を革新させ、融資コストを低下させることは、融資というプロジェクトを推進するための肝心な一環だと習近平総書記が強調している。                                            

  第一、多種な融資方式の採用を堅持することだ。輸出入銀行は政策的金融のレバレッジとしての役割を積極的に発揮し、「両優」貸付などの優遇政策を提供するのみならず、元本保証の開発的な貸付も提供すべきだ。また、銀行団の貸付、連合融資などによって、商業性金融の参加をけん引、促進し、開発性と商業性銀行機構との協力を強化し、各種の資本を導入し、「一帯一路」建設の融資ルートを拡張するのみならず、融資のコストを有効に低下させることもできる。貸付金だけではなく、投資をも提供し、「一帯一路」建設に関する国際投資協力資金を発起、設立する。投資と融資モードを革新させ、政府と社会資本連携(PPP)を普及させる。プロジェクト所在国の実況と意欲を総合的に考慮に入れ、多種な融資モードを統合的に使用する。 

  第二、各方面の参加と共同建設を堅持することだ。「一帯一路」建設が資金に対する需要が非常に大きく、中国だけの投入は足りない。各国は平等な参加者、貢献者、受益者であるため、協力して参加すべきだ。各方面の資源を統合し、プロジェクトの所在国が資金を投入したり、政策支持を提供するように促進し、また、サードパーティーの国と共に市場を開拓し、国際多国間金融機構および国際資金を積極的に導入し、ともに心血を注ぎ、ともにリスクを担い、ともに利益を共有するような利益共同体を構築すべきだ。輸出入銀行は情勢の需要とリスクの状況によって、海外の政府性の金融機構の与信を調整し、同業者の連携をさらに強化した。 

  第三、市場化運営、商業持続可能の原則を堅持することだ。「一帯一路」建設は目先の成功や利益を得ようと焦り、短期行為やメンツプロジェクトをするのではなく、持続可能の発展に着目すべきだ。企業投資は利益を重視し、プロジェクトは持続的な価値産出を出し続けるべきだ。プロジェクトの契約締結はただの始まりで、プロジェクトが途中でストップしたり、経済の重荷、ひいては政治問題にならないように、プロジェクト完成後の運営と管理も重要だ。金融投入も利益を重視すべきだ。プロジェクトの経済利益に対する評定を強化し、沿線国家の経済を促進し、「造血」能力を強化できるプロジェクトを優先的に支持する。政策的金融に関しては、国家戦略を積極的に支持するほか、元本保証と市場化運営を堅持し、良性循環の発展の道を歩んでいく。 

  第四、人民元のクロスボーダー利用を積極的に拡大することだ。「一帯一路」建設は、人民元の国際化に有利なチャンスと重要なプラットフォームを提供した。人民元を利用すれば、為替リスクと取引のコストを低下させるのみならず、中国製品、サービス、技術などの輸出を有効に促進し、外貨に対する依頼を低下させ、自主で、制御できる融資ルートを切り開き、持続可能な融資支持を提供することができる。今年、輸出入銀行は「クロスボーダー人民元貸付業務」の推進をさらに強化した。 

  一帯一路建設でリスク管理とリスク防備を強化 

  「一帯一路」建設を支持する中、マクロ、中間的、マイクロレベルもチャレンジと試練に直面している。 

  「一帯一路」建設と資金投入の品質と利益は、資金の安全だけでなく、「一帯一路」事業の壮大にかかわっている。そのために、責任を持ってリスクと厳しくコントロールし、周到慎重の原則を堅持し、各プロジェクトをうまく実行し、各環節をうまくつかみ、リストの危険を排除しなければならない。 

  輸出入銀行は経済金融研究院を建設し、国別計画、業界研究を強化し、繊細化、ユーザビリティ の強い国別計画を策定し、金融支持とリスク管理の関係をうまく処理する。 

  業務を慎重に展開し、一律に処理してはならない。具体的なプロジェクトは具体的に分析し、商業の見通しが良く、中国製品、技術と標準の「海外進出」を促進できるプロジェクトに対しては、リスクのコントロールを前提に、積極的に支持すべきだ。 

  投資、建設、運営の一体化を推進し、中国企業がプロジェクトの建設から運営管理までの全プロセスへの参加を奨励し、運営管理の問題によるリスクを回避すべきだ。企業資格と信用レベル、経営管理の実力と経験を厳しく審査し、プロジェクトの所期経済利益と企業財務状況に対する評定を強化し、企業の資本金要求を厳しくし、企業の実際にそぐわない拡張やリスクの拡張を防止すべきだ。 

  青写真はすでに描かれた。肝心なのは実施だ。 

  当面、輸出入銀行が支持している実行中の「一帯一路」建設プロジェクトが1200件を超え、50か国に分布し、貸付金残高が6700億元を超えている。 

  「一帯一路」ハイレベルフォーラムの間、輸出入銀行は33件の具体的な成果を達成し、リスト全体の1/9を占め、金融機構のトップだった。その中、貸付協議は28件で、貸付金総額が425億元で、鉄道、道路、橋、港、電信などの10件のインフラ連通プロジェクト、火力発電、風力発電、水力発電、送変電、衛星、ダイヤ、採鉱業、工業園などの18件の経済貿易と生産能力協力プロジェクトにかかわっている。輸出入銀行は積極的に発奮して、多重な措置を実施し、正確に力を入れ、2019年のハイレベルフォーラムが開催されるまでに1300元ぐらいの人民元特別貸付を完成する見込みだ。 

(著者は中国輸出入銀行の党委書記、社長) 

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