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「一帯一路」は中ロの提携・復興を支える

発表時間:2017-07-26 | 字体拡大 | 字体縮小

著者:李勇慧 | 出所:「光明日報」

  7月3日から4日にかけて、中国国家主席習近平はロシアに対する公式訪問を行った。これは両国元首が今年第3回目の会談であった。現在国際情勢が複雑で変化が多く、世界経済の回復がゆるやかになり、大国関係の大きな調整という大きな背景の下、今回の訪問は国際社会の関心を引いた。

  今回の会談で、両国元首は共に新しい情勢の下で中ロ関係の発展方向と目標を定め、更に政治と戦略的相互信頼を深め、双方の各分野の実務的協力を推し進める。特に注目すべきなのは、「一帯一路」提案は中ロのヨーロッパとアジア地域の国家発展戦略のドッキングを深めるために新しい原動力を提供し、両国は「一帯一路」建設でユーラシア経済同盟とドッキングして利益のきずなをしっかりと築きあげる。

  両国のハイレベルの会談が頻繁に行われ、政治的相互信頼の基礎を築いた。

  ロシアは「一帯一路」提案の支持者と重要な協力パートナーであり、ロシア大統領プーチンは今年5月開催された「一帯一路」国際協力サミットフォーラムの上で次のように指摘し、現在の国際情勢の下で、「一帯一路」提案はまさに時宜に適ったものであり、地域の経済グローバリゼーションに対する中国の革新を示した。

  「一帯一路」建設とユーラシア経済同盟との有効なドッキングは、両国のハイレベルの会談が頻繁に行われ、政治的相互信頼のレベルが高いからである。2015年から今日まで、両国元首は合わせて12回会談し、中ロ関係の高水準の発展する勢いを保持するために重要な役割を発揮した。2016年、双方は「中ロ善隣友好協力条約」の調印15周年と中ロ戦略的協力パートナーシップ確立20周年の祝いをきっかけにして、ふたたび両国の同盟を結ばない、対立しない、第三国に矛先を向けないという新型国家関係と世々代々友好を保つ理念を強調し、両国関係の21世紀の長期的発展のために基礎を打ち立てた。同時に、両国は当面するほとんどすべての重要な国際と地域問題の上で同じのあるいは近い立場を持ち、互いに国際事務の中で互いに支持する主要なパートナと重要な戦略の拠り所となった。両国は国連安全保障理事会の改革、気候変化の対応、イランの核問題、朝鮮半島問題、シリア危機などの重大な国際と地域問題の上で有効な協調と協力を行った。

  発展戦略の着実なドッキング

  この基礎の上で、「一帯一路」がビジョンから現実化への過程において、中ロ両国は優位補完し合い、次第に国家の発展戦略のドッキングを実現する。

  1、政策面の意思疎通を着実に深化されている。「一帯一路」の建設とヨーロッパとアジア経済連盟のドッキングは両国のヨーロッパとアジア地域の経済の発展戦略にあるドッキングで、両国の政策面の意思疎通は絶えず強化されている。2015年5月、両国元首の締結された「シルクロード経済ベルト建設とユーラシア経済同盟ドッキング協力に関する共同声明」が両国の相互理解と政治的相互信頼を極めて大きく増進した。2年来、中ロ双方の関係部門は多くの取り組みを行い、この間ユーラシア経済理事会は中国側と正式に交渉をスタートする決議を採択し、更に「一帯一路」建設とユーラシア経済同盟とドッキングする協力の内包を突き固めた。中国側はユーラシア経済同盟と更なる協力を深化し、一日も早く貿易・投資協力の制度的取り決めに合意するようを期待する。

  2、施設の連結の引き続き強化。中ロの東線天然ガスパイプラインが順調に進捗し、双方が中国東北地域とロシア極東地域の国境を跨ぐ鉄道橋建設を着実に推し進め、「浜海1号」と「浜海2号」大型交通回廊建設、モスクワ=カザン高速鉄道建設、電力網整備、物流通路多元化建設、中国連通(ロシア)運営有限公司はモスクワでの開業。施設の相互連結がロシア極東地域および広大なユーラシア地域の発展のためかつてなかったチャンスをもたらしている。

  3、貿易の円滑化が逐次好調に向う。中ロ両国の経済相互補完性が強く、提携の潜在力が大きく、両国関係の基礎が堅固である。中国は6年連続してロシアの第1の貿易相手国となり、ロシアは中国のエネルギー、機械設備と電力設備・ハイテク製品の輸入先の主要な一つである。2016年、中ロは困難を克服して、貿易の安定しながら好調に向かうことを実現した。2017年、この傾向が更に明らかになり、関係統計によれば、これまでの5ヶ月間、中ロの二国間貿易額は2231億元(約328億ドル)に達して、前年度同期比33.7%増となった。現在、中ロ貿易の構造は持続的に改善し、エネルギー協力は重要な突破を遂げ、クロスボーダー電子商取引、地方の実務的協力の出現および交通の相互連結は、両国の経済協力の新しい成長分野となった。

  4、金融協力が日増しに拡大する。双方の金融・投資協力は新しい進展を見せ、露中央銀行は中国で代表処を設置して、ロシア人民元決済センターがモスクワで始業し、中国国家開発銀行、輸出入銀行とロシアのいくつかの金融機関は新たな一群の重要な投資協力プロジェクトを定めた。中国側は中ロ地域協力・発展投資ファンドを設立し、総規模が1000億元、第一弾100億元とし、中小企業の発展を推し進める。

  5、人民の心がより通じ合うことを絶えず促進する。中ロの人的・文化的協力が更に拡大して深まり、中ロ関係の社会基礎と世論環境は明らかに改善されている。ここ数年、両国は成功裏に互いに「国家年」「言語年」「観光年」「青年文化交流年」「メディア年」のイベントを行い、民衆が参与する度合いが高くなり、社会の反響が強くて、成果がめざましい。一連の文化交流協力を通じて、両国は各分野での協力を深め、「一帯一路」建設のために民意の基礎を突き固め、社会的土台をしっかりと築きあげた。

  中ロの全面的な戦略的協力パートナーシップの新しい原動力

  「一帯一路」提案はユーラシア経済同盟のドッキングは中ロの共同発展と繁栄、運命共同体構築の確固不動とする意志を十分に表明し、双方の戦略的協力の可能性を極めて大きく広げて、二国間、多角的な骨組みの下で発展戦略のドッキングを実施するために方向を示して、中ロの全面的な戦略的協力パートナーシップの引き続き前進するために新しい強大な原動力を注ぎ込んだ。両国の発展方向のドッキングは、地域経済が持続的安定成長、地域経済の一体化の強化、地域の平和と発展の擁護を確保するであろう。

  「一帯一路」建設は中ロの提携・復興の重要で支えとなるだけでなく、両国が国際協力を展開し、国際関係と国際体系が更に公正・合理的な方向へ発展するよう向かうことを推し進める戦略のプラットフォームとなると言ってよい。

                   (著者所属部門、中国社会科学院ロシア東欧中央アジア研究所)

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