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世界経済の連動・発展を促進する科学的な構想((一帯一路フォーラム)

発表時間:2017-06-15 | 字体拡大 | 字体縮小

著者:王戦 権衡 | 出所:「人民日報」

  習近平主席は一帯一路(シルクロード経済ベルトと21世紀・海のシルクロード)」国際協力サミットフォーラムの開幕式における基調演説で次のように指摘した。発展はすべての問題を解決するマスターキーである。「一帯一路」建設を推し進め、発展という根本問題に焦点を合わせて、各国の発展力を解き放たれ、経済の大きな融合、発展の大きな連動、成果の共有を実現する。この重要な論述が、より明確に「一帯一路」建設の推進の方向性と道筋をはっきりと指し示した。現在、世界経済の回復力が伸び悩み、経済の脱グローバル化思潮が広がって、国際の地政学的な変化が大きくなる背景の下、「一帯一路」建設を推し進めることは非常に重要で現実的な意味がある。事実はすでに証明しており、そして引き続き証明するであろうと、習近平主席の提起した「一帯一路」イニシアティブは経済のグローバル化の突っ込んだ深く発展を引率し世界経済の連動・発展を促進する科学的な構想であり、グローバルな視野、予見性と協力ウィンウィンの実務に励む態度を体現した。われわれは必ず信念を固めるべく、「一帯一路」建設を安定した進捗が続けられるよう推し進めること、よってそれが世界経済のグローバル化の突っ込んだ発展を引率し、世界経済のバランスのとれた発展と包括的成長を促す重要なエンジンとなる。

  一帯一路イニシアティブの影響は広く深遠である

  経済グローバル化を引率して一段と進む。経済のグローバル化は社会生産力の発展と科学技術の進歩を促進することは、阻むことのできない時代の流れである。だが、経済のグローバル化は「両刃の剣」であり、一部の足りないことが見られ、先進国と発展途上国の発展がアンバランスで、一部の国家内部では享受する成果の相違が際立っている。習近平同志は次のように指摘し、「経済グローバル化がもたらしたチャンスと試練に直面して、正しい選択は、すべてのチャンスを十分に活かして、協力してすべての挑戦に対応して、経済のグローバル化の動きをうまく導く」。「一帯一路」建設では共同協議、共同建設、共有の原則を堅持して、協力・ウィンウィンを提唱して、点で面を引っ張り、線から面へと広げ、地域の大協力を徐々に作り上げることができ、政策面の意思疎通、インフラの連結、貿易の円滑化、資金の融通と人々の心が通じ合うことを実現するように努め、経済のグローバル化のプロセスがいっそう活力に満ち溢れ、より包括的で、より持続可能になり、世界各国が共に繁栄・発展できるように推し進める。

  国際貿易の投資の成長のために新しい原動力を提供する。現在、世界経済は依然として回復力が乏しくて低迷する段階にある。2008年国際金融危機の発生以後、世界経済の成長は明らかな回復が見られず、今もなお危機前の成長レベルに回復していなかったし、一連で内在的「パラドックス」が現れ、つまりグローバルな通貨の量的緩和政策と低成長が伴い、所得分配の悪化と経済の低成長が共存し、実体経済の「冷え込み」と資産経済の「熱さ」が共存すしてい。こうした問題を解決するには、世界経済の回復を制約する構造的苦境を抜け出し、世界経済を引率して新しい成長の長い周期に踏み込まなければならない。「一帯一路」建設は世界貿易投資成長の加速に役立ち、世界貿易成長を促進して、世界の金融開放・協力を推し進めて、世界の経済発展の方式を革新し、世界の経済成長の活力を強めることで世界経済が低迷を抜け出して新しい発展周期に入るために新しいチャンスと新しい原動力を提供する。

  発展途上国の発展における脆弱な部分の補強を支援する。現在、経済グローバル化過程が妨害に阻まれ、経済の回復力が乏しくて、かなり大きな程度世界経済ガバナンスの枠組みの内在的欠陥があることを反映した。まず世界経済ガバナンスの手段と議題に歪みが現れた。国際金融危機のショック発生後の世界経済ガバナンスが短期ニーズの管理と通貨の刺激を重視したが、主要なガバナンス目標を構造的矛盾の除去と解決に置かなかった。同時に、世界経済ガバナンスの内在的構造にも欠陥があり、新興市場国と発展途上国の役割、権利、利益と要求を十分に考慮しなかったし、特に世界貿易、投資における重要な地位と役割を軽視したことにより、世界の経済発展がいっそうアンバランスで、回復の態勢がいっそう分化されるようになった。その外、既存の世界の経済ガバナンス枠組みは多くの新しい共通的問題を解決することができず、例えば世界範囲の不平等と貧困削減、資本の流動性の監督管理、通貨政策の協調などである。「一帯一路」建設は世界経済発展の構造的アンバランスの解決に着眼し、供給側から出発してマクロ管理・誘導を強化し、世界経済ガバナンスの重要な問題の解決に役立つのである。周辺国、地域と沿線国の発展の促進を通じて、沿線国と地域のインフラの相互連結、投資・貿易体制・仕組みの革新、投資の便利化、貿易の自由化などを推進して、発展途上国の発展の脆弱な部分の補強を支援して、発展途上国の「供給能力」を育成し、向上させる。

  世界の発展のためにより多くの中国的チャンスを提供する。現在、中国の開放型経済の発展はすでに非常に重要な新しい段階に入った。国際環境の変化や国内の発展の新段階を見ても、中国はかならず伝統的な企業による外資誘致を主とする開放から全方位の、より広い分野、より高レベルの開放に転換しなければならず、開放型経済の新しい体制を築かなければならない。「一帯一路」建設は協力ウィンウィン発展の新しい理念を持って、国内外の2つの市場、2種類の資源を統一して計画し、開放と革新の相互促進の実現に努めて、中国が国外から導入と海外進出の両立という全面的開放の新しい枠組みを構築することを力強く推進して、公平競争と法治化、国際化、利便化のビジネス環境を営む。「一帯一路」建設は中国の開放型経済の新しい体制構築の過程を加速させ、より多くの中国的チャンスを創出するとともに、中国的チャンスを世界のチャンスに転化して、中国と世界の共同発展を促進する。

  一帯一路建設は明るい発展の見通しが見えた

  「一帯一路」建設は展開した4年来、実りの多い成果を得て、日増しに明るい発展の見通しを立てた。

  4年来、すでに100余りの国家と国際機構が積極的に「一帯一路」建設を支持し、それに参加し、40余カ国と国際機構が我が国と協力協議と行動計画を締結した。「一帯一路」建設は世界の投資増を促し、貿易協力の促進などの面で積極的な役割を果たした。2014年から2016年までに、中国企業は「一帯一路」沿線の20余ヵ国で一応の規模のある経済貿易協力区56個を設置して、関係国のために11億ドル近くの税収を創出して、現地で就業ポスト18万個を生み出した。中国企業の「一帯一路」沿線国に対する投資が累計500億ドルを上回った。

  産業パーク協力モデルの効果は大きくなり、協力の新しいハイライトとなった。中国は「一帯一路」沿線国と地域で積極的に産業パーク協力・発展モデルを探求し、明らかな効果を得た。これらの産業パークは主に中国周辺国に分布している。例えばロシア、ベトナム、タイ、フィリピンなどだ。産業パークの種類には、中国―ラオスサイセター発展特区のような加工制造型パーク、中国―タジキスタンの新しいシルク・ロードの農業・紡織産業パークのような農業加工型パーク、中国―ハンガリー中欧商業貿易物流パークのような商業貿易物流協力型パークなどである。これらのパークは現地の経済社会の発展を力強く推し進めた。

  今後の発展趨勢を見ると、「一帯一路」建設は世界の供給側管理のレベルとグローバルガバナンス能力の向上を引き続き推し進めるであろう。中国は真っ先に供給側構造改革を打ち出して、20Gグループの「杭州コンセンサス」の形成を促し、世界経済ガバナンス体系の整備と発展を引率した。われわれは次のことを確信しており、「一帯一路」建設は世界経済の供給側管理の強化を引き続き引率し、グローバルな供給側構造を最適化し、世界の消費構造変化と貿易成長がもたらす新しい需要をより良く満す。「一帯一路」建設の推進につれて、グローバルな供給側の管理水準とガバナンス能力がかならず顕著に向上されるであろう。「一帯一路」建設は世界経済の発展が逐次に新しい均衡に向かうよう推し進めるである。「一帯一路」建設は経済のグローバル化プロセスにおけるアンバランス問題の是正に役立ち、政策面の意思疎通、インフラの連結、貿易の円滑化、資金の融通と人々の心が通じ合うことを通じて、包括的発展の経済グローバル化を引率・促進して、開放・協力・ウィンウィンの新しい理念を以て経済のグローバル化パターン転換・高度化を推し進める。

  一帯一路建設を安定した進捗が続けられるよう推し進める

  「一帯一路」建設は青写真の描きを重視し、人々に未来に対して希望を持たせるとともに、足を地に付けることをも重視し、実行できるプラットフォームとプロジェクトを実施し、沿線国の人々にを確かな獲得感を得るようにする。引き続き秩序立った効果的な「一帯一路」建設を推し進めるには、以下のいくつかの面を重視するべきである。

  いっそう「一帯一路」の物語をうまく伝える。国際上の「一帯一路」建設についての誤解と偏見に対して積極的に発信して、人々の心を結束して、共通認識を増進し、良好な世論の雰囲気を作り上げるべきである。中国と沿線国のシンクタンクの協力・交流を強化すべく、分かりやすい言葉で「一帯一路」建設の内包と本質をはっきりと説明し、「一帯一路」建設の平等性、開放性、包攝性と共同建設、共有の特徴をはっきりと説明して、有効な手段と方法をとって各種の誤解を取り除くことである。

  一歩進んで「一帯一路」建設の正しい方向付けを示す。現在、我が国の地方政府が「一帯一路」建設に参加する積極性はあまねくかなり高かったが、一部の地方はまた簡単に企業誘致と資金導入に限り、ひいては優遇政策の獲得にとどまって、我が国の開放型経済の新しい体系の構築の高い見地で「一帯一路」建設に参加すべきだと認識されていない。したがって、各地、各部門の積極性を全方位の対外開放のレベルに引き上げるよう導かなければならず、より深い段階、より高いレベルの対外開放を推進し、局部の利益から出発してわっと押し寄せて、追従的な発展を避けて、開放型経済の新しい体系の構築の複合力を形成する。

  関連プロジェクトと計画案の実行を加速する。「一帯一路」建設のトップダウン設計システムが全面であるが、実施のメカニズムと実行のプラットフォームをなお整備すべきである。沿線国の発展がアンバランス、まちまちだと考慮して、「一帯一路」建設は段階に分けて、段取りを踏んで、選択的に実施するよう推し進める。経済貿易協力区の建設を例にすれば、現在、重要な拠点とする国家と経済貿易協力区の選択と産業プロジェクトの設置を重視すべく、次第に「拠点国―拠点都市―産業パーク―プロジェクトが地元に定着する」という発展の道筋を形成する。

  経済貿易協力区のサービスの質とレベルを向上させる。我が国の改革開放における産業パークの発展した経験を鑑みて、「一帯一路」の産業パークのプラットフォーム機能をいっそう重視し充実させて、産業パークの管理効率の向上に力を入れ、産業パークのインフラの最適化をはかり、企業のために「手軽るに入居できる」便利な条件を整える。パーク建設と運営が必ずホスト国の法律、文化、信条、生活習慣などを尊重すべく、社会責任をしっかり履行すべきである。産業パークの集積と波及機能を高めるべく、産業パークと都市が融合する新しいモデルで経済貿易協力区のパターン転換・高度化を推し進める。パーク建設は人間本位の理念を体現して、完全な産業チェーンもあれば、要素の集積機能もある。生産サービス施設もあれば、生活・サービス機能もあり、真に産業パークと都市の融合を推し進め、産業パークの経済社会発展の効果を拡大する。

                           (作者部門、王戦、上海社会科学院。権衡、世界経済研究所)

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