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中華民族の偉大な復興のために有利な外部の安全保障環境を構築する

発表時間:2016-06-30 | 字体拡大 | 字体縮小

著者:倪峰 | 出所:人民日報

  2014年4月15日、習近平総書記は党中央の国家安全委員会第1回全体会議で、全体国家安全観を正式にうち出した。これは我が国の国家安全保障上の重要な理論的刷新であり、中国の特色ある包括的国家安全保障の道のために根本的な拠り所を提供し、「二つの百周年」の奮闘目標(①中国共産党創立百周年までの小康社会の全面的完成、②新中国成立百周年までの富強・民主・文明・調和の社会主義現代化国家の完成)の実現て、中華民族の偉大な復興の中国の夢の実現のために重要な意味がある。

  有利な外部の安全保障環環境を整えることは包括的国家安全保障観の基本的な要求である

  包括的国家安全保障観を具体化し、徹底させるキーポイントは5つ関係をうまく処理するこである、つまり外部の安全保障を重視するとともに、内部の安全保障をも重視し、国土の安全保障を重視するとともに、国民の安全保障をも重視する。伝統的安全保障を重視するとともに、非伝統的な安全保障をも重視する。発展問題を重視するとともに、安全保障問題をも重視する。自国の安全保障を重視するとともに、共同の安全保障をも重視する。その中で、内部と外部の安全保障の関係をうまく処理することはより重要な意味がある。いかなる国家にとっても、国家の安全保障の基本任務は内憂外患の課題に如何に対応することである。いわゆる憂患(危機)意識が内部のリスクと外部の挑戦に対して常に警戒心を高めるよう維持する。習近平総書記は次のように明確に指摘し、対外的には国家の主権、安全保障、発展の利益を擁護し、国内的には政治的安全と社会の安定を維持するという二重の圧力にさらされている。

  内部の安全保障と外部の安全保障の関係を処理する上で、肝心なのは自国の事をうまくやり遂げ、強大な国力、調和のとれた社会、党と人民の心を結束させることが国家の安全保障の根本である。同時に、各種の外部リスクを効果的に解消すれば、国家の安全保障の全体質を大いに促進することとなる。歴史の上で、中華民族は何度も外患に陥られて、特に近代以来、西洋列強の侵入により、半植民地半ば封建のどん底に陥って、国家は領土を割譲され賠償を強いられ、人民は塗炭の苦しみに陥り、教訓が痛ましかった。

  党の第18回代表大会以来、習近平同志が総書記とする党中央の指導下、我が国はかつてないほど世界舞台の中心に近づき、かつてなく中華民族の偉大な復興の目標の実現に接近し、これまでなかったほどこの目標を実現する能力と自信を持つようになった。「百里を行く者は、九十を半ばとす」であるが、この肝心要な時、われわれがいっそう全力を尽くすべく、うまくはかって、決して外部のリスク挑戦により、中華民族の偉大な復興のプロセスを断ち切られてはならない。

  現在我が国の外部的安全環境の主要特徴

  21世紀特に二回目の10年に入って、我が国の直面した外部的安全環境は複雑で、深い変化を経験している。まず、平和と発展は依然として時代のテーマであり、だが、各種の不确定性が絶えず累積している。世界の多極化、経済のグローバル化は深く発展し、文化の多様化、社会の情報化は持続的に推し進められ、科学技術革命は新しい突破が育まれて、グローバル的協力が各方面に全面的に広がり、新興市場国家と発展途上国の全体の実力は強めて、国際勢力のバランスが世界平和の擁護にプラスの方向へ発展しており、国際情勢の全体的安定を維持するのにより多くの有利な条件を備えている。同時に、今日の世界は依然として不安定な状態にある。国際金融危機は深い影響があり、世界経済の成長の不確定な要素が増えつつあり、グローバル発展のアンバランスが激化し、覇権主義、強権政治はいくらか上昇し、大国間の争いは募っており、局地的激動が頻繁に起こって、各種の思想、思潮がとけ合ったりぶつかり合い、テロリズムがのさばって、サイバーセキュリティ、生態系安全保障などのグローバルな問題が更に際立ってきた。

  その次に、中国と外部の世界との関係が新しい歴史のスタートにあった。中国は世界とのインタラクティブのテンポが加速され、その度合いは強まり、国際影響力は大幅に上がって、各種の外部リスクに防ぎ止める能力が絶えず高まって、すでに世界経済・政治の発展に影響を及ぼす主な要素となった。同時に、各種の矛盾、リスク、挑戦も絶えずわが国に集まって、予測することのできるリスクと予測できない挑戦が同時に増えつつあり、その中のいくつかのリスクと挑戦はとりわけ際立っている。

  米国は世界覇者の地位を守るため、アジア太平洋で「リバランス」戦略の推進を加速し、絶え間なく我が国の周辺で軍事配置を強化し、同盟体系を強化し、我が国と周辺国の海洋領土の係争に介入している。台湾海峡の情勢に波瀾が再び起こる可能性がありうる。民進党の登場に従って、2008年以来やっとかち得た台湾海峡地区の平和と安定の局面は恐らく挑戦に遭遇されるであろう。海上からの脅しは日に日に上昇している。米国の戦略的重点が東に移す背景の下で、一部の国家は海洋政策・策略を調整し、絶えず我が国の島の主権と海洋の権益に挑戦している。東北アジア地域の情勢の不確実性がさらに高まった。朝鮮半島の情勢は日増しに複雑になり、不安定性は大きくなった。同時に、日本は右翼化の趨勢が明らかになり、戦後体制を抜け出すことを追求するとともに、各種の資源を動員し、中国を抑制・抑止の急先鋒を演じている。西側大国は絶えず西洋化、分解戦略を実施する度合いを大くし、絶えず平和転化の実施に力を入れている。

  同時に、我が国はまた一連の新しいタイプの安全保障上のリスクに直面している。中央アジア地域の「3つの勢力(テロリズム、分裂主義、過激主義)など」の破壊活動が深刻化し、我が国西北国境地域ないし内陸部の安全・安定にマイナス的影響をもたらしている。サイバーセキュリティの情勢はさらに複雑になる。各国が争ってサイバースペースにおける攻防・配置を強化することに従って、サイバー犯罪とサイバー攻撃はますます激しくなる勢いが見せ、我が国はすでに各種の形のサイバー攻撃を受ける最も多い国の一つとなった。生態系の安全は二重の挑戦に直面しておる。生態系の安全はグローバル問題であり、中国はグローバル的気候変化、エルニーニョ現象、砂嵐、スモッグなどの侵害遭遇する一方、国際社会から中国により多くの責任を引き受ける声は非常に高くなった。海外における利益保護問題が浮き彫りになった。中国の勃興と外部世界との深度のインタラクティブに従って、中国海外の利益はめったにないスピードと幅でグローバル的に広げるとともに、中国の海外における利益の保護は明らかに海外における利益の盛んに発展する態勢に遅れをとっている。

  包括的国家安全保障観で対外安全保障を統括する

  きわめて複雑な外部の安全保障環境に直面して、われわれは必ず包括的国家安全保障観を根本的依拠とすることを堅持し、対外安全保障のトップダウン設計、最低ライン思考、策略と計画・協調を強め、各種のリスクを解消し、有利な態勢を形成する。

  まず平和・発展の旗幟を高く掲げる。習近平総書記は次のように指摘し、中国が平和・発展の道を歩むのは思想面での自信と実践上の自覚の有機的統一であり、世界各国とのプラスの相互作用、互恵ウィンウィンを踏まえて開拓・前進しなければならない。同時に、中国は平和・発展の道を歩み、その他の国もすべて平和・発展の道を歩まなければならない。われわれは平和・発展を堅持すするが、決してわれわれの正当な権益を放棄してはならず、決して国家の核心的利益を犠牲にしたりしてはならない。このすばらしく詳しい陳述はわが党の平和・発展の道を歩む法則性に対する認識を深め、我が国の平和の発展の空間を広げるために方向を示めした。

  その次は協力・ウィンウィンの理念を提唱するのである。習近平総書記が各国に協力ウィンウィンを核心とする新しいタイプの国際関係の樹立を推進し、協力ウィンウィンの理念を政治、経済、安全、文化のなど対外協力の各方面に体現することを提唱する。政治上の相互尊重、経済上の互恵ウィンウィン、文化上の包容・相互参照、協力安全、共同安全を提唱し、ゼロサムゲームの古き思考を捨てて、協力してテロリズム、大量破壊兵器拡散、気候変動、サイバーセキュリティ、重大自然災害などの各種のグローバル挑戦に対応する。

  3、大国関係をはかり、グローバルの戦略的安定を維持する。大国は国際体系と国際実務を主導する肝心な要因であり、我が国家の安全保障に影響を及ぼす重要な外部的原因でもある。中米の新しいタイプの大国関係を作り上げ、中ロの全面的な戦略的協力パートナー関係を深め、中国・EUの全面的戦略的パートナーシップを推し進め、BRICS国を代表とする新興大国間の調和を強化し、各大国間の相互猜疑を減らし、相互の理解・信頼を増進する。同時に、大国間の相違と矛盾をうまく利用し、発展の余地を広げ、世界の枠組み全体の安定均衡を維持する。

  4、大きな周辺環境を配慮し、周辺の運命共同体を構築する。「親善・誠実・互恵・包摂の精神」の周辺外交理念を遂行し、善意をもって隣国に接し、隣国をパートナーとすること、あくまでも隣国を仲間と見なし、隣国と親しみ、隣国を安心させ、隣国を豊かにする周辺政策を堅持し、更に緊密な共通利益のネットワークを編んで、周辺の運命共同体の確立を推し進める。特に「一帯一路」建設を大いに推し進め、地区・国家間発展戦略の相互結合を実現し、共同発展を促進する。同時に、安定維持と権利擁護の統一を堅持し、周辺海域の国境警備の金城鉄壁を築いて、各種の周辺安全保障のリスクが国内に伝わらないように防ぐ。

  5、正しい義利観で発展途上国との協力を深める。発展途上国は我が国の外交の基礎であり、あくまでも我が国が国際政治の舞台での依拠できる戦略的力である。発展途上国と関係を発展する際、正しい義利観を確立し、政治の上で正義を堅持し、公平を保ち、道義を優先にし、経済の上で互恵ウィンウィン、共同発展を堅持しなければならない。

  6、グローバルガバナンスに参与し、より多くの国際発言権を勝ち取ることである。更に積極的かつ有意義に世界平和を維持して、更に積極的かつ有意義に国際実務に参与する。更に積極的かつ有意義に共同発展を促す。積極的に国際的公平に正義を守り、発揚し、国際関係の民主化、法治化と合理化を促進し、国際秩序が更に公正で合理的な方向へ発展するようを促す。同時に、積極的に制度的発言権を構築して、積極的に世界に自国の安全理念と主張を宣伝し、世界平和を維持するためにより大きな貢献するよう大いに努める。

  7、「海外の民生プロジェクト」を構築する。海外の中国公民と法人の安全と合法的権益を守るため、政府の主導、企業の参与、公民の自己救助による三位一体化全方位の管理体系を作り上げ、目標が明確で、任務がはっきりする、分担が明らかな責任制度を確立すべきである。

  (作者、中国社会科学院米国研究所研究員)

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