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人民民主を発展・堅持し、理屈あり・依拠あり・効率あり

発表時間:2016-06-24 | 字体拡大 | 字体縮小

著者:林尚立 | 出所:人民日報

  民主に関する研究と思考は以下のような二つの角度から展開することができる。一、民主の一般性を考えることだ。すなわち、数多くの民主の実践と反省から民主の一般的原則を引き出すこと。二、一般的民主を考察することだ。すなわち、異なる国の具体的な民主実践を研究すること。この二つの角度は関連し、しかも相互補完の関係を持っている。目下、西洋の「古典的」民主モデルに深く影響されている人々はこのような疑問を持つだろう。中国の人民民主は本当の現代民主であるか。もしそうであるなら、西洋の「古典的」民主モデルは一体どんなものであろう。もしそうでなかったら、中国はなぜ経済、政治、文化、社会の面において高速な成長を成し遂げ、十数億人の中国人が自主平等で衣食に憂いなしのような生活ができるのか。これらの問題にきちんと答えをだすことは、中国が人民民主を堅持し、発展させるために重要な意義を持つ。

  西洋の「古典的」民主モデルに慣れて、しかもステレオタイプの印象を持っている人々にとっては、その疑問は大きな難問なのかもしれない。しかし、現代民主を自主的に構築しようとしている中国人にとって、それは真の問題ではないのだ。それは、中国人、特に中国共産党員は西洋が作り出した民主モデルをそのまま五千年あまりの歴史を持つ文明中国に当てはめようとするのではなく、ずっと真の意味における民主の一般性から中国が民主を実践し、発展させるルートと方法を把握しているのだから。民主の一般性を把握している中、中国は自分自身の実践への探索と理論に対する反省に基づき、マルクス、エンゲルスが人類文明の発展の法則から抽出した民主理論を選択し、より徹底的で全面的な民主原則から中国の人民解放、民族独立と国家現代化の要求に相応しい民主形態を構築しようとしている。根本的にいえば、中国特色のある人民民主(中国民主)は人類文明発展の産物であり、人類社会発展の内的要求と基本的な方向をも表している。

  中国民主は「人民本位」という民主理論を依拠としている。一部の人が中国民主に様々な疑問を持っているのは、中国民主実践の裏にある理論依拠と価値観を正確に認識していいからだ。中国民主は、マルクス主義の人民を本位とする民主理論を依拠しているのに対し、西洋民主は「個人本位」を理論基礎としている。マルクス主義の観点からみれば、西洋に「個人本位」の自由主義民主が現れたのは歴史的必然性を持っていることだ。西洋近代歴史の発展は個人の独立を前提にしていたため、市場経済を発展させたと同時に、「個人本位」の自由主義民主をも生み出して、人類現代民主化の道を開けた。しかし、それは人類民主の発展に西洋のモデルしかないということを意味しているわけではないのだ。さもなくば、人類文明の発展は歴史の果てになろう。

  西洋の「個人本位」自由主義民主は一面性を持っている。マルクスの指摘によると、「個人」は人間と物の分離に基づいて形成されたもので、資本雇用労働によって人々の生きた労働を制御することを現実的基礎としている。「個人」は政治と法律における自主は労働上の不自主と経済上の不解放を伴っている。人間が生産資料を全面的に把握していることでしか、経済から解放されることができず、「個人」が主人公になることがでいないのだという。そのため、マルクスからみれば、個人が真の独立と自主を獲得するためには、一つの政治的前提を必要とする。すなわち、全社会の生産資料が一丸となった人民全体に属することによって、動労は経済から解放され、人民は自主的な経済と政治の基礎を得られる。マルクス主義が提出したこの政治的ロジックは、現代化と民主化のプロセスにおいて、「個人」が主人公になるための努力は「人民」が主人公になるための努力を伴わなければならないし、前者は後者を前提にしてもなければならないことを示唆している。従って、現在、世界各国の民主の発展は一つの基本の問題に直面している。それは、いかに人民を人間と社会の全面的な発展を推進するための主導力にし、人民全体を主人公にすることによって、人々自身を主人公にするのかということだ。

  中国民主は人民が国家の主人公になることの実現と保障を出発点と帰着点とする。中国の社会、歴史と文化の基礎は、中国現代民主の構築が「個人本位」から出発することを不可能にしている。中国の現代民主は「人民本位」に基づいて構築され、人民が国の主人公になることの実現と保障を出発点と帰着点とする。長い間の探索と実践によって、中国の人民民主は中国ならではの価値システム、組織システムと制度システムを成しており、中国の経済、政治、文化と社会の現代化とも融合している。特に、社会主義市場経済システムの建設と改善に連れて、「人民本位」の人民民主は人民の主体性を堅持していると同時に、個人の自主に経済的基礎、社会条件と法律的保障を提供しているため、中国民主は人をもって基本とし、人民を主体とし、人の全面的な発展の実現を使命とするような発展の道を歩むようになり、選挙民主と協商民主が両立するような人民民主の実現形式を創り出した。

  従って、人民民主はマルクス主義民主理論と中国の実践が結合して生み出した産物であり、昔から受け継がれてきた理論的ロジックのサポートもあれば、着実な中国実践のサポートもある。理論的には、人類文明発展の法則に適応しており、実践的には、人類社会の現代化、民主化の動向と一致している。中国の人民民主は理論的に源あり、実践的に依拠あり、しかも実行の有効性を持つ民主なのだ。我々はそのような自信を持たなければならない。

  (著者:上海市中国特色社会主義理論体系研究センターの特約研究員)

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