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エネルギーの革命と第十三次五ヵ年計画のエネルギー計画の制定

発表時間:2015-11-10 | 字体拡大 | 字体縮小

著者:林伯強 | 出所:上海証券報

  要旨、エネルギー需要を正しくとらえること、これは効果なエネルギー戦略を計画するスタートである。中央政府はエネルギー戦略計画をしっかりと行わなければならず、地方のエネルギー戦略計画の制定と調整に参与することは、我が国のエネルギー消費総量の規制、エネルギー消費構造の適正化とエネルギー全体の配置に役立つのである。

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  エネルギー需要を正しくとらえること、これは効果なエネルギー戦略を計画するスターートである。エネルギー需要の予測と計画は中国の段階的経済成長の法則に合うべく、エネルギー投資戦略計画は短期化を避けなければならず、エネルギー需要を満たすこと、これは依然として戦略計画の主な目標であり、エネルギー不足の影響を避けなければならないし、それに慌ただしく対応して経済、環境およびエネルギー構造に対する悪影響を軽減しなければならない。中国のエネルギー安定供給に対してより広義的に定義付けるべきで、中国のエネルギー安定保障は石油の戦略備蓄、低炭素エネルギー供給の両方を兼ね合わなければならない。

  第十三次五ヵ年計画期は中国経済のパターン転換と改革の肝心な時期でり、第十三次五ヵ年計画期のエネルギー戦略計画制定の成敗は経済のパターン転換と改革が順調に実現することができるかどうかを決定するカギの一つである。以下はいくつかの主要な注目すべき点を指摘する。政府はエネルギー革命の具体的要求を打ち出し、経済の持続可能な発展を視角に、スモッグ対策と気候変動対応を背景として、エネルギー革命はどのように第十三次五ヵ年計画のエネルギー戦略計画に影響を与えるか、どんな革新的構想と相応の戦略的調整が必要するか。

  現段階の経済発展の中でエネルギー業界の特徴

  先進国の経済発展の過程と比べると、エネルギーの希少程度、環境・空間、技術レベルなどの相違があるものの、現在中国の多くの経済発展の問題、例えばエネルギーの高消費、高排出、粗放型経済成長などはすべて経済発展の段階的特徴であり、発展の法則性に合致し、急速に伸びる経済は往々にして比較的粗放で、スピードと効率は両立させることは難しい。

  経済発展の新常態によりエネルギー需要の増加を緩められ、エネルギー企業発展の重点が変化が見られた。ここ数十年、エネルギー業界は経済成長をサポートするため、エネルギー需要を満たすことは最も重要な発展目標であり、エネルギー業界の主要な矛盾は供給能力が不足することで、したがってエネルギー業界が規模の拡張を重点とされてきた。経済成長は緩やかになるに従って、エネルギー供給と需要はすでに不足から相対的過剰に転じ、効率向上が次第にエネルギー発展の最も重要な目標となる。したがって、エネルギーの市場化改革と効果的競争はますます重要になる。

  環境保護はエネルギー改革の重要な方面であり、近頃のスモッグ対策の圧力はますます大きくなる。一方、中国政府は近頃、2020年まで国内総生産の二酸化炭素の排出量即ち炭素排出強度を2005年に比べて40%―45%引き下げ、2030年に炭素排出量はピークとすると決定した。エネルギー強度に対して、炭素排出強度はエネルギー効率の影響を受けるが、主としてエネルギー構造の影響を受けている。したがって、それはエネルギーの品質つまりクリーンエネルギーのエネルギー構造における割合の問題である。エネルギー強度と同様に、炭素排出強度は、経済の発展段階、産業構造、技術レベル、エネルギーと環境政策などが含まれるマクロ的要因から影響を受ける。エネルギー強度から炭素排出強度の目標への制約の変化まで、中国のエネルギー戦略計画と政策は戦略計画的な転換に直面することを体現しており、つまり第十一次五ヵ年計画期、エネルギー利用効率の向上を主としたことから、気候変動の要因を制約目標することへと転換した。

  エネルギー革命はエネルギーの生産、消費、技術、体制の革新を有機的に結合するよう求められる。中国の一次エネルギー構造は石炭を主としたが、これからの経済発展とエネルギー戦略計画は、自国の経済発展の段階的特徴に合致する外、温室効果ガス排出削減の制約を受けなければならない。中国経済は緩やかになるものの、基数が増大し続けるため、エネルギー需要と排出量は引き続き増加するであろう。気候変動問題において、中国の受ける国際的圧力は日増しに増大し、エネルギー消費は二酸化炭素排出の制約を受ける。したがって、中国はエネルギー戦略計画の調整を通じて現段階の経済発展が受容できるエネルギー構造とエネルギーコストを選ばなければならない。

  エネルギー革命と第十三次五ヵ年計画のエネルギー戦略計画構想の調整

  第十三次五ヵ年計画はエネルギー体制と価格改革を推し進める重要な時期である。したがって、エネルギー戦略計画の注目点の一つはエネルギー体制と価格戦略計画の一致性である。エネルギー効率を高めるのはエネルギー発展する上での永久不変の目標であり、これまでの経済の急成長の発展した過程で、エネルギー戦略はエネルギー需要を満たすことが中心に置かれ、エネルギー効率にも配慮を加えるのが難しかった。経済発展の新常態の下、エネルギー需要を満たす圧力が弱まり、エネルギー業界の発展は今後効率の向上を主とすべきで、企業の効率向上はマクロ的体制の改革の支えが必要であり、エネルギー改革は差し迫っている。現在エネルギー業界の供給と需要における様々な矛盾および直面する厳しい環境汚染、とどのつまりすべてエネルギーの体制と価格に関わっている。エネルギー改革については共通認識があるが、順調に改革するには備えるべき条件が求められ、主としてエネルギー改革が社会経済に対する影響と公衆の受容度である。したがって、改革を行うに比較的良い時機はエネルギー需給が比較的ゆったりしていて、エネルギー価格が相対てきに低迷する上今後なおも一定の時期にエネルギー価格が低くくて比較的安定的な時期を予想することができる時であるべきだ。ここ数年来国内外のエネルギー供給と需要状況と供給構造は大きな変化が見られ、中国のエネルギー改革に非常に有利になり、第十三次五ヵ年計画のエネルギー戦略的計画はエネルギー改革を体現し、促進しなければならない。

  すでに省エネ・排出削減に大きな努力を払ったが、第十三次五ヵ年計画の省エネは依然としてエネルギー発展のもっとも主要な一環であり、戦略計画の注目点の二つ目は省エネ(エネルギー需要側の管理)をエネルギー需要の均衡をはかる効果な構成部分とすることである。これまでのエネルギー戦略計画は、一般的にまずある時期のエネルギー需要を確定してから、エネルギー資源の生産・備蓄の状況により、エネルギーの投資と供給を確定した。当然ながら、これまでのエネルギー戦略計画は省エネ・排出削減にも関わっていたが、エネルギー強度と炭素強度の指標を目標とする省エネ・排出削減の制約が比較的弱かった。したがって、エネルギー革命の背景にある第十三次五ヵ年計画のエネルギー戦略計画、エネルギー需要の基本公式は、エネルギー需要量=エネルギー節約量+エネルギー供給量であるべきだ。この公式は見たところとても簡単であるが、非常に強い政策の意味がある。エネルギー需要量が既定され、資金量が限られた場合、どれだけのエネルギー供給量、どれだけ省エネを確保するかは、資金の投入にかかる。つまり、資金はエネルギー生産(輸入を含む)に投下しても、省エネに投下してもできる。それでは、多様なポリシーミックスの選択肢があり、もしもっと多くの資金を省エネに投下すれば、エネルギー節約量が高くなるが、エネルギー生産へ投入がそれ相応に減ることとなる。したがって、政府はエネルギー供給への投入と省エネへの投入を選択することにより、エネルギー需要を満たすコストの最小化をはかる。政府の投資と公共政策は如何に資金の流れを導くかは、エネルギーへの投入に対する選択は極めて重要である。

  これまでのエネルギー戦略計画の中で、主にエネルギー強度、炭素強度などの相対的指標を通じて省エネ・排出削減制約を行うのである。第十三次五ヵ年計画のエネルギー戦略計画の注目点の3つ目はエネルギー消費総量と環境排出総量で省エネ・排出削減の指標に対する制約を固めるのである。排出指標の中で、真にエネルギー構造に影響を及ぼすことができるのは二酸化炭素排出であり、したがって、省エネ・排出削減(スモッグ対策)がの関連目標のほか、二酸化炭素の排出総量規制を、エネルギー需要を満たす制約としなければならなず、つまりエネルギー需要公式の中のエネルギー供給量+二酸化炭素の制約に対して合理的な二酸化炭素排出量指標を設定する。ある特定の二酸化炭素制約量はそれなりに対応したエネルギー構造がある。一般に言えば、二酸化炭素排出の制約を引き締めるほど、石炭の一次エネルギー消費構造における割合は低くなり、クリーンエネルギー(天然ガス、原発、風と太陽光エネルギーなど)の割合は高くなる。二酸化炭素排出制約の引き締め(排出総量の縮小)に従って、それに対応するエネルギー構造はそれなりに変化し、エネルギーのコストは程度の差こそあれ上がり、GDP、就業などのマクロ経済の変数に対して程度の差こそ影響を及ぼす。単位GDP当りのエネルギー消耗、二酸化硫黄、二酸化窒素と固体廃棄物の排出量もある程度の下降が現れる。したがって、異なるエネルギー構造と相応するエネルギーのコストを分析しなければならず、経済社会の角度からこのエネルギーの構造を受けることができるかどうかを考え、受けるエネルギー構造とコストへの影響をエネルギー計画を立てる基礎として、どんな政策を取ってエネルギー構造調整を支えるかを考える。

  エネルギーの安定保障はエネルギー戦略計画の重要な目標である。したがって「第十三次五ヵ年計画」戦略計画の注目点の4つ目はエネルギー資源を全面的に評価し繰り上げて配置しなければならず、国際エネルギー枠組みの変化に対応し、エネルギ資源ーの安定供給を確保する。

  中国は現在石油輸入の依存度がすでに60%を上回った上、引き続き上昇するであろう。一方、エネルギー価格は大幅に揺れ動いて、経済運営全体に影響を及ぼすほか、エネルギー業界の健全な発展にも影響を与える。したがって広義のエネルギー安定保障は石油備蓄だけでなく、エネルギー(石油)価格の社会の経済に対する影響の問題を含む。第十三次五ヵ年計画のエネルギー戦略計画は石油代替を早期に配置する必要があり、他国に対するエネルギーの依存を下げ、国際原油価格の揺れ動きが国内に対する影響を減らす。長い目で見れば、電気自動車、エネルギー備蓄技術と風力発電、太陽光エネルギーの効果的結合は、石油に対して効果的な代替と形成することができる。要するに、第十三次五ヵ年計画のエネルギー戦略計画はこれまで単に石油戦略備蓄と輸入の多元化でエネルギーの安定保障の考えを改めるべきで、技術イノベーション、エネルギー多元化、石油代替とクリーンエネルギーの発展をエネルギーの安定保障の構成部分とすべきである。

  第十三次五ヵ年計画のエネルギー戦略計画の注目点の5つ目は東西部の産業シフトと西部地区の環境保護問題である。東部地区の要素コストと環境コストの向上により高エネルギー消費産業が西部へ移転するようになり、東西部地区の産業シフトと資源の移動は第十三次五ヵ年計画の経済発展の重要な特徴となる。経済のパターン転換と環境整備の中で、未発達の西部地区は東部の汚染対策のため代価を払う可能性が高い。つまり東部の西部に対する汚染源の移転である。第十三次五ヵ年計画のエネルギー戦略計画は移転するスピードと規模を把握する必要があり、西部が発展するとともに西部の生態環境を保護し、同時に東部地区の経済発展におけるエネルギー消費と排出を考慮しなければならず、それに西部地区の経済成長とエネルギー・インフラの要求を考えるべきであり、国際における地域保護の関連経験と教訓を吸い取り、効果的なポリシーミックスを設計し、特に措置の選択とルート設計の上で実行可能なソリューションを打ち出す。第十三次五ヵ年計画のエネルギー戦略計画の立脚点。

  第1、エネルギー戦略計画は段階的経済発展の法則と都市化プロセスを離れてはならない。少なくとも2020年前に、都市化の過程はなお続くであろう。経済は比較的速い成長を維持し、重工業化は依然として工業の主要な特徴で、(二酸化炭素排出)汚染の引き続き増えるであろう。したがって、都市化過程の省エネ・排出削減の機会だと正しく認識し、利用することが必要であり、都市化の過程は生活様式を選ぶ過程でもあり、効果な政策誘導と低炭素都市計はさらなる低炭素の生活様式を提供することができる。

  第2、持続可能な発展は省エネ・排出削減を求めるととともに、エネルギー消費方式を変えるよう求めている。現段階で比較的有効に化石エネルギーに対する依存度を下げる主な手段はクリーンエネルギーを発展させることであり、省エネは持続的な長期にわたる努力をしなければならない。省エネはエネルギーと環境の2重制約を同時に対応することができる。第十三次五ヵ年計画は省エネ・排出削減措置をいっそう重視し支持するべきである。

  第3、環境(スモッグ)対策と低炭素発展はコスト問題を回避することがあり得ない。ミクロでは消費者のエネルギーコストが増えるが、マクロではGDP増にマイナス影響をもたらす。第十三次五ヵ年計画も国際協力を強化しなければならず、協力を踏まえてクリーンエネルギー発展によるコスト負担を軽減する。世界規模の排出削減を意義を持つには、発展途上国と先進国はともに参与しなければならず、発展途上国はできるだけ排出の増分を規制して、先進国は排出総量を減らさなければならない。これは中国の排出削減目標と先進国の公約した炭素排出目標との一致性と区別である。これは共に排出削減、異なる責任という基本原則を反映している。温室効果ガスは国境を越える問題で、この問題を解決するには必ず異なる国家の実際状況を考慮しなければならず、各国は共に協力してこの問題の研究と解決に力を尽し、合理的かつ公平な、実際にかなう国際気候変動対策枠組みの下で排出削減を協調させ、発展途上国のエネルギーコストにも配慮を加えてこそ、始めて世界の気候温暖化問題を効果的に解決することが見込まれる。

  エネルギー需要を満たすことは依然として主要な目標である

  エネルギー需要を正しくとらえることは効果なエネルギー戦略計画のスタートである。エネルギー需要の予測と計画は中国の段階的経済成長の法則に合うべく、エネルギー投資戦略計画は短期化を避けなければならず、エネルギー需要を満たすこと、これは依然として戦略計画の主な目標であり、エネルギー不足の影響を避けなければならないし、それに慌ただしく対応で経済、環境およびエネルギー構造に対する悪影響を軽減しなければならない。中国のエネルギー安定保障に対してより広義的に確定しなければならず、中国のエネルギー安定保障は石油の戦略備蓄、低炭素エネルギー供給の多元化とエネルギー市場の発展の両方を兼ね合わなければならない。それに、新しいエネルギーと環境の情勢の下で、業界のエネルギー戦略計画は当業界にこだわれば明らかに視野が狭い。

  近ごろ、国家エネルギー局はエネルギープロジェクトの審査許可権限を逐次地方政府へ委譲し、エネルギー体制改革と企業の投資意欲の向上の上で積極的な意味がある。行政審査許可権限の下部への委譲は政府機能の転換であり、今まで政府のエネルギー市場への関与過ぎを見直して、エネルギー市場の調節機能を次第に市場に返した。総じて言えば、政府が計画を重視し、審査許可から手を離す構想はエネルギー改革の重要な方面である。エネルギープロジェクトの審査許可権限を地方政府へ委譲することは、改革の積極的なシグナルである。改革の基本方向はエネルギープロジェクトの審査許可制度を逐次取消すべきであり、届け出制でエネルギー産業の健全で秩序立った発展を推し進めるべきである。中央政府はエネルギー戦略計画をしっかりと行わなければならず、地方のエネルギー戦略計画の制定と調整に参与することは、我が国のエネルギー消費総量の規制、エネルギー消費構造の適正化とエネルギー全体の配置に役立つである

(作者、新華都商業学院教授)

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