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抗日戦争勝利紀念大会での習近平の演説は中国の平和指導的指導力を明らかに示した

発表時間:2015-09-28 | 字体拡大 | 字体縮小

著者:李永成 | 出所:光明網2015年9月6日

 9月3日、世界で注目が集まる中国人民抗日戦争こと世界反ファシズム戦争勝利70周年記念大会が隆盛に行われ、習近平主席は大会で重要演説を発表した。「平和」は演説の中で最も重要なキーワードであり、相前後して18回言及し、演説は新中国の数世代の指導者が絶えず探求し、絶えず積み重ね、絶えず充実させた「平和発展」を踏まえた国際戦略思想を継承し発展し、党の第十八回全国代表大会以来の新しい情勢下で新世代指導グループが地域の安定と世界平和事業を推し進める国際的指導力を明らかに示した。

 平和的指導力は世界平和問題における強大な引率力である。習近平の平和的指導力の基本構成は平和の目標における戦略的高い識見とそれを実現するための手段に上で実務に励む心持ちにあり、一方では、歴史に対する畏敬と戒めをいっぱい含んで、平和の貴重さを強調し、際立った戦略的高い識見をもっている。他方、世界平和の時勢に立脚し、平和促進の手段を打ち出して、理論的刷新もすれば、実務に励む心持ちも充実している。

 戦略的高い見識は平和的指導力の核心である。習近平主席は、次のように指摘し、「平和と発展はすでに時代のテーマとなったが、世界はなお、どうも太平ではない。戦争のダモクレスの剣 (The Sword of Damocles)が依然として人類の頭上にぶら下がっている」。この素朴な判断は生き生きと習近平の世界平和問題の上での戦略的高い識見と理性品格を示した。第2次世界大戦の戦火はアジア、ヨーロッ、アフリカ、オセアニアに至る所に及んで、軍民の死傷者総数は1億上回って、中国は3500万人死傷し、その三分の一を占めていた。1945年後、世界平和は屡挫折され、朝鮮戦争、ベトナム戦争、湾岸戦争、イラク戦争、リビア戦争は関連国と地域に影響しただけではなく、更に世界平和の大勢にひどく衝撃した。21世紀の今日、シリア内戦は世界に戦争の血生臭さと残酷さを十分に示した。まさに習近平主席が述べたように、「戦争は一枚の鏡だ。人にいっそう平和の大切さを認識させることができる」。「戦争を経験した人々は、いっそう平和の大切さが分かっている」。指導者であろう、普通な民衆であろうと、歴史を鏡として、戦争の中から学んでこそ、過去の苦しみを忘れず、今後の戒めとして、平和をしっかりと守る政治的決意が鍛え上げ、積極的に切り開いて、平和な未来を開拓する戦略的高い識見を形成することができる。「けっして歴史の悲劇を繰り返させてはならない」こと。これは習近平の平和的指導力が目標的意義の上で最も素朴な表現である。

 どのように平和を実現するか。習近平は国際関係・哲学と中国の外交戦略の2つの面から詳しく述べた。

 まず、国際関係・哲学の面で、平和を実現する肝心なことは「人類は運命共同体であるという意識をしっかり確立する」ことにある。中国共産党の第十八回全国代表大会の政治報告は初めて「人類運命共同体である意識を唱導する必要がある」。2014年7月、習近平はブラジル国会で重要な演説を発表し、重要な国際交流場で「われわれは人類運命の共同体意識を唱導すべきだと重ねて言明した。人類の運命共同体という意識の基本的な意味合いは3つの点が含まれる。1、自国の利益を追求すると同時に他国の合理的な関心事にも配慮しなければならない、2、自国の発展を求める中で各国との共同発展をも促し、3、より平等でバランスのとれた新しいタイプのグローバルな発展のパートナーシップを確立する。明らかに、人類運命共同体意識の核心は絶えず国際間関係の公平・正義・平等・民主を求め、ついに平和発展・共同繁栄を実現することにある。

 世界平和事業の中で、大国はその強大な軍事的実力と特別な国際地位のために重任を担うようになる。したがって、世界各国は、特に大国は真心からの協力が必要であり、戦争で国家間の競争する究極の手段を捨てて、「共に国連憲章の趣旨と原則を核心とする国際秩序と国際体系を擁護し、協力ウィンウィンを核心とする新型の国際関係を積極的に構築すること」に力を尽くし、最後に「共に世界平和と発展の崇高な事業を推し進めること」に立脚する。習近平主席は次のように強調し、「偏見や差別、憎しみや戦争はただ災難と苦痛を導く。相互尊重、平等な付き合い、平和発展、共同繁栄こそが、人間の正しい道だ」と。当然ながら、これは国際関係の正しい道でもある。

 その次に、中国の外交の戦略の上で、中国は平和的指導力における重点の中の重点は「あくまで平和発展の道に堅持していくこと」にある。25年前に、鄧小平同志は「リーダーシップをとらず、旗を掲げず、覇を称えない」という「3つのノー」という提起の仕方は中国対外戦略の核心理念となり、中国の平和なイメージが形成され、平和発展の道の重要な内容となった。25年後、習近平主席は特別な場所で、厳かに承諾して、「どれほどに発展しても、中国が永遠に覇を称えず、永遠に拡張せず、永遠に自身の経験した悲惨な遭遇をその他の民族に押し付けることはしない」。この新しい「3つのノー」の提起の仕方は、中国が国際枠組みの深く調整した背景下で平和の誠意を表し、平和発展の道の新しい要素である。

 軍事力は一国の外交戦略の重要なツールであり、習近平主席は紀念大会の上で厳かに「中国は今後、兵員を30万人削減する」と宣言したこと、これは中国が平和的指導力が現れている重要な公表である。軍縮とは各国の軍事の進撃力をあまねく削減することにより、共に平和的な環境を改善する目的を実現するためである。フランクリン・ルーズベルトはその有名な「四つの自由」の講演中で「軍縮」を良好な国際安全環境づくりの主要戦略とする重要性を強調した。彼は、「第4は恐怖からの自由」、俗に言うと、世界範囲内で軍縮を推し進め、軍縮を徹底させる程度と全面的な方式により全世界のいかなる国もその隣国に軍事侵略の行動を起こす優位を持たなくなる」。だが、世界平和への確固たる信念と強大な使命感を持たなければ、指導者らは軍縮の決定を下すことが難しい。その中で最も重要な原因は軍縮には2つの内在的矛盾があり、1、秘密と透明の矛盾。軍事的実力は国家安全保障の究極的拠り所となる手段であり、国家の最も敏感な極秘の事務であるが、軍縮する基本要求は各国の軍事実力の構成とその数量の透明化である。2、政治と経済の矛盾。軍縮は主として国際政治の議題であるにもかかわらず、それは一国の軍事安全保障能力をひどく影響し、その軍事工業に厳重な衝撃を与え、進んでその経済生産活動全体に影響する。50年余り前、国連は「軍縮の経済・社会的影響」に関する報告を発表し、軍縮によって軍事工業が民需生産への転換する過程で招来した国民経済の問題と失業難題を透徹して詳しく述べた。

 新中国の60年余りの外交理論と実践は次のようなことを表明し、われわれは一貫して世界平和の擁護者であり、国際秩序と地区の安定に力を尽くし、国際関係の進歩と発展のために建設的な貢献をした。2015年、習近平総書記をはじめとする新世代指導グループは世界の反ファシズム戦争終結70周年をきっかけにして、中国は戦争の再考、平和の促進などの面で探求する新しい理論、実践を深く詳しく述べ、国際関係の多角化、法治化、民主化の促進に努め、絶えず一国主義、ジャングル法則、強権政治の世界平和に対する衝撃を減らし、強大な平和的指導力を示した。これは中国の幸福だけではなく、世界の幸福でもある。

(作者、北京外国語大学国際関係学院助教授、公共外交研究センター高級研究員)

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