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北京アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議はアジア太平洋パートナーシップ関係への一里塚である

発表時間:2014-12-16 | 字体拡大 | 字体縮小

著者:王毅 | 出所:『求是』2014年第22号

 11月10日~11日、APEC(APEC)第22回非正式首脳会議は北京で開催し、世界の注目は再度アジア太平洋、中国、北京に集まった。中国国家主席習近平はその他のAPECメンバーの指導者と代表とともに、雁栖湖畔でAPECの未来のビジョンを共同で検討し、アジア太平洋の発展の大計を立てた。会議は調和で首尾よく行われ、豊かな成果が実り、各方面がアジア太平洋協力を推し進める自信、遠大な抱負と決心を示し、中国の指導者が多国間・二国間の外交を画策する優れた能力を見せ、中国が国際地域の事務に参加する積極的な姿勢と責任を負う大国の役割を表した。国際社会において広く好評を博し、北京の会議が過去を受け継ぎ未来を切り開く歴史的な盛会だと思い、すばらしい印象が深く残った。

 一、世界とアジア太平洋において極めて重要であり、世界は北京APEC会議に大いに期待をかけている。

 今年はAPEC確立25周年である。25年前、アジア・太平洋地域の12カ国がこの新しい多国的枠組みを確立し、太平洋沿岸諸国をつなげ、新エコノミーと先進エコノミー国がドッキングし、「アジア太平洋」が地理的概念から世界の大局を左右する経済協力体となった。2013年、APECメンバーの人口合計は世界の40%を占め、そのGDPと貿易額はそれぞれ全世界の57%と46%を占めている。世界トップ20の大きな経済体においてAPECは9席を占めている。アジア太平洋は最も活力と発展潜在力のある地学的経済プレートであり、世界経済の成長エンジンと公認されている。

 APECはグローバル的な地域経済協力の新しい一章を開けた。25年来、APECのメンバーは21国まで拡大し、閣僚級から首脳レベルに昇格し、該当地域を最も広くカバーした、最も代表的な、ランクの最も高い協力枠組みとなった。『ボゴール目標』の発表から20年間、アジア・太平洋地域の平均関税水準は12パーセント下がり、地域の総貿易額は7倍伸び、貿易と投資自由化、便利化が著しく進歩した。APECは毎年30分野で200項目近くの実質的協力プロジェクトを展開し、地域の経済協力を促進するために重要な役割を発揮するとともに、途上エコノミーのメンバーの発展能力形成にも寄与した。

 APECは自主的意思、協議よりコンセンサスに達する原則(principle of consultation and consensus)を維持し、アジア太平洋の大家族精神と運命共同体意識を育成し、貿易投資自由化と経済・技術協力の「2輪駆動」を堅持し、アジア太平洋諸国の相互連結(アクセス)、グローバル・バリューチェーン、供給チェーンの協力を提唱し、世界経済のいくつかの先端技術研究プロジェクトを引率し、地域の一体化のために新たな構想を提起した。APEC成立後の25年間、多くの地域協力枠組みが雨後のタケノコのように現れ、APECと共に活力が波及する、共生・相互合補完の地域協力ネットワークを構築した。

 今日、世界が再度新しく激動し、注目される問題はあちこちにひっきりなしに起こっており、経済の回復が責任重くして道遠しである。アジア太平洋の情勢は総じて安定であるが、経済は活力にあふれて、世界の安定と繁栄の基である。しかしアジア太平洋も試練とリスクに直面し、多くのエコノミーの経済パターン転換と構造調整の任務がきわめて困難で、経済成長の内生的動力が足りなく、中所得国の罠(わな)に陥るリスクに直面している。APECはアジア太平洋の発展した歴史的成就を目の当たりしてきて、アジア太平洋の発展はAPECが新たな歴史的使命を受けもつことが期待したい。アジア太平洋諸国は相互信頼・包容・ウインウインの精神を以って、発展のチャンスを逃さずに、試練と相違に適切に対応し、アジア太平洋地域の協力がさらに新たなレベルに達するよう推し進めなければならない。

 二、APECは中国を必要としており、中国もAPECを必要としている

 APECは中国とアジア太平洋関係の新しい時代を切り開いた。1991年、中国はAPECに加盟し、中国の対外開放とAPECの発展過程での大きな事となった。その時から中国はアジア太平洋への融合を加速し、そして2001年、上海APEC会議をみごとに催した。2013年、中国の10の大きな貿易相手国の中で8つがAPECのメンバーであり、中国とAPECメンバーの貿易額は対外貿易総額の60%を占めている。中国の実質的外資利用額の83%と対外投資額の69%はAPEC成員との間で行われた。

 同時に、アジア太平洋とAPECは日増しに中国を頼りにしている。APECが成立した1989年、中国のGDPと対外貿易額は世界に占めるウェートそれぞれ2.4%と1.6%しかなかったが、2013年になると、それぞれ12.7%と10%に躍進した。中国がすでに多くのAPECメンバーの最大の貿易相手国となり、直接投資と観光客を誘致する主要な出所となった。国際通貨基金(IMF)の推計によると、中国のアジア経済成長に対する貢献率はすでに50%を上回り、中国の経済は1パーセント増となれば、アジア経済成長の0.3パーセントを牽引することとなる。中国とアジア太平洋はすでに互いに助け合う運命共同体と結成した。

 ここ一年来、中国とAPEC加盟国と緊密には交流し、北京会議のテーマ、議題、成果などを丹念に設計し、中国の声を積極的に発信し、中国の素案を出し、中国の知恵を貢献した。北京APEC会議で新たな協力を呼びかける100余項目の中に、半数以上は中国が提起した。中国は民主で透明性を確保し、十分な協議を踏まえて、「未来に向けのアジア太平洋パートナーシップの共同建設」を会議のテーマと決め、「地域経済の一体化の促進」、「経済の革新・発展を促進、改革と成長」、「全方位のインフラと相互連結の建設を強化する」ことを三大重要議題と決めた。これらの設計はアジア太平洋と世界の経済発展の流れに順応し、アジア太平洋諸国の共通のニーズに合致し、APEC加盟国の歓迎と支持を得た。

 三、北京APEC会議は共に未来志向型のアジア太平洋パートナーシップの構築を実現し、共に開放型アジア太平洋経済の枠組みを打ち立て、APEC未来への発展方向の三大目標を共に計画した。

  会議は『APEC第22回非正式首脳会議の宣言を発表した――北京綱領、融合、革新、互合連結のアジア太平洋を構築する』と『APEC確立25周年コミュニケー―未来志向型のアジア太平洋パートナーシップを共同建設しよう』など一連の重要な協力を呼びかけた。具体的な成果としてつぎのようなものがある。

  一、アジア太平洋自貿易区プロセスをスタートさせ、ポストボコール時代のアジア太平洋協力の新しい方向は引率している。アジア太平洋自由貿易区を実現するのはAPEC指導者がとっくに合意に達したコンセンサスとビジョンであり、更に該当地区様々な2国や多国間協力メカニズムを統合するのに役立ち、できるだけ各種類の貿易取決めによる重複化・断片化されないようなリスクを減らした。中国側とAPEC加盟国と協調し、北京会議は『APECアジア太平洋自貿易区ロードマップ実現の促進』を採択し、アジア太平洋自由貿易区スタート・プロセスについて重要なコンセンサスを達し、地域一体化レベルを引き上げる明確な信号を出し、2020年ボコール目標実現後のアジア太平洋経済協力のために方向を明示した。

  二、経済の革新・発展・改革を制定し、コンセンサスを増やし、アジア太平洋の発展のために新しい動力を掘り起こした。発展パターンを転換し、構造を調整し、生長を安定化させ、改革を促すこと、これはAPEC加盟国の共通責務である。北京会議は経済改革、ニューエコノミ、確信・成長包容的支援、都市化の五つの支柱、中所得の罠を乗り越え、インターネット経済、都市化、海洋経済など最前端分野における協力を深く討議した。会議は『APEC経済の革新・発展、改革と成長コンセンサス増加』と『APECグローバル・バリューチェーン促進・発展協力戦略青写真』を制定し、時代の流れを引率し、協力分野を広く開り開き、アジア太平洋の未来発展についての思考と発展パターンに深遠な影響をおよぼした。『北京反腐敗宣言』は初の中国側が提唱し、起草した国際腐敗反対文書であり、APEC反腐敗法執行の協力ネットワークをみごとに立ち上げ、国際犯罪者・汚職者手配協力を推し進め、アジア太平洋経済成長のために保障を提供した。

  三、連動的発展に力を入れ、全方位、複合型アジア太平洋相互連結の新たな枠組みを構築する。発展・革新、成長・連動、利益融合の開放型アジア太平洋経済の枠組みに目を向け、北京会議では『APEC相互連結青写真』が採択され、アジア太平洋の長期発展のために力強い保障を提供し、アジア太平洋のグローバルなエンジンとする役割を強化した。これは国際上の初の中国が提唱し、起草して採択された相互連結青写真であり、2025年、APEC内でハードウエア、ソフトウェアおよび人員の相互連結・交流の長期目標を実現するビジョンを確立した。

  APEC会議の前に、中国は「相互連結の強化パートナーシップ対話会」を催し、非APEC加盟国の周辺の友好な隣国指導者と一部の国際組織責任者を招待し、大会に参加していただいた。習近平主席は相互連結と「一ベルト一ロード」建設を推し進めることに関する中国をの主張を全面的に詳しく述べ、シルク・ロード基金を創立すると宣言し、各方面から熱烈な呼応を得て、会議は『連合プレス・コミュニケ』を発表した。これは中国はAPEC会議のホスト国としての自主演目であり、大所高所からの構想であり、位置づけも正しかったし、やり方が適切であり、中国のアジア相互連結と「一ベルト一ロード」への引率する役割を示し、APEC会議への支持や土台作りと補充をするとともに、中国の「親切、誠実、恵み、包容」の周辺外交の理念を実行している。

  四、北京APEC会議は中国の特色ある大国の外交の重要な実践であり、更に中国の改革開放を促進していく。

  アジア太平洋大家族の重要なメンバーとして、中国はかねてからアジア太平洋の安定・繁栄を自分の責務と見なし、地域の事務において建設的役割を発揮しているよう力を尽くしている。習近平同志を総書記とする党中央は、新中国の外交方針と優れた伝統を受け継ぐことを踏まえて、更に積極的に中国のチャンスと世界のチャンスとを互いに転化させ、いっそう鋭意進取国際と地域事務の中で責任を負う大国的役割を発揮する。これは新しい情勢下の中国外交の鮮明な特徴であり、われわれのアジア太平洋外交政策の基本的な方向である。

  中国は協力・繁栄の新しいアジア太平洋の構築に力を尽くしている。中国はアジア太平洋にあり、中国の発展はアジア・太平洋地域の安定・繁栄が中国の利益と密接的に関わっており、アジア・太平洋地域の安定・繁栄を維持するためにわれわれは中米新型大国関係の構築を提起し、異なる類型の大国間の衝突せず・対抗せずに相互尊重、協力ウインウインの付き合うモデルを打ち出した。われわれは共通、総合、協力、持続可能なアジアの安全観を提唱し、この地域の必要に適応する、各国にあまねく受けいれるとともに、開放的、安定的な特徴のある安全保障協力枠組みの構築が期待したい。われわれは積極的に多国主義を提唱し、国際法治を実行し、ホットスポット問題の平和裏に解決するようを推し進め、例えば近頃、アフガニスタン問題のイスタンブールプロセス第4回外相会合を主催し、『北京宣言』を発表した。

  中国は協力・繁栄の新しいアジア太平洋の構築に力を尽くしている。中国の発展はアジア・太平洋地域の安定した繁栄のおかげであり、中国の発展成果がより多く地域・諸国に恩恵をもたらすことを願っている。そのためにわれわれは絶えずアジア太平洋諸国との互恵協力を深め、共同で更に緊密な共通利益のネットワークを編む。われわれは国内の発展と対外開放を結合し、自身の利益とアジア太平洋加盟諸国との共通利益を結合する。ここ数年間、10+1や10+3にせよ、東アジアサミットにせよ、大メコン圏経済協力などの枠組みにせよ、中国はすべて重要な参加者、積極的な貢献をしたのである。

  中国は建設的かつ開放的な包容する新しいアジア太平洋に力を尽くします。中国共産党の第18期第3回中央委員会全体会議は開放型経済の新しい体制を作り上げるのを出して、各国の各地の利益のを拡大してと合流して、周辺を基礎にして貿易区の戦略から実施するのを加速します。中国は自身が更に開放的なことに力を尽くして、開放型の世界経済とアジア太平洋の経済に守って発展して、アジア太平洋の各方面が開放的な地域主義を堅持するよう望んでいる。われわれはアセアンが地域協力において主導的役割を発揮するのを支持し、域外諸国がこの地域で建設的な役割を発揮するのを歓迎している。昨年来、習近平主席が中国側を代表してシルクロードベルト(経済圏)および21世紀版海上シルクロード建設計画、アジアインフラ投資銀行とシルク・ロード基金などの一連の重要な対外協力構想を提起し、最も重要なパートナーシップは周辺とアジア太平洋諸国で、最も重要な受益の対象も周辺とアジア太平洋諸国である。これらの構想は全く開放的であり、APECを含めてすべての協力仕組みが相互補完であり、決して相互競争ではなく、必ずアジア太平洋地域協力ネットワークをいっそう充実化させ、アジア太平洋の持続的な繁栄と発展ののために新しいエネルギーを注ぎ込むにちがいない。

  今年は中国全面的に改革を深める元年であり、北京APEC会議は中国の改革開放を全方位的に展示しており、中国が国際社会と改革、開放、革新、経済成長面での積極的なインタラクティブを実現している。中国のさらなる改革開放の決心、取り組み度合いと成果は、中国はAPEC会議を主催し、関連唱導を提起した堅実な基礎であり、これは日増しに大きくなる経済力が対外影響力と制度の形成力に転化した成功裏の実践である。同時に、APECが革新、改革と経済成長分野の検討と近い将来に向ける協力計画および中国のAPECプロセスへの深い参与は、中国の更なる改革開放を深めるために支持と助力を提供している。中国はAPECとを共に成長して、共に向上・発展しよう

  (王毅、中華人民共和国外交部長)

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