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中国の道の「中国の特色」

発表時間:2014-11-18 | 字体拡大 | 字体縮小

著者:韓振峰 | 出所:《光明日報》2014年9月29日

  新中国の成立後、わが党は人民を率いて社会主義の広々とした道に歩むようになった。党第11期第3回中央委員会全体会議後、わが党は確固不動として中国の特色ある社会主義の偉大な旗幟を高く上げ、閉鎖的的で硬直したかつての道を歩むこともなければ、旗印を変えるような邪道にそれることもない。人民を導いて中国の実情に適合した、「中国の特色」ある道を具現する道を模索・探求した。習近平総書記は次のように指摘し、「わが党は、あくまでも中国の特色ある社会主義を強調し、科学的社会主義の基本原則を堅持しただけでなく、また時代の条件によってそれに鮮明な中国の特色を与えた」。まさにこのような「中国の特色」と科学的社会主義の基本原理との有機的な結合こそ、中国の特色ある社会主義の道が鮮明な時代的性格と生き生きとした生命力を持つようになった。それでは、中国の特色ある社会主義の道に含まれ、具現されている「中国の特色」は主としてどんな方面で現れているか、主に以下のような幾つかの方面で現れている、その一、発展の道においての「中国の特色」。中国の特色ある社会主義の特徴として、まずそれが鮮明な中国の特色ある社会主義建設の道を選んだことである。何は社会主義であるか、どのように社会主義を建設するか、伝統的観点は、社会主義は経済上の生産手段の公有制と労働に応じる分配であり、政治上の共産党の指導とプロレタリア独裁、文化上のマルクス主義の指導である。これらの認識はマルクス主義に関する科学的社会主義の一般原則である。数十年の社会主義建設の実践を経て、現代中国の共産党員の人々は社会主義の経験と教訓総括したことを踏まえて、自国の実際の国情に基づいて、マルクス主義の普遍的真理と中国の実情を結合し、中国の特色ある社会主義建設の道を逐次模索・探求しだした。中国の特色ある社会主義の道、経済建設を中心とすることを堅持するだけでなく、また経済建設、政治建設、文化建設、社会建設およびエコ文明建設を全面的に推し進める。四つの基本原則を堅持するとともに、改革開放をも堅持する。絶えず社会生産力をたえず解放し発展させるだけでなく、全人民が共に豊かになることを実現し、人間の全面的な発展を促進する。現代中国は、中国の特色ある社会主義の道を堅持するのは、真に科学的社会主義を堅持することである。

  その二、発展段階においての「中国の特色」。社会主義初級段階の理論は中国の特色ある社会主義のもう一つの鮮明な「特色」である。鄧小平の中国の特色ある社会主義理論に対する重要な貢献は、社会主義初級段階の理論をうち出し、中国の社会主義建設のために科学的な「位置づけ」を提供した。マルクスは共産主義社会を「第1段階」と「高級な段階」と区分したが、レーニンも社会主義社会を「新しい社会の初級形式」と呼んでいたし、毛沢東は社会主義を2つの段階に区分して「未発達」と「比較的発達」2つの段階とした。鄧小平はわが国の基本的国情をしっかり把握したことを踏まえて社会主義初級段階の理論を明確にうち出し、わが国のために現段階の路線、方針と政策を制定するために科学的な根拠を提供し、「左」あるいは右的思潮を防ぐために力強い思想的武器を提供した。正に社会主義初級段階の理論の確立にいって、中国の特色ある社会主義を真に現代中国の偉大な実践という重要な現実の基礎の上に置いた。

  その三、経済制度においての「中国の特色」。中国の特色ある社会主義は経済制度面に自身の鮮明な「特色」を体現した。その年ソ連の社会主義モデルは全人民所有制(国家所有制)とコルホーズの所有制度から構成した社会主義の公有制である。新中国の成立後の最初の30年間、所有制度の構造はほぼソ連のモデルに似ている。実践は証明したように、単一的また先取り過ぎた所有制度の構造および分配モデルは最大限度に広範な人民大衆の積極性を引き出すことはできないし、社会生産力の急テンポの発展にも不利になる。党の第11期第3回中央委員会全体会議の後、わが党は公有制を主体として、多種の所有制経済が共に発展する基本経済制度を探求し形成し、労働に応じて分配を主体として、多様な分配方式が共に存在する分配制度を形成した。実践はこれがわが国の社会主義初級段階に適合した基本経済制度と分配制度であると証明した。

  その四、経済体制においての「中国の特色」。中国の特色ある社会主義の基本経済制度と分配制度を探求し確立すると同時に、わが党はまた経済運営体制の面で重要な探求を行った。伝統的観念によれば、人々は社会主義の経済運営体制が計画経済であるしかないと思っている。新中国成立後の最初の30年間、わが国の経済体制は基本的にこのような伝統的モデルによって運行した。われわれは、当時のこうした計画経済モデルが有限な国力を集中して重要な建設プロジェクトの完成において、確かに大きな威力を示し、重要な役割を発揮したことがあった。しかし経済のグローバル化、一体化時代の到来に従って、計画経済の弊害もだんだん浮き彫りになった。われわれの党は正に世界経済・社会が発展する新しい要請に適応し、中国の経済と社会の発展に適合する経済運営の新しい体制を探求し始めた。改革開放10数年の探求を経て、党の14回代表大会は社会主義市場経済体制を確立するという戦略目標を正式に明確に打ち出した。これは社会主義発展史における空前の創始であり、中国の特色ある社会主義の著しい「特色」である。

  その五、政治制度において「中国の特色」。マルクス主義の創始者が確立した社会主義政治制度に関する原則的要求に基づいて、わが党は中国の特色ある社会主義政治制度についたゆまぬ探求を行った。一、人民民主主義独裁の国家政権を確立したこと。これは中国の国情と結び付いてマルクス主義のプロレタリア独裁理論を具体的に運用して発展させることである。人民民主主義独裁を堅持することは中国の特色ある社会主義を堅持して発展させる信頼できる保証である。二、人民代表大会制度を確立した。この制度は中国人民がの人類の政治制度の歴史上の偉大な創造であり、人民が主人公となることを確保する根本的な政治制度であり、中国の社会主義民主政治の最も鮮明な特色である。三、中国共産党の指導下の多党合作と政治協商の制度を確立した。これは中国社会主義民主政治の特有な形式と独特な優位であり、このような政治制度はわが国の具体的な歴史的条件と現実的条件によって決定されていたし、わが国の政治制度の特徴と長所である。四、民族地域自治制度を確立した。これはわが国の民族問題を解決する基本政策であり、国家の基本的な政治制度の一つでもある。五、末端の大衆自治制度を確立した。わが国はすでに農村村民委員会、都市住民委員会と企業従業員代表大会を主要内容とする末端の大衆の自治体系を確立した。

  その六、文化制度においての「中国の特色」。社会主義の精神文明を建設し、中国の特色ある社会主義の先進文化を発展させる過程において、わが党は特に社会主義精神文明建設、とくに社会主義のイデオロギー建設のいくつかの基本法則と建設の道筋を探求し総括して、それによってわれわれが中国の特色ある社会主義文化建設の法則にに対する認識を新しいレベルと新しく高みに高めた。一、中国化マルクス主義理論成果で全党を武装し、人民を教育することを堅持する。わが党はあくまでもマルクス主義の基本原理を中国の具体的実践と結合することを堅持し、絶えずマルクス主義の中国化を推し進めるとともに、それを全党を武装し、人民を武装する強大な思想武器とする。二、社会主義の核心価値体系と核心価値観を建設する。社会主義の核心価値体系は社会主義イデオロギーの本質的体現である。社会主義の核心価値観は社会主義核心価値体系を踏まえてうち出したので、社会主義核心価値体系の核心であり、社会主義制度の思想と精神面の質的な規範性を体現し、社会主義先進的文化の精髄の結晶であり、中国の特色ある社会主義の道、理論体系と制度の価値的な表現であり、中華民族の偉大な復興という中国の夢を実現する価値的唱導である。三、調和のとれた文化を建設する。民族の優れた文化伝統を発揚することにより、人類文明の有益な成果を参考にして、調和理念を提唱し、調和精神を育成し、現代の中華民族文化がより多彩になり、更に吸引力と迫力を持つようにし、これは科学発展と社会調和を促進する重要な任務である。

  もちろん、以上の「特色」以外、中国の特色ある社会主義の道は社会建設、エコ文明建設および党の制度建設面で、相前後して一連の独自の特色を持つ方法と経験をも形成した。強調すべきは、すべてのこれらの「中国の特色」は、みな科学的社会主義基本原理と基本方策を堅持することを前提にしており、マルクス主義の矛盾の普遍性と特殊性に関する弁証法的統一関係を体現しており、普遍性(科学的社会主義基本原理)を捨てて、単に特殊性(中国の特色)を強調するか、それとも特殊性を捨てて、単に普遍性を強調するのは、どれも唯物弁証法の基本的要求に合致していないし、踏み込んで「中国の特色」の科学的な内包を真に把握することができない。

(作者が国家社会科学基金特別委託項目「中国の道の国内意味と国際価値」の筆頭専門家、北京交通大学教授)

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