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生産能力過剰の解消に長期的かつ効果的な仕組みを形成する

発表時間:2014-04-22 | 字体拡大 | 字体縮小

著者:曹建海 | 出所:「人民日報」(2014年3月4日7面)

  ここ数年、生産能力の過剰はわが国の経済発展に影響する難病となっていた。中国共産党第18期三中全会の『決定』は、生産能力過剰を防ぎ、解消するために長期的かつ効果的な仕組みを確立し、健全化し、生産能力過剰などの指標の業績考課体系におけるウェートを大きくすることを提起した。生産能力過剰の問題を解決するには、生産能力過剰をもたらす根源に着手すべきで、生産能力過剰を防ぎ、解消する仕組みを形成させる。

  改革開放以来、わが国は三回にわたって深刻な生産能力過剰現象が現われて、経済、金融、生態環境にかなり大きな危害をもたらし、わが国の経済成長の質に深刻な影響を及ぼし、経済構造の調整と産業高度化の推進が難しくなり、ひいては社会の安定にも悪影響をきたすこととなる。生産能力過剰が形成する原因としては比較的複雑で、経済構造が不合理で、投資と消費の割合が適正でなく、産業政策が明かにしていないなどが含まれている。生産能力過剰を解消するカギは長期的かつ効果的な仕組みを形成して、市場に資源配分において決定的な役割を発揮させることにある。

  総需要の構造の調整に力を入れる。社会の総需要には投資需要と消費需要が含まれる。需要構造が産業構造を決めるのであり、産業構造を調整する前提は需要構造を調整することである。消費率を逐次引き上げ、それに応じて投資率を下げ、投資需要による生産能力過剰の対策と産業のパターン転換・グレードアップの推進に有利な環境を提供し、生産能力過剰業種の消費財の生産分野、サービス業への業態転換もしくは産業の高度化を促進すべきである。

  市場体系の健全化に大いにに力を入れる。重点はインフラ産業や土地、鉱産資源、労働力、金融などの生産要素の市場化改革を深め、市場に資源配分において決定的役割を十分に発揮させる。今後の改革方向からみると、インフラ産業を改革する重点は参入基準を緩和し、競争的な市場構造を形成し、同時に自然独占の部分で効果的な監督管理を形成することである。土地市場を改革するカギは国有土地と農村集団建築用土地の権利が平等にし、市場が統一した、付加価値収益が公平で分かち合う土地制度を確立することにある。金融市場の改革は金融機構の参入基準を緩和し、金利の市場化を促し、多層的な資本市場を整備することに尽力し、中小企業と所有権再編に対する金融市場の支持を強化し、実体経済の競争力と効率を高めるべきである。

  市場の参入基準を緩和する。国有企業と民営企業の公平な競争環境をつくり、企業のミクロメカニズムと企業家の役割を十分に発揮させる。行政の簡素化と下部への権限委譲を推し進め、ミクロ経済を活性化にし、公平に競争する市場環境を形成するよう促進する。国有企業の改革の深化を推し進め、とりわけ国有資本の所有権と企業の経営権の分離化を徹底させるよう推し進める。企業に市場で公平に競争させ、優勝劣敗を実現させることは、企業の革新・発展を推進する基礎であり、生産能力過剰を解消する基礎でもある。

  税財制と租税構造を改革する。政府の考課体系の最適化をはかり、地方財政の透明化を推し進め、地方政府が建設型の政府から公共サービス型の政府への転換するよういっそう促す。財政・租税の改革は権限の最適化や調整を通じて、財政力の再配置を促し、不動産税と消費税を主とする地方の主体となるた租税体制の整備を推し進め、環境税の徴収を始める。地方政府の外商誘致・資金導入の方式と工業の発展を過度に重視する傾向を改める。政府の会計制度を充実し、政府のバランスシートを編成し、地方の資金調達の透明性を高め、地方の借り入れ規模を制限する。地方財政の透明性改革を推し進め、地方政府が主な精力を良好な環境づくりの取り組み、公共サービスの提供に注ぐよう促すことである。

  資源環境の財産権制度を充実する。生態環境の保護管理体制を改革し、高エネルギー消費、高汚染、一部の業種の低いレベルで過度な発展をあくまで防ぐ。資源環境のバランスシートを編成し、資源環境の許容能力の基準と計量の基準を明確し、生態保護のレッドラインを設定する。指導幹部に対して資源環境の離任監査を実行し、損害責任の終身追及制を確立する。市場化された生態環境の保護を促すメカニズムを導入し、資源の有料利用および環境汚染者が費用を負担する原則を堅持し、企業の生産・経営の資源環境コストを高める。地域排出削減協力の仕組みと省エネ量、二酸化炭素排出権、汚染物質排出権、水資源の利用権などの取引制度を確立し、地域間の生態補償と生態支払い制度を充実することを推し進める。

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