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世界銀行リポート、中国経済は改革と短期成長のバランスを

発表時間:2015-07-22 | 出所:『経済参考報』により | 字体拡大 | 字体縮小

  世界銀行が7月1日に『中国経済速報』を発表し、中国経済の成長は緩やかになるが、より持続的成長の軌道に乗せ、成長の趨勢がさらに穏やかになり、より調和とれるようになり、これは世界2位のエコノミーの「新常態(ノーマル)」になるとあった。同時に次のように指摘し、こういう趨勢の下、政府は改革と短期成長のバランスを保つよう配慮する必要があると。 

  世界銀行のチーフエコノミストとリポート作成責任者カーリス(Karlis Smits,)が次のように表し、「短期的には、中国経済成長の鈍化は政府が構造調整と金融の脆弱さを解決するための政策的な努力が進捗していることを意味する。中期的には、これらの努力は中国経済の成長パターンの逐次転換の推進に役立ち、つまり制造業からサービス業へ、投資から消費へ、輸出から内需への転換である」。 

  金融分野から見ると、リポートでは、信用貸付け規模の指標を全面的に評価し――社会の融資総額の増加は引き続き下がっている。この傾向は政府が信託商品と銀行間資産に対する管理監督を強化し、企業と政府ローンの需要を規制する措置を反映し、投資家がノンバンク金融商品に対するリスク意識が強くなることをも反映している。だが、貸付けの増加が緩やかになるけれども、中国のレバレッジ率は上昇しているとあった。 

  財政分野から見ると、リポートでは、中国全体の財政情勢は依然として良好なことを維持しているが、いくつか挑戦と問題は依然として存在しており、たとえば経済が下がったことにより租税収入の増加は緩やかになり、財政支出は急激に縮小し、地方政府系債務の管理などがそれである。 

  上述の経済情勢に対応して、世界銀行の駐中国代表部のチーフエコノミスト呉卓瑾は特に次のように指摘し、改革施策と短期成長のバランスを保つよう配慮することが依然として2015年度の仕事の重点である。経済の短期成長を刺激する政策措置と経済の長期成長を目指す促進政策措置の間には、矛盾が存在する可能性がある。 

  リポートはこれに対して、いくつかの的確性が強く、及ぶ範囲の狭い刺激措置がこうした両面の矛盾を軽減するのに役立ちかもしれないが、その実施が更に困難である。リポートはつぎのように判断し、もしも政府は構造的改革を完成させて、経済の脆弱性を低減させよと決心すれば、経済は次第に減速するであろう、もしも経済成長率は大幅に下がる兆しが見えて、特定分野へ刺激を通じて改革による短期成長への影響を緩和させると。更に、中国経済の成長率は2015年に7.1%に下がると予想し、2017年に6.9%に下がると踏み込んで判断した。