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第1四半期、経済指標がなぜ所期を上回ったか

発表時間:2017-06-01 | 字体拡大 | 字体縮小

著者: | 出所:『人民日報』

 

417日に開催された国務院新聞弁公室の記者会見では、国家統計局のスポークスマンである毛盛勇氏が次のように述べている。第1四半期のGDPは前年同期比で6.9%上昇し、前年の同期より0.2%加速し、前年の第1四半期より0.1%加速した。「安定さの中に進歩を求める工作の総基調を堅持し、新発展理念を貫き、実施し、供給側の構造的改革の推進を主線とし、中国経済は安定さの中で好転する発展態勢を続け、主要指標が所期を上回り、良好な開局を実現し、一年間の発展の所期目標を実現し、実際の仕事でより良い成果を成し遂げるために確実な基礎を打ち立てた。」 

どんな要素が第1四半期の経済成長を支持したか 

第二次産業、特に工業の支持力が向上し、消費の基礎的な役割が強化し、輸出の貢献がマイナスからプラスへと転換した 

「マクロ経済の四つの指標でまとめてみれば、今、中国経済は経済成長の回復、価格全体の安定、就業規模の拡大、国際収支の改善という良好な構造を示している。」と毛盛勇氏が第1四半期の中国経済の動向をまとめる時にこのように述べている。 

経済成長が回復した。第1四半期のGDPは前年同期比で6.9%上昇した。特に規模以上の工業の増加価値は前年同期比で6.8%上昇し、前年の同期より1.0%加速した。また、サービス業の増加価値も前年の同期より少し加速した。 

物価全体が安定している。第1四半期のCPIは前年同期比で1.4%上昇し、住民消費価格も穏やかに上昇する態勢を示している。第1四半期のPPIは前年同期比で7.4%上昇した。 

就業規模が拡大した。第1四半期、都市部新規就業者数は334万人で、前年の同期より16万人増加した。3月の末に、都市部調査失業率と大都市調査失業率は2月の末より少し下落し、比較的に低いレベルに位置し、特に、大都市調査失業率は5%を下回った。2月の末に、農村出稼ぎ労働力は前年の同期より2.7%上昇した。また、市場求人倍率、すなわち空き持ち場と求職者数の比率は1.13で、前年の同期を少し上回り、市場の全体就業環境が良いことを示している。 

国際収支が改善された。「経常プロジェクトからみれば、第1四半期の貨物貿易輸出超過は4500億元を超えている。資本プロジェクトから見れば、当面の資本の流入流出はより合理的、系統的になり、人民元の為替リートと外貨準備全体が安定している。」毛盛勇氏の分析によると、総合的なマクロ経済経常用の四つの指標からみれば、当面、中国経済運行が安定さの中で好転している。 

それでは、どんな要素が第1四半期の経済成長の回復を支持したか。 

まず、第二次産業、特に工業の支持力が向上している。第1四半期、第二次産業の増加価値は前年同期比で6.4%上昇し、前年の同期を0.5%上回り、第二次産業がGDP成長に対する貢献率は36.1%で、前年の同期を1.1%上回った。 

「去年以来、供給側の構造的改革の着実な実施につれて、市場供給関係が明らかに改善され、PMI非製造業商務活動指数などの先行指標からみれば、企業の自信全体が強化している。」毛盛勇氏の分析では、当面、企業利益の成長が比較的に速く、特に12月、規模以上の工業企業の利益は前年同期比で31.5%上昇し、業績がよくなれば、生産が拡大する。従って、工業生産が加速し、経済成長全体に巨大な貢献をした。 

次に、消費の基礎的な役割が強化している。第1四半期、消費が経済成長に対する貢献率が77.2%に達し、前年の同期を2.2%上回った。 

消費の貢献率が引き続き向上し、主に次のような三つのことに由来している。一、住民の所得が向上した。第1四半期、住民の収入は実際に7.0%上昇し、前年の同期を0.5%上回った。収入の成長は消費の成長に前提と保障を提供する。二、消費がグレードアップした。中国住民消費構造のグレードアップが加速し、実物消費の中で、品質消費が加速し、サービス消費が総消費に占める割合が引き続き向上した。三、消費の分野が拡大した。大衆創業・万衆革新が盛んになり、数多くの消費モデルと業態を生み出し、振興消費の発展をもたらし、新動力の成長をも促進した。 

最後に、輸出貢献がマイナスからプラスへと転換した。それも経済好転の重要な支えだ。第1四半期、中国の貨物貿易輸出超過が35.5%低下した。価格要素を削除し、サービス貿易を考慮に入れれば、総貨物とサービス貿易の輸出超過は前年を上回っている。そのため、第1四半期、貨物とサービス貿易の純輸出が経済成長に対する貢献は4.2%であるが、前年の同期は11.5%だった。 

当面、経済成長の駆動力とは何か。 

第三産業と消費は「主要なエンジン」 

1四半期の6.9%の経済成長は確かに所期を上回ったが、インフラと不動産を代表とする投資こそが今回の経済成長を支えるバラストであるため、当面の経済成長は内的動力と持続可能性を欠けているという考え方を持つ機構が少なくない。では、経済成長の駆動力とは何か。 

毛盛勇氏によると、第三次産業と消費は当面、中国経済成長の「主要なエンジン」だ。産業構造からみれば、第三次産業が経済に対する貢献率が60%を超え、依然として経済成長を推進する最大の力だ。需要の角度からみれば、消費が経済成長に対する貢献率は77.2%で、前年の同期を2.2%上回り、資本の貢献率が20%を下回り、明らかに低下した。 

「経済全体の成長が好転しているのは、資本の推進によるものだと思い込むのはよくない。実際に、消費の発展が加速し、サービスの発展も加速している。それは、発展現段階の必然的な反映だ。」と毛盛勇氏が述べている。 

投資からみれば、第1四半期、民間投資の成長率は7.7%で、12月より1%上昇した。製造業の投資は前年同期比で5.8%上昇し、12月より1.5%上昇した。両者は去年の9月以来の回復態勢を維持し、市場の内的動力と活力が強化していることを反映している。 

「当面の状況からみれば、民間投資の回復は基礎を持っている。第一、市場の供給関係が全体的に好転し、市場活力が改善され、民営企業の投資と発展により良い条件を作り出した。第二、「放管服」改革、PPPプロジェクトの推進などを始めとする政策の支持は、民営企業により広い空間を提供し、民間投資の発展に有利だ。」と毛盛勇氏が述べている。当面の経済発展の全体傾向からみれば、実体経済はすでに好転している。政策支持の強化につれて、より多くの資源が模擬経済から実体経済へと転換し、実体経済がより良く発展するような条件を備えるようになった。 

市場の内的動力の強化は、新発展理念のけん引や、供給側の構造的改革の推進に深く関わっている。生産能力の削減の面では、第1四半期、規模以上の工業の生産能力利用率は75.8%で、前年の四半期を2.0%上回った。レバレッジ率の解消の面では、工業企業資産負債率とコストが低下し、2月の末に、規模以上の工業企業の負債率が56.2%で、前年同期比で0.6%低下した。コストの軽減の面では、前二カ月、規模以上の工業企業の百元あたりの主要営業業務の収入のコストは84.91元で、前年同期比で0.28元減少した。在庫品の減少の面では、3月の末、不動産販売面積は前年同期比で6.4%低下し、下げ幅は前年末より3.2%拡大した。短所の補いの面では、生態保護と環境管理業、公共施設管理業、農業などの分野の投資が加速した。 

未来の経済成長の見通しをどう見るか 

中国経済運行の安定性が強化している 

1四半期、GDPの成長率が6.9%で、人々の目を引きている。では、未来の経済成長の見通しをどうみるか 

毛盛勇氏からみれば、中国経済運行の安定性が強化している。 

「経済運行が安定し、一般的に言えば、成長スピードが安定、就業が安定、物価が安定、収入が安定しなければならない。成長率からみれば、2015年、経済成長率は6.9%、2016年は6.7%、今年の第1四半期は6.9%、経済成長の波動が非常に小さく、それも経済成長が益々安定することを示している。経済成長の安定は、成長率に波動がなく、各四半期が全く同じというわけではなく、未来は四半期ごとに成長していくというわけでもない。それは現実と浦経済法則に符合しないのだ。」 

では、なぜ中国経済成長の安定性が強化していると言われているか。 

まず、中国経済構造は大きな変化を示した。産業からみれば、第三次産業の割合は50%を超え、しかもサービス業の運行が安定し、発展態勢がよく、すでに経済安定のバラスト、安定装置となっている。需要からみれば、消費の貢献率は60%を超え、経済安定の強力な支えとなった。 

また、中国経済の未来発展の潜在力が巨大だ。発展途上大国として、中国経済が長期的に好転するという基本面に変わりはない。新型都市化、新型工業化、農業現代化、情報化という「四化」が同時に発展し、協調的に発展する空間が大きく、経済発展の潜在力も大きく、強靭性が強く、柔軟性もある。経済発展の空間と潜在力はまだまだ大きい。

最後に、供給側の構造的改革はボーナスを引き続き釈放する。「40年近くの高速成長で、中国は非常に豊富な物資資本を積み重ねてきた。人的資本も益々豊富で、党中央国務院は供給側の構造的改革を着実に実施し、肝心な分野と重要な一環の改革を着実に推進し、改革のボーナスが次から次へと釈放されている。中長期的にみれば、中国経済の発展潜在力はかなり巨大だ。」と毛盛勇氏が述べている。 

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