中国共産党中央党史・文献研究院:人類の前途・運命の問いかけに科学的回答する中国の知恵・中国の方案

| 著者:中国共産党中央党史・文献研究院 | 発表時間:2021-09-01

 人類運命共同体の構築を促進し、恒久の平和、各国がすべて安全で、共に繁栄し、開放・包容な、清潔で美しい世界を建設すること、これは習近平総書記は大国の指導者として責任感を持って、人類歴史の発展する進捗の高い次元に立って、中華民族の偉大な復興の戦略的大局と世界の百年に一度の大きな変動とを総合的に勘案し、「どんな世界を建設し、どのようにこの世界を建設するか」などの人類の前途・運命にかかわる重大な課題を深く考える過程で、うち出した重要で新しい理念であり、習近平外交思想の核心と精髄と構成した。この重要な理念の形成する歴史的な背景と科学的な内包、精神的本質、実践の上の要求と重要な意味を的確にとらえること、これはわれわれが習近平の新時代中国の特色ある社会主義思想を深く学び、理解し、貫徹し、努めて中国の特色ある大国外交の新局面を切り開くために、極めて重要な意味がある。

 一、人類の前途・運命という重大な問題を深く思考する過程で、人類運命共同体構築の理念と一連の政策・主張が形成される

 人類運命共同体とは、文字通りで、世界のすべての民族、すべての国家の前途と運命は密接に結びついており、苦難をともにし栄辱をともにするべく、われわれが生まれ育ったこの星を、睦まじい大家庭にし、世界各国の人々の素晴らしい生活への憧れを現実にすることである。

 2013年3月、習近平総書記はロシアモスクワ国際関係学院での講演の中で、初めてこの理念を提起して、次のように指摘し、「この世界は、各国が互いに結びつき、依存する程度がかつてなく深まり、人類は同じ一つの地球村に生活し、歴史と現実が合流する同じ一つの時空に生活して、ますますもちつもたれつの運命共同体になっている」。1月ヵ後、博鰲アジアフォーラムの年次総会で、またこの理念を解明して、運命共同体の意識をしっかりと確立する正しい方向をうち出し、果敢に変革・革新して、共同発展のために尽きない動力を提供し、心を一つにして平和を守り、共同発展の促進に安全保障を提供し、協力の促進に力を入れて、共同発展の促進に有効な方途を提供する。開放・包容を堅持し、共同発展のために広大な空間を提供する。2014年3月、習近平総書記は国連教育科学文化機関(ユネスコ)本部における演説で、文明の交流・相互参照する角度から更に指摘し、「人類が今日の世界は、異なる文化、人種、皮膚の色、宗教、それに異なる社会制度からなっている。各国の人々は、持ちつ持たれつの運命共同体を形成している」。2015年9月、習近平総書記は第70回国連総会の一般討論演説で、人類運命共同体の科学的な内包を初歩的かつ系統的に述べて、「対等なつき合い、対話・思いやりに基づくパートナーシップを確立する必要があり」、「公正・正義、共同建設・共同享受に基づく安全保障のあり方を確立すべく」、「開放・革新、包摂・互恵に基づく発展の未来を追求する必要で」、「和して同ぜず、何でも分け隔てなく受け入れる文明交流を促す」「自然を大切にするグリーン発展型のエコシステムを構築する必要がある」。

 この段階、習近平総書記は人類運命共同体の推進を巡り、中国と世界の関係、中国が平和発展の道を歩む自覚と自信、どんな世界を建設し、どのようにこの世界を建設して、積極的にグローバルなパートナー関係を発展し、「一帯一路」建設などの問題について系統的に述べ、なぜ人類運命共同体を構築するのか、どのように人類運命共同体構築を促進するのかなどの一連の基本問題を一応回答して、習近平総書記の中国と人類の前途の運命に対する深い思考を集中的に体現した。

 中華民族の偉大な復興の中国の夢を実現するには、必ず現代の世界のテーマと中国と世界の関係を正しくとらえなければならない。平和と発展の時代テーマは人類運命共同体を提起した背景であり、その出発点と立脚点でもある。この世界では、各国の相互関係・相互依存の度合いがこれまでになく深まり、この流れに直面して、すべての国家、すべての民族は必ず改めて世界との関係の問題を考えて答えなければならない。中国はすでに中華民族の偉大な復興を実現する肝心な段階に入って、世界が発展する大きな趨勢をはっきり見極め、時代の流れについていくことは、きわめて重要である。習近平総書記は次のように強調し、グローバルな視点を持って、国内の発展と対外開放を統一し、中国の発展と世界の発展と統一して、中国人民の利益を各国人民の共通利益と結び付け、各国との互恵協力を不断に拡大し、よりいっそう積極的な姿勢で国際事務に参加して、共にグローバルな試練に対応して、努めて世界の発展のために貢献する。これは、人類運命共同体構築の促進は外交辞令ではなく、中国の夢を実現するための内在する要求であり、中国の特色ある社会主義のあるべき意義であり、現代の中国共産党員のグローバルな視野を鮮明に具現している。

 瀾滄江―メコン川流域にある中国ラオス鉄道は中国の「一帯一路」インシアティブとラオスの「鎖国陸地を連結陸地国に変える」戦略とのドッキングプロジェクトである。中国ラオス鉄道はすべて中国の技術標準と管理標準を採用して建設し、設計の時速160キロメートル・電化旅客・貨物車両混合輸送鉄道、2021年12月に竣工し開通する計画である。図はラオスビエンチャン省で上空から見る(ドローン撮影)建設中の中国ラオス鉄道(左)。 新華社発

 中国の急速な発展と総合的国力が日に日に強くなるにつれて、国際上一部の人は中国が「国が強くなれば必ず覇を唱える」道を行くと心配し、一部の人はいわゆる「中国脅威論」をうち出した。これらの論調の発生は、一部は中国に対しての無知あるいは誤った読みからか、一部は焦っていることから、また一部は根強い偏見によるものである。中国はどのように発展し、中国が発展したら、どんな国家になるだろうか、これがわが民族の復興の道のりで必ず答えなければならない問題となる。習近平総書記は異なった場でこの問題に答え、人類運命共同体構築に対する認識を提起したうえ、不断に深めている。習近平総書記は次のように強調し、「中国人民は「国強必霸」の論理を受け入れない。世界各国の人々と融和的に共存し、調和的に発展し、ともに平和を追求し、平和を守り、平和を共有したいと考えている」、「中国の夢の実現に向けた中国人民の努力は、非常に大きなチャンスを世界にもたらすことでしょう」、「中国は、より多くの国際的な責任を積極的に担い、人類の良識と国際公理を世界各国と共同で守り、世界的・地域的な取り組みにおいて公平と正義を呼びかけ、地域的な緊張・紛争等の解決にいっそう意欲的に参与し、世界の平和の擁護を通じて自国を発展させると同時に、自国の発展によって世界の平和を促進していく」。人類運命共同体の構築で協力・ウィンウィンの新しい構想で「ゼロサムゲームや勝者総取り」といった古い考え方を捨て、中国人民の夢と各国人民の夢を更に一緒に緊密に結び付ける。

 図は2018年9月14日撮影した中国企業が請け負って建設したモルディブ・ヴェラナ国際空港の新しい滑走路。 新華社発 之図/撮影

 人類運命共同体構築の理念をうち出すとともに、習近平総書記は創意的に「一帯一路」イニシアティブを提起して、努めて人類運命共同体構築のために重要な実践のプラットフォームの建設に取り組む。2013年、習近平総書記はカザフスタンとインドネシア訪問の際、それぞれシルクロード経済ベルトと21世紀海上シルクロード建設イニシアティブをうち出した。このイニシアティブを実践に移すよう促すために、アジアインフラ投資銀行(AIIB)の設立計画を提案するとともに、中国政府を代表して400億ドルを出資してシルク・ロード基金を設立と宣言して、中国が世界と共に発展する断固たる意志を体現した。「一帯一路」建設は空疎なスローガンではなくて、目に見えて、手で触れられる具体的な措置であり、地域諸国に確たる利益をもたらすことでしょう。習近平総書記は次のように指摘し、勢いに乗って進み、勢いに従って取り組み、「一帯一路」を平和の道、繁栄の道、開放の道、革新〈イノベーション〉の道、文明な道、経済グローバル化の流れに順応する最も幅広い国際協力のプラットフォームに築き上げる。

 習近平総書記で自ら手配して推進した下、関係各方面が共に努力して、「一帯一路」の建設は実質的に足みだし、不断に深化・充実させ続け、安定的に遠くまで前進し、質の高い発展をして、世界に人類運命共同体構築の広大な将来性を表し、人類運命共同体の構築に強い原動力を注ぎ込む。

 二、「世界の問いかけ、時代の問いかけ」に科学的に回答し、いっそう系統的、人類運命共同体構築の理念の科学的な内包を深く詳しく述べて、この重要な理念をよりいっそう豊かになり、整えて、日ましに人の心に深く染込む。

 人類運命共同体理念の科学的内包を初歩的系統的に詳しく述べてから、習近平総書記は引き続き深く突っ込んで考えてこの重要理念を不断に十全化した。

 2015年10月、習近平総書記はイギリスのシティ・オブ・ロンドンの市長の主催した晩餐会で演説を行い、「世界経済の成長の促進とグローバル・ガバナンスの改善に中国の知恵と力を貢献する」高い次元から人類運命共同体構築の初志を詳しく述べた。次のように指摘し、「中国の発展は国際社会から恩恵を受けているから、この大家族に中国は必ず恩返しする。中国は、一貫して国際協力を呼びかけ、多国間主義に積極的に参与しており、揺るぐことなく互恵ウィンウィンの開放戦略を実施していく。私たちは、国力の向上に合わせて、一歩一歩相応の責任をより多く担うようにしていく。そして、世界経済の成長の促進とグローバル・ガバナンスの改善に中国の知恵と力で貢献してく。中国の発展は、他国の利益を犠牲にしないばかりか、共通の利益を増進するだけだ」。同年11月、気候変動パリ大会の開幕式で演説し、気候変動対策における世界的努力により人類運命共同体構築の促進にもたらす啓発を深く突っ込んで分析した。習近平総書記は次のように指摘し、「地球規模の課題を前にして、各国は、対話を強化し、ベストプラクティスを交流して学び合い、互いに長短を補い合い、そうする中で共同発展を実現し、すべての人々に利益をもたらすべきだ。同時に、「和して同ぜず」を提唱し、各国が自国の国情に最も合った対応策を模索するのを認めなければならない」。2016年9月、習近平総書記は杭州で開かれたG20ビジネスサミット(B20)の開幕式で行った基調講演で、この理念を引き続き解明した。「中国の発展は国際社会から恩を受けているから、中国は国際社会により多くの公共財を提供したいと考えている」、「中国が提唱している新たなメカニズムや新たなイニシアティブは、新規まき直しをするためのものでも、どこかの国に矛先を向けるためのものでもなく、既存の国際メカニズムを効果的に補い、改善するものであり、協力・ウィンウィン、共同発展の実現を目標としている」。つまり、中国の対外開放は、一人芝居をしようとするものではなく、各国の共同参加を歓迎するものである。勢力圏をつくろうとするものではなく、各国の共同発展を支援するものである。自らの裏庭をつくろうとするものではなく、各国の共同庭園を造成するものである。

 2017年1月、習近平総書記は国連のジュネーブ本部での講演で、人類運命共同体の理念の提出した動機、ビジョンと実施する道筋を詳しく解釈した。講演の冒頭に有名な「世界の問いかけ、時代の問いかけ」を提起した。「今日の世界は不確実性に満ちている、人々は未来に対して期待を寄せつつも戸惑いを感じている、ということでした。世界はどうしたのか、私たちはどうしたらいいのか――これは、世界全体が考えている問題であり、私がずっと考えている問題でもある」。百数年来人類が発展した進歩、被られた災難、最も切実な訴えを振りかえって、人類が大発展・大変革・大調整の時期にあり、さまざまな問題と挑戦(試練)が絶えず、リスクが日に日に増える時代にあり、つぎのように強調し、「平和の灯火を代々伝えていくため、発展の原動力を絶え間なく生み出し、文明の光を燦々と輝かせることは、各国の人々の期待であり、私たちの世代の政治家が担うべき責任でもある。中国の方案は、人類運命共同体を築き上げ、ウィンウィンと発展の共有を実現する」。今回の講演で、習近平総書記は「対話・協議を堅持し、恒久的に平和な世界を築くべく」、「共に建設し、共に分かち合うことを堅持し、普遍的に安全な世界を築くべく」、「協力・ウィンウィンを堅持し、共同繁栄の世界を築くべく」、「交流・学び合いを堅持し、開放的・包摂的な世界を築くべく」、「グリーン・低炭素を堅持し、清く美しい世界を築くべきだ」。5つの方面で人類運命共同体に向けて前進する道筋を提起した。

 習近平総書記が深く詳しく述べた人類運命共同体構築の理念は、すばらしい世界を建設する中国のたゆまぬ追求を乗せているとともに、各国人民が世界の新しい秩序に対するすばらしい期待にも映り、国際社会の特に広範な発展途上国の普遍的な歓迎を受け、広く支持されている。その後まもなく、この理念は次々と一連の国際的文献に盛り込まれている。2017年2月10日、この理念は国連社会開発委員会の文書「アフリカ開発のための新パートナーシップ・ソウシャル的次元決議」に盛り込まれた、3月17日、アフガニスタン問題に関する国連安全保障理事会第2344号決議に添え付けた。3月23日、「経済、社会、文化の権利」と「食糧の権利」の国連人権理事会の2つの決議に盛り込まれ。11月2日、「宇宙空間における軍拡競争を防止する一層的確な措置」、及び「宇宙空間に最初に武器を配備しない事」に関する両決議に盛り込まれた……これは、人類運命共同体構築の理念はすでに国際社会で広範に認可されたことを表明した。この理念は、世界の各国人民が平和、発展、繁栄にあこがれている最大公約数を集合し、世界がより一層良く発展するために前進する方向を示し、中国の知恵をささげ、中国の方案を提供した。

 2017年10月に開かれた党の第19回全国代表大会で、人類運命共同体構築の促進を、習近平の新時代中国の特色ある社会主義思想の「8つの明確な」の重要な内容として、新時代中国の特色ある社会主義を堅持し発展する基本方策の1条として、中国が時代の流れと人類文明の進歩的な方向を率いる鮮明な旗印となった。第19回全国代表大会報告の第12部分は「平和発展の道を堅持し、人類運命共同体構築の促進」を題目として、人類運命共同体理念の豊富な深い内包と時代的価値を詳しく述べた。2018年3月、第13期全国人民代表大会第1次会議は人類運命共同体構築の促進を更に国家意志に引き上げて、《中華人民共和国憲法修正案》に盛り込まれた。

 習近平総書記はうち出した人類運命共同体構築の理念が、人類の前途・運命の高い次元に立って、国内と国際という二つの大局をよりよく統一的に考慮し、新時代の中国は世界の平和と発展により大きな貢献をなす大国としての責任と崇高な使命を果たし、中国共産党、中国政府と中国人民が人類運命共同体構築の促進、人類の発展の推進と世界のすばらしい前途の実現を促進する真摯な願いと決意を具現している。

 三、新型コロナウイルス感染症(COVID19)に立ち向かう戦いは人類運命共同体構築が人類の共通の挑戦に対応し、いっそう繁栄し素晴らしい世界を建設する世の中の正しい道を十分に立証されている

 人類運命共同体構築は中国がグローバルな挑戦に対応し、グローバル・ガバナンスを改革し、十全化するためにうち出す系統的なソリューションである。

 党の第19回全国代表大会後、習近平総書記は引き続き深く突っ込んで人類運命共同体構築の方途を詳しく述べ、上海協力機構加盟国元首理事会第20回会議で、初めて上海協力機構の枠組み内で「衛生健康共同体」、「安全共同体」、「発展共同体」、「人文共同体」の重要な提案を提起した。アジア太平洋経済協力(APEC)の第27回非正式首脳会合で、初めて開放・包容、革新(イノベーション)・成長、相互連結、協力・ウィンウィンのアジア太平洋運命共同体を詳しく述べた。総書記はまた多くの国内外の場で「サイバースペース運命共同体」、「核安全な運命共同体」、「海洋運命共同体」、「人類衛生健康共同体」などの重要な提案をうち出して、「人類運命共同体」の内包を更にはっきりして具体的になっている。同時に、中国は一連の実務的措置を講じて、人類運命共同体構築を理念から行動に転化するよう推し進めた。多国主義を断固として守ることから力を合わせて気候変動に対応まで質の高い「一帯一路」共同建設から、世界の貧困削減協力を引率まで、中国の実際行動は「人類運命共同体構築」という「思想の木」が実り多く成果を収めた。

 2020年3月13日、中国はと中東欧17ヵ国は新型コロナウイルス感染症対策専門家(テレビ会議)を開き、感染症対策の経験と情報を分かち合い交流した。これは中国が人類運命共同体の理念を基づいて、全世界の公衆衛生安全事業のために貢献する重要な対策措置である。図はラトビア首都リガで、ラトビアの衛生専門家は中国駐ラトビア公使館でテレビ会議に参加している。 新華社発 アニス/撮影

 突如に襲われてきた新型コロナウイルス感染症は更に特殊な形で人類運命共同体構築する重要な意義を検証した。この百年来世界規模で発生する最もひどいパンデミックに直面して、人類は1本の正しい道しかなく、つまり習近平総書記は指摘した、人類運命共同体構築の目標を目ざして前へ邁進するのである。感染症と闘う過程で、中国は歴史の正しい側に立っており、あくまでも世界平和の建設者、世界が発展する貢献者、国際秩序の擁護者とすることを堅持している。習近平総書記は相前後して数十人の外国指導者と国際組織の責任者と会談して、電話をしたりテレビ会合を行い、20ヵ国・地域(G20)首脳特別会議、第73回世界保健総会(テレビ会議)、中国・アフリカ「団結抗疫」特別サミット、第75回国連総会とAPEC・CEOサミットなどに出席し、人類運命共同体構築の促進の重要性と必要性を詳しく述べた。

 中国は終始「オープン・透明・責任を持つ」という姿勢で、積極的に国際義務を履行し、いち早く世界保健機関(WHO)と関連国家と地域・組織にすすんで疫病発生の感染症情報を開示して、新型コロナウイルスのゲノム配列などの情報をいち早く発表したほか、診療案と防止・抑制案を直ちに公表し、防止・抑制と救急・治療の経験を留保することなく各方面と共有した。自国の感染症防止・抑制状況が巨大な圧力に直面しながら新中国の成立以来、援助する時間が最も集中し、及ぶ範囲が最も広くなる緊急人道主義行動を行い、グローバルな感染症対策物資の最大供給国とした割役を発揮し、実際行動で全世界の幾千幾万の人々の生命を救った。中国の研究開発中の新型コロナウイルスワクチンが完成・実用化後に国際公共財として提供することを承諾して、ワクチンの発展途上国での取得可能、アクセス可能、費用負担可能を確実に確保するために中国の貢献をした。中国アフリカ協力フォーラムの枠組みの下で関連アフリカ国家に対して2020年末に償還期限を迎える対中国の無利子借款の未返済分の債務を免除し、伝染状が特に重い、圧力が特に大きなアフリカ諸国への支援の度合いを大きくして……これらのすべては生き生きとして中国が人類運命共同体構築を促進する大国としての責任を持つことを明かにした。

 習近平同志を核心とする党中央の強靱な指導する下、中国は世界に先駆けて新型コロナウイルス感染症を抑制し、真っ先に操業・生産の回復、経済がマイナスからプラス成長へと実現した。これらの成果は全世界が当面する危機に打ち勝つために参考になる案と方途を提供して、人類運命共同体理念をいっそう人の心に深く染込むよう促進した。

 新型コロナウイルによる伝染症は国際枠組みの調整を加速した。世界経済は深く衰退し、グローバル産業チェーン、サプライチェーンは衝撃を受け、ガバナンス赤字、信任赤字、発展赤字、平和赤字はなお拡大しつつあり、一国主義、保護主義、いじめ行為が上昇し、経済のグローバル化は逆流に遭遇し、世界経済のリスクと不確定性を激化させた。各種の複雑で厳しい挑戦に直面して、人類はいかなる時よりも協力を強化する必要があり、共に困難を克服、手を携える前進しなければならない。

 伝染症はグローバル・ガバナンスに弱い部分があることをはっきりと示しており、国際社会ではみなポストコロナ時代の国際秩序とグローバル・ガバナンスに非常に関心を持っている。習近平総書記の20ヵ国・地域(G20)首脳第15回会議第1段階会合の演説で次のように指摘し、「共同建設・共同享有原則に従うべく、多国主義を堅持し、開放・包容を堅持して、互恵ウィンウィン・協力を堅持して、時代とともに前進することを堅持すべきである」。また、国連を核心とする国際体系を強化しなければならない。各方面は国連の権威と地位を断固として守るべく、国連憲章の趣旨と原則を固く守り、国際法を基礎となる国際秩序を擁護しなければならない。グローバル経済のガバナンスの枠組みを整えなければないらない。ルールに基づく透明で、差別のない、開放的、包容的多角貿易体制をしっかりと擁護し、世界貿易機関(WHO)改革を支持し、その有効性と権威を強め、自由貿易を促して、一国主義と保護主義に反対し、公平競争を守って、発展途上国の権益と空間(余地)を保障しなければならない。グローバルな挑戦に対応する能力を高めるべきである。現在、最も差し迫った任務はグローバルな公衆衛生体系を強化し、新型コロナウイルスによる伝染症とその他の伝染症を防止・抑制する。生態環境分野の国際協力に力を入れ、われわれの生活・生命の拠り所であるみなの故郷をしっかりと守っていかなければならない。

 習近平総書記が人類運命共同体構築の促進に関する一連の重要な論述は、世界歴史に関するマルクス主義の思想と世界百年に一度の大きな変動、我が国の外交の具体的実践と結合した科学理論のたまものであり、平和・発展、協力・ウィンウィンの時代の流れに順応し、力強く中国の特色ある大国外交理論と実践の革新をリードして、人類社会の共同発展、持続的な繁栄、長期にわたる安定のために青写真を描きだして、中国が自身の発展を世界の発展と統一するグローバルな視野・心と大国としての責任を持つことを具現している。

 人類運命共同体構築は歴史の過程であり、一挙に成し遂げることはできず、順風満帆に進むこともあり得ず、長期にわたって粘り強く努力するほかに道はない。人類運命共同体を構築するため、われわれは粘り強く、止まれずに努力するべく、現実が複雑のために夢を諦めることはできず、理想が遥か遠いために追求をも諦めてはならない。各方面は人類運命共同体の理念を確立しさえすれば、いっしょに計画を立てて、ともに実行し、少しずつ努力を堅持して、長き少しずつ積み重ね、たゆまず奮闘すれば、人類運命共同体構築の目標は必ず実現することができるであろう。

 出所:《求是》2021年第1号

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