習近平主席の世界気候サミットでの演説全文

出所:http://www.china-embassy.or.jp2020-12-12 | 著者:習近平 | 発表時間:2020-12-17

中国の習近平国家主席が12日ビデオ方式で開かれた「世界気候サミット(Climate Ambition Summit)」で行った演説全文次の通り。
尊敬するグテレス事務総長
尊敬する同僚の皆さん
きょうの世界気候サミット出席を非常にうれしく思います。5年前、各国指導者は最大の政治的決意と知恵で気候変動に対応する「パリ協定」について合意しました。この5年間、「パリ協定」は実施段階に入り、国際社会の幅広い支持と参加を得ました。現在、国際的枠組みが急速に変化し、新型コロナウイルス肺炎の感染が人と自然の関係に対する深い反省を呼び、世界の気候ガバナンスの将来に一段と関心が寄せられています。ここで3点提案したいと思います。
第一に、心を一つに団結し、協力ウィンウィンという気候ガバナンスの新局面を開くことです。気候変動という挑戦〈試練〉を前にして、人類は運命を共にしており、一国主義に活路はありません。われわれは多国間主義を堅持し、団結を重んじ、協力を図ることで、はじめて互恵ウィンウィンが可能となり、各国人民を豊かにすることができます。中国は各国が「パリ協定」を支持し、気候変動対応により大きく貢献することを歓迎します。
第二に、大志を抱き、それぞれが最善を尽くす気候ガバナンス体系を形成することです。各国は共通だが差異ある責任の原則に従い、国情と能力に応じ最大限、行動を強めるべきです。同時に先進国は発展途上国に資金、技術を提供し、能力づくりを確実に支援すべきです。
第三に、自信を強め、「グリーンリカバリー」という気候ガバナンスの新たな考え方を堅持することです。山紫水明こそ金山銀山であります。グリーン低炭素の生産方式、生活様式を大いに提唱し、環境に配慮したグリーン開発の中から発展のチャンスと原動力を見つけ出すことを大いに提唱すべきです。
中国は「パリ協定」の合意で重要な貢献をしました。また「パリ協定」の積極的実践者です。今年9月、私は中国が国家としての自主的貢献度を高め、より強力な政策と措置を取り、2030年までに二酸化炭素の排出量をピークに持っていくことを目指し、2060年までにカーボンニュートラルの実現を目指して努力すると宣言しました。
ここで私はさらに次のように宣言します。2030年までに中国は一定の国内総生産(GDP)に対する二酸化炭素排出量を2005年に比べ65%以上減らし、非化石エネルギーの一次エネルギー消費に占める割合を25%前後にまでもっていき、森林蓄積量を2005年より60億立方メートル増やし、風力発電、太陽光発電の設備容量を12億キロワット以上にします。
中国はこれまでずっと信義を重んじ約束を守っています。新たな発展の理念をけん引役とし、質の高い発展を図る中で経済・社会の発展を全面的に環境配慮型に転換し、目標を確実に実行し、世界の気候変動対応により大きく貢献します。
同僚の皆さん
「天言はずして四時行はれ、地語らずして百物生ず」〈李白〉と言います。地球は人類共通の唯一のふるさとです。先人の事業を受け継ぎ、未来を開き、肩を並べて前進し、「パリ協定」の着実な履行を後押し、世界の気候変動対応の新たな征途を開こうではありませんか
ありがとうございました。

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