より高いレベルの対外開放を推進

出所:『光明日報』(2018年06月26日) | 著者:李慶四 | 発表時間:2018-07-31

  習近平氏は対外開放を引き続き拡大すると何回も強調し、特に「より高いレベルの対外開放」を提出し、中国の次の段階の対外開放に方向を示し、中国の対外開放が新しい段階へと進むように推進していく。 

  中国は豊富な対外開放の成功経験を持っている。中国改革開放は40年来の歴程を経て、成し遂げた輝かしい成果は、中国ならではのことで、人類の歴史上にもまれに見られないことだ。この過程においては、中国は有限な規模を持つ経済体から、世界第二大規模の経済体に成長し、外国の先進的な管理経験と技術を学び、自分自身の産業をグレードアップさせるためにも条件を備えた。 

  対外開放は、他人が進出してくるのみならず、自分も進出していく戦略で、長所を取り入れ短所を補う発展戦略だ。まずは、外国の先進的な管理経験と科学技術知識を学ぶことによって、自分自身の経済発展のレベルをより速くよりよく向上し、後れを取った経済情勢の脱却を加速させ、西洋との経済格差を短縮させることだ。対外開放を引き続き拡大し、対外開放のレベルを向上し、開放によって改革を促進し、発展を促進することは、中国発展が新しい成果を成し遂げ続けるための重要な宝物だ。改革開放の中で自分自身の発展に相応しい正確な道を探索することは、中国が世界の先進的なレベルを追いかけ続けるための重要なルートだ。中国の成功は、西洋国家が発展を実現した道以外に、現代化へ通じる道がほかにもあり、数多くあることを示している。 

  対外開放の発展動向は逆転できないことだ。開放は進歩をもたらし、閉鎖は立ち後れをもたらすことは、すでに世界と中国発展の実践によって証明されている。現在の国際背景において、中国は対外開放の基本的国策を動揺せずに堅持し、経済グローバルの新動向と中国対外開放の新要求を正確に把握し、ボトムラインの発想を堅持し、リスクの防止を重視し、リスク評価を行い、リスク要素の排除に取り組み、先行して試行すること、科学的な証明を求めることを強化し、総合的監視管理システムを構築、改善し、監視管理能力を向上し、安全ネットワークを確かめなければならない。 

  40年間の探索を経て、中国はより高いレベルの対外開放の条件を備えている。まずは思想認識の面の条件だ。近代以来の中外歴史から見れば、国、民族は謙虚に学習する態度を終始して保ち、自分自身の発展・壮大に有利な経験を学べばこそ、さらに進歩、向上していくことができる。経済学の資源配置優位性理論に基づき、規模を問わず、国家はすべての業界分野の技術開発のコストを担いにくいため、ウィンウィン・連携は数多くの国の理性的な選択になり、中国社会で形成されたコモンセンスになった。 

  次は物質手段の準備だ。中国は強い経済総量を積み重ね、対外開放の投資活動に保証を提供したのみならず、一部の先進的な科学技術を把握し、外部のパートナーにドッキングするための物質条件にもなった。過去の10年以来、中国が世界経済発展に対する貢献は30%を上回り、輸出入貿易から、投資、インフラまでの分野で成し遂げた輝かしい成果の現れで、中国が一方的に外部援助を受ける経済体ではなくなり、後の者が先の者を追い越すきわめてすぐれた国になったことを示している。 

  より高いレベルの対外開放を展開するためにどんな具体的な措置をとるべきか。簡単に言えば、統一的、協調的に碁を打つべきで、引き離すべきではない。経済のグローバル化が世界各国の根本的な利益に一致した以上、主要経済体の相互開放は未来発展の方向で、変えられない動向だ。そのために、対外政策の面で、中国はグローバル経済の協力を動揺せずに推進し、多国間貿易システムの主要ルートとしての地位を維持し、多国間貿易の商談に積極的に参加し、自国の成功経験を貢献しなければならない。自由貿易を擁護する開放型経済に対して、中国は協力を強化し続けるべきだ。自由貿易の破壊者に対して、原則と策略を求めたうえでの戦いを展開することによって、自由貿易への破壊力を減少する。グローバル自由貿易に参加しない、あるいは潜在力を十分に掘り出していない経済体に対して、自国の条件を通してそれが素早く開放経済の参加者になるように支援すべきだ。 

  国内のレベルから見れば、とるべき措置は、国内市場をよりよく起動することだ。過去40年以来、中国は外需によって経済成長を促進し、特に大規模進出の加工貿易が、経済発展と雇用増加を推進するために大きく寄与した。内需を起動するためには、完全な付随措置、例えば保障的な医療条件、就学条件などの社会福祉を改善すべきだ。このような後顧の憂いがなければ、百姓の内需が自然的に起動してくるはずだ。 

  中国は人類のためにより多く貢献すべきだ。今の世界はかつてないほど相互依存する世界になり、中国は包容・協力・平等・ウィンウィンの中核的価値を提唱し、共商・共建・共有の科学的なメカニズムを提出し、人類運命共同体の美しい見通しを描き、「一帯一路」建設を推進し、新型国際関係と人類運命共同体構築の推進を中国特色のある大国外交を展開するための基本的方向とし、実践の中でアジアインフラ投資銀行の構築及び「一帯一路」の建設をグローバルガバナンスモデルを改善するための中国方案としなければならない。 

  中国が世界に抱く良い願望は順調に実現していくわけではなく、今も厳しいチャレンジに直面している。しかし、国際関係の民主化は阻止できない時代の流れに、世界自由貿易は依然として人心の向かうところに、協力・ウィンウィンはさらに世界発展の流れに、異なる文明の交流と参照は、各国人民共同の願望になった。中国はより高いレベルにおける対外開放によって世界に「四つの自信」を示し、世界に新しい道と希望を見せている。 

(著者の所属:中国人民大学国際関係学院) 

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